愛着障害の克服~「愛着アプローチ」で、人は変われる~ (光文社新書) [Kindle]

  • 光文社 (2016年11月20日発売)
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みんなの感想まとめ

愛着障害をテーマにしたこの書籍は、自己理解と回復の道を示しています。読者は、自身の愛着スタイルに気づき、感情を言語化することで生きづらさが軽減される体験を共有しています。また、愛着に関する問題が増加し...

感想・レビュー・書評

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  • ざっくり言うと親の愛情が万能薬。
    うつや双極症、境界性パーソナリティ障害など精神疾患だけでなく非行、不登校、摂食障害、発達障害、セックスレス等々の問題も広く取り扱う。このようにテーマが広すぎると宗教っぽくなりがちだが、そこは理論の積み重ねがくどいほどに展開される。
    逆に「今が苦しいどうにかして!」という方にはまどろっこしいと思うので、良かったらこれを見て判断してもらえると幸いです。

    医者や薬だけで解決できない症状を、愛着障害という視点で読み解く。主に幼少期の家族関係にアプローチし、心理的安全性(本書では安全基地)を形成・獲得することで結果的にほぼ全ての問題が改善したよ、という成功事例が多数挙げられている。
    ほかにも共感やマインドフルネス、エゴグラムなど心理系アイテムが数多く登場する。本書では触れられていないがスキーマ療法とも親和性が高そう。これらの単語の一つひとつは説明が少ないためご自身で調べが必要になる。また全体を通して言えるがセラピスト寄りの目線がどうしてもドライな印象を与える。
    ただ、抗うつ薬一択の治療に疑問をもつ方は読んでも損はない。白か黒かではなく薬と共存できるのもメリット。

    一方で親の愛情不足といえば書籍は出尽くされているし、かと言って悲惨な事件は残念ながら後を絶たない。本書は虐待などの社会的な問題を一気に解決できるような劇薬でない(本書内ではほぼ劇薬扱い)。しかしそれっぽい泣かせる系のエッセイを読むよりは強くお勧めできる。その中にある、愛情不足の分類中の「愛着軽視型」いわゆる回避型に当てはまる人間の特徴が、現時点で悩める大多数の人にとって救いになるのではと思ったので紹介する。このタイプは自分から愛情を受けること・与えることを拒絶しており、その行動を見ると広汎性発達障害に共通するのが特徴。
    ・愛情を与えること、受け取ることを極端に避ける
     =どうリアクションして良いかわからないので見て見ぬふり
    ・具体的でストレートな話題を好む
     =すぐに答えを得ようとする、しかし人はもっと曖昧である
    ・他人を値踏みする
     =損得で考えてしまう、それは相手にも伝わってしまう
    ・挨拶を重要視する
     =自分の尊厳を計測する、つまり軽視されることを嫌う
    ・急に踏み込まれると怒る
     =自分と他人との境界線が曖昧でATフィールドの機能不全が悪い
    などなど、結果として人間関係が希薄で表面的となりがち。特に踏み込んでもらえるか、愛情を与えてもらえるかどうかは、決してそれを不要としているわけではないというのも事実で、心では待ち望んでいる。ここで打席に入る4番バッターはママか配偶者だが、社会は冷たく基本的には跳ね返されることが多い。
    本書によって自分または身内に当てはまることに気づき、かつ冷静に客観的に見つめ直せるようならばラッキー。その方にとって有益。

    私の場合、親子なんなら家族全員に発達障害の診断をくだされ、両親からはどんな愛着を受けたっけ、自分の子どもにはどんな愛着を与えたら正解なんだかイメージが湧かない。つい躾に厳しくなる。これは挨拶の項目に該当しそう。たまたまそれに苦しんでいたせいもあり子供への接し方、つまり愛着を与える側から考えるきっかけになっただけ実りあった。子どもがグレる前にハンドルを切らねばならない。
    とにもかくに全てを受け入れる恐怖を克服できれば、という条件付きではあるが。

    参考までに私は双極性障害もちで、一次障害はADHDであります。だから聞いてってわけじゃないけど調子に乗って長文ごめんなさい。

  • 非行から愛着障害の観点で回復していった事例が感動した。書店で出会った時、これだ!と直感した本。

  • 忙しくて、やっと読み終えました。愛着障害関係の本を読んでいて、「自分もそうなのでは?」と思うことがあります。愛着障害を抱える(と思われる)子の安全基地になりたいと思うのですが、まず自分が克服しなくてはならないことに気がつき、自分に言い聞かせるように内容を理解しました。それにしても、愛着に問題を抱える(と思われる)人が最近増えているように思えるのですが、将来のこの国のためにも、親が愛情を注ぎながら子育てと仕事を両立していけるような社会になってほしい物です。・・・まとまってなくてすみません。

  • 自分が未解決型であることがわかった。
    未解決型の説明を読んだ時涙が頬をつたった。
    何に対しての涙なんだろう。その文に書かれたことは自分でしかなくて、傷ついていたことが悲しかったんだろうか。気づけたことが嬉しかったんだろうか。

    とにかく気づけたことで生きづらさが少し緩和されたような気がする。
    愛着アプローチの手段や方法も詳しく書かれていて、私が誰かにできるかもしれないなと思った。
    まずは自分だけど、、

    私はきちんと自分と向き合うことや言語化ができる。言語化は難しいけれどそれでも向き合うことをやめない。素晴らしい長所だと思う。

    ありがとうございました。

  • 不安型、回避型、未解決型とそれぞれの愛着障害の症例と回復の経過をベースに、愛着障害を克服するためのアプローチについて説明。大事なのはやはり安全基地の存在ではあるが、特定の人が安全基地にならなくとも例えば仕事やボランティアで自己肯定感を高めることが安全基地となったり、自分が誰かの安全基地になることが愛着障害を克服するきっかけになるなど様々なアプローチがあるとわかり少し安心した。読めば読むほど自分に当てはまることが多く色々刺さることの多い内容だった。
    著者は小説も書いているとのことで、文章は非常に読みやすかった。

  • 愛着障害を克服するには、安全基地が重要。一人ではどうにもならないからこそ、安全基地となる他者が必要不可欠となる。人間って深い。。

  • 愛着障害の全てが母親のせいなのか?と言われたら、父子家庭で育った子の全てが愛着障害になるの?という疑問が拭えず

  • ( オンラインコミュニティ「Book Bar for Leaders」内で紹介 https://www.bizmentor.jp/bookbar )

  • 56冊目(8-4)

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著者プロフィール

岡田尊司(おかだ・たかし)
1960年香川県生まれ。精神科医、作家。東京大学文学部哲学科中退。京都大学医学部卒業。同大学院医学研究科修了。医学博士。京都医療少年院勤務などを経て、2013年より岡田クリニック(大阪府枚方市)院長。日本心理教育センター顧問。パーソナリティ障害、発達障害、愛着障害を専門とし、治療とケアの最前線で現代人の心の問題に向き合う。著書『悲しみの子どもたち』(集英社新書)、『愛着障害』『愛着障害の克服』(いずれも光文社新書)、『愛着アプローチ』(角川選書)、『母という病』(ポプラ新書)、『母親を失うということ』(光文社)など多数。

「2022年 『病める母親とその子どもたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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