考える人 2017年 02 月号

  • 新潮社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910123050270

感想・レビュー・書評

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  • メールマガジンを購読していてずっと気になる雑誌ではありましたが、実際に購読するのははじめてでした。

    注目していたとおりの素敵な雑誌でした。特集を除くと、バラバラなテーマでいろんな人たちが様々な物語を語ってくれています。それぞれに共感するところや、しみじみと思い至るところがあって、ほんとうに読者を考える人にさせる紙面です。

    サブタイトルの『Plain Living & High Thinking』というのにもそそられます。

    近頃はリベラルアーツというものがにわかに注目されています。それが指すものとは少し違うのでしょうけれど、人生観とか倫理観というようなものを鍛えるという点では通じるものがあるように思います。
    この雑誌は、人の生活が詰まっていて、思考が凝縮れていて、読み応えがある。それでいて自分で考える余白があります。

    次回の特集も楽しみです。

  • 4月の読書②(メインは①)
    是枝裕和の連載 空の虫かご6

    移動を手段と見るか、目的と考えるか。
    --移動自体を目的と考えるところに「どう過ごすか」「どう楽しむか」という工夫が、文化が生まれるのだ--

    before sunriseって映画を知ったのは、桂島が勧めたから。ヨーロッパを渡る電車で出くわした男女がウィーンで途中下車して1日だけひたすら歩いて会話してる映画。初めの電車内での会話のシーン見たことがあって、それは是枝さんが紹介してたからだった。

    響くことば、届かないことば③ 片桐はいり
    ことばになってないときの理解不能な領域のもの、ってわかる。でも私がその感覚を共感できてるのはこの文面からで。そのものと生で触れる瞬間ってちゃんとゾクッとできるのって難しい気がする。その感性って素敵だなぁ。

    --脚本やシナリオの台詞って、作家が体を使って書いてることばじゃないと言いにくいんですよ。「頭で書いてるなー」と思う台詞は言えない。



  • 定期購読してて最近読みきれてなかったんだけど,この号は隅々まで読めたというか,引っかかる話がいつもより多かった.

  • 響くことば、届かないことばの小島慶子のエッセイが素晴らしい。

  • 個人的に、興味の湧くページとそうでないものがばさっと分かれた。(今は、小出しに読むより長いものを読みたいタイミングでもあるよう)

    面白かったページは、細野晴臣さんの「老人の練習」(小学生のころから老人の練習やってるってすごいね!69になった今年あたりから肉体年齢が追いついて来た、って、この感覚もまたすごい。でも、インドの古い教えに、人生を学生(がくしょう・学ぶ)、家住(かじゅう・家族と暮らす)、林住(りんじゅう・森に住む)、遊行(ゆぎょう・托鉢)の四つの期に区切る考え方がある、というのはすとんと頭に入って来て、いいなと思った。

    工藤直子さんの「河合隼雄さんと、まだ話し続けている」も、頭に残ったなぁ。人生急ぎ足になろうとするのを止めてくれる人やことば、その他体験を、いま求めているからか。

    あと面白かったのは、エッセイ響くことば、届かないことば/使ってみたいこのことばのページ。養老孟司さんのページの全国森ガイドは画像保存。たくさんの森を歩きたい。

  • まず新幹線車内から車窓の流し撮りってすげーな。いや、思いつくのもすごいけど、普通しねーわ。それできっちり決めてんねんからなぁ。
    特集の中では飯間さんはさすがのおもしろさ。武田砂鉄、おもしろいとは聞いてたけど初読。おもしろい。

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