文學界2017年1月号

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910077070171

感想・レビュー・書評

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  • 筒井先生の対談「創作の秘術を明かす」を読む。
    最近は前にも増して前衛的な小説を(それもたまに)書かれておられるが、以前あったようなドタバタものはエネルギーを消耗するので、なかなか書けないとの事。
    初期の「農協月に行く」が取り上げられていたが、そのころよく描かれていた百姓・肉体労働者などに対し、インタビュアーが、その様な抑圧されている側の人間のパワーを意図して書いたのかと(気を回して?)聞いたことに対し、筒井先生はそうではなく、社会的に下層に位置する人々に対し、優越感を持っていたと正直に気持ちを答えていた。
    あの小説を読めば、普通はそのような感じを読み取るであろうし、そうでなければ筒井先生では無いだろうと思った。

  • 曽野綾子さんの「最後の一人」。
    実は彼女の作品を読むのは初めて。
    三木卓さんの「寝台自動車」。
    元気な年寄りは楽しい。
    保坂和志さんの「猫がこなくなった」。
    いつものやつ。
    青来有一さんの「小指が燃える」。
    初読みの方だが、今号のベスト。
    松浦寿輝さんの「ポリンスキー監督の謎あるいは『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』のあれをトム・クルーズはいったいどうやってやってのけたのか」。
    なんじゃこれ?だがおもしろい。
    吉村萬壱さんの「生ゴミ」。
    SF 不思議系?
    長嶋有さんの「Mr. セメントによろしく」。
    プラモデル!
    いしいしんじさんの「旅館一海」。
    イデア番頭は騎士団長?とちょっとびっくりして笑った。
    松尾スズキさんの「ものまねのある風景」。
    ねっとりとしたヤラシイ作品。
    特集 「世界文学遺産」への招待
    筒井康隆さんインタビュー ”創作の秘術を明かす”
    柄谷行人さんと佐藤優さんの対談 ”111年目の坂口安吾”
    亀山郁夫さんと中村文則さんの対談 ”ドストエフスキーと「悪」”

  • 「ものまねのある風景」松尾スズキ

    いつか誰かがすべて忘れさせてくれる可能性はゼロではないかもしれないとか糞甘なことをチラとでも思ったわたしがバカ野郎で。
    わたしは明らかに相方の負債で。
    それがつらい昨今なので、ぎゅうぎゅうに突き刺さって苦しい。

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