過酷なるニーチェ (河出文庫) [Kindle]

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  • 河出書房新社 (2016年11月8日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 「神は死んだ」と「神は死んでいる」だと人生への絶望度が全く違うんだなと思う。とにかく人生は何をしようとどうせ死ぬだけで、しかも死んだ後には何もない。さらにその何もない人生を、寸分の狂いもなく同じように無限回生きている。
    「人生に意味は無い」とこんなに言い切られたのは初めてで、人生全部投げ出したくなるのも分かるなと思う。

    ニーチェは当然、超人に至れない、至らない「弱者」を軽蔑しているけれど、弱者の範囲が余りにも広くて、ニーチェ当人もその「弱者」の一人であること、そして「俺たちみんな弱いんだよ!」っていう事を、怒りながらも皆んなに知って欲しいというニーチェの人間味を著者が愛しているんだなとも思う。

    著者はニーチェを自立して生きる本だったり、人生の格言として使う本をとにかく個人的な怒りも交えて軽蔑している。ニーチェと全く関係の無いエピソードに怒っているのはちょっと面白かった。

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著者プロフィール

1946年生まれ. 東京大学法学部卒. 同大学院人文科学研究科修士課程修了. ウィーン大学基礎総合学部修了(哲学博士). 電気通信大学教授を経て, 現在は哲学塾主宰.
著書に, 『カントの時間構成の理論』(理想社. のち改題『カントの時間論』講談社学術文庫),『モラリストとしてのカント1』(北樹出版. のち改題『カントの人間学』講談社現代新書),『カントの自我論』(日本評論社. のち岩波現代文庫), 『悪について』(岩波新書),『悪への自由──カント倫理学の深層文法』(勁草書房. のち改題『カントの「悪」論』講談社学術文庫),『生き生きした過去──大森荘蔵の時間論, その批判的解説』(河出書房新社), 『不在の哲学』(ちくま学芸文庫), 『時間と死──不在と無のあいだで』(ぷねうま舎)ほか.

「2024年 『その二 「純粋理性」の舞台裏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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