エデン(新潮文庫) サクリファイスシリーズ [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • サクリファイスも面白かったけど エデンはそれ以上かも。ロードレースってニュースでチラッとしか見たことないけど 見たくなるー。
    ロードレースっていう競技の奥深さ 面白さと いろんな角度から ロードレースに真摯に向き合う選手と その両方が相まって ぐんぐん引き込まれる。
    近藤史恵はもともと好きな作家だったけど ロードレースのシリーズに出会って 大好きになった。
    サクリファイスはずっと前から本屋さんで何度も手に取りながら ロードレースものかぁ なんかよくわかんないし あんまり惹かれないなぁと思って その都度 本棚に戻していた自分が悔やまれる。ほんとバカだった 笑。
    チカはもちろん ミッコ・ニコラ・ドニ そしてモッテルリーニも みんなそれぞれ魅力的。
    次のチームに移って またミッコのアシストとして戦うチカも その次あたりにニコラのアシストとして戦うチカも ぜひぜひ読みたーい。
    近藤史恵さん お待ちしてまーす

  • 前作サクリファイスよりも爽やかだった気がする。カラッとしたヨーロッパの夏の話だからかな…。ドーピングや人死によるじめじめは健在だったけど、全体的にさらっと読めてよかった。

  • p12
    ぼくはまだ、日本に変えるわけにはいかない。

    p30
    いつか日本に帰れば、今度はこの景色が懐かしく感じられるのだろうか。

    p184
    ただ、ぼくには強い足枷がある。
    ぼくがここにいるのはぼくだけの力ではない。もしも、そんなものに手を出してまで勝とうとすれば、雷に打たれて死ぬだろう。

    p216
    絆が壊れてしまえば、かわりになにを拾い集めればいいのだろう。

  • ツール・ド・フランスに挑む白石誓。波乱のレースで友情が招いた惨劇とは――自転車競技の魅力疾走、『サクリファイス』感動続編。

    あれから三年――。白石誓は唯一の日本人選手として世界最高峰の舞台、ツール・ド・フランスに挑む。しかし、スポンサー獲得を巡る駆け引きで監督と対立。競合チームの若きエースにまつわる黒い噂に動揺を隠せない。そして、友情が新たな惨劇を招く……。目指すゴールは「楽園」なのか? 前作『サクリファイス』を上回る興奮と感動、熱い想いが疾走する3000kmの人間ドラマ!

  • 『サクリファイス』の続編。スペインで経験を積みフランスのチームに移った白石は、ロードレースの最高峰ツール・ド・フランスに出場するが、スポンサーが降りるという事態で生じるプロチーム周りのアレコレが絡んで深みを増す。勝ちを狙うエースではなく、アシストという立場は変わらない。だからこその苦悩もある。独特の世界なのに、知識も経験もない僕のような読者がスンナリ世界観に入り込めてしまう辺りは前作と変わらず天晴。選手たちと同じく疾走するかのように一気読み。続き、読まざるを得ない。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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