- Amazon.co.jp ・電子書籍 (170ページ)
感想・レビュー・書評
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山名沢湖さんという方をこの本で初めて知りました。コミティアは好きでよく行く(買い専だけど…)ので一次創作作家の方々の苦悩や葛藤、出会いや別れが4人の登場人物を使って好対照的に描かれていたのが面白かった。結んで、放して、人の想いは別れたり、繋がったりしていく。
この本の主役は”創作同人に対する情熱”である。そして、それが冷めること、離れていくことへの漠然とした後悔や恐れが主題となっている。
創作同人とは言わずとも我々には大切な時間を共に過ごし、「ああ、あの頃は楽しかったな」と思えるものがある。この本は、我々をそういうある種の郷愁へと誘ってくれる。
「漫画作りなんて知らん、読めればイイ」、そんな方であっても、楽しかった頃を懐かしみたい気持ちを持っていたら、ぜひこの本を手にとってほしい。 -
漫画家を描いたまんが道は数多あるが此方はアマチュア、同人作家を描いた作品。
漫画家は仕事としてプロフェッショナルとしての矜持や情熱を持って漫画を描き続けるが、此方は人生の転機によって直面する描くこと、続けることの意義を炙り出す。
プロの漫画家の場合は同業者は商売敵或いはライバル的な立ち位置であるが、此方はより近しい仲間意識があり、まさに同志的な目線が多分に含まれている。競作や委託、売り子、合同など同人誌界隈の世界を織り交ぜつつ、作品を仕上げることへの悲喜交々とともに創作に携わる楽しさと仲間の存在の大きさを教えてくれる良作。
台詞で「やめる」って言えるの続けている人だけなんだよねぇが印象的。
あと、Kindle版セールでも無いのに108円なのだろう。 -
コミケに集まるマンガ家たちの話。コミックの本だけど、若い時に熱中したことをいつまで続けられるかというテーマ。就職、結婚、やる気などで変化していくモチベーションがテーマか。