幸福はなぜ哲学の問題になるのか [Kindle]

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  • 太田出版
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  • 親鸞会の高森顕徹さんの『なぜ生きる』という題名の本がある。私は、生きるとは何かのほうを答えられなければ、なぜ生きるかと問えないと思っていた。この青山拓央さんの本に出会って、なぜ生きるではないが、なぜ生きるべきかということが、生きるとは何かと区別できないという結論に至った。上記のようなことを、ソクラテスの誤謬というらしい。問題は、なぜ生きるかと、なぜ生きるべきか、の違い。これは、やはり違うのではないか?だから、高森顕徹さんの『なぜ生きる』は『なぜ生きるべきか』と問うべきではないかと考える。生きるの具体例を列挙したとき、これは生きるだし、あれは生きるではない、ということを考えてみよ。実は、青山拓央さんの本には生きるはなく、幸福という言葉があるだけだ。幸福については言えたが、幸福と生きるが違うレベルのような気がする。生きるのほうが分かりやすいかもしれない。幸福についてはどれが幸福なのかわからないのだから。それなら、なぜとなにの違いは大きくなりそうだ。きっと生きるのは何かということは高森顕徹さんには自明の真理なのだろう。だから、何を考えているのかわからなくなってしまった。将棋コンピュータが過去の局面にこだわりを持たないというのが面白かった。最近の将棋が昔と代わってきたと叔父が言っていたが、それもあるのか?私がこの文章を書き換えられないのも、私が人間だからだと思う。過去から書いている文章を消せなくなってしまっているのだから。いびつな文章になってしまった。意識がなくても生きているかどうかということを考えたらどうだろう?

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著者プロフィール

1975年生まれ。千葉大学大学院社会文化科学研究科単位取得。専攻は哲学(慶應義塾大学より博士号授与)。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。主な著書に『時間と自由意志』(筑摩書房)、『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』(太田出版)、『心にとって時間とは何か』(講談社現代新書)、『分析哲学講義』(ちくま新書)などがある。

「2023年 『〈私〉の哲学 をアップデートする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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