フェルマーの最終定理(新潮文庫) [Kindle]

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  • フェルマーの最終定理。約300年前の偉大な数学者フェルマーが残した最後の置き土産。地位も名誉も欲しがらなかったフェルマーは「証明ができた」とだけ書き残し、この世を去った。この定理は、中学生程度の数学知識があれば理解できる単純で明瞭な定理であるにもかかわらず、その証明は困難を極め、今日に至るまで多くの数学者を魅了し、苦しめてきた。フェルマーがいかにしてこの最終定理を思いついたのか、そしてこの最終定理に魅了された人々が数学にどのような発展をもたらしたのか、難しい数学が分からなくても理解できる内容となっている。そしてついにワイルズ氏が7年もの間、孤独と戦いの末完成した証明とは??またその証明がもたらした功績とは??数学は社会のために役に立たなければならないという道具としての数学だけではなく、純粋数学としての面白さをも伝えてくれる素晴らしい本であった。

  • フェルマーの最終定理の証明が、数学界においてどのような位置付けにあり、どれほどのインパクトがあったのかを、ストーリー仕立てで解説してくれる良書。数学的知識も不要。
    物語は古代ギリシアのピタゴラス教団から始まり、プトレマイオス朝、暗黒時代を経てルネサンス期ヨーロッパから現代まで、「フェルマーの最終定理」という一つのゴールに向かって、数学史上の主要な出来事をドラマチックに描き出している。
    個人的感想としては、『無限論の教室』で出てきたカントールやヒルデンベルグ、ゲーデルが登場して、知識が繋がる感じがしておもしろかった。特にゲーデルの不完全性定理は「破壊的」というのは前掲書にも書いてあったが、その意味がよくわかった。

    • すけさん
      次、読もうと思ってる。
      サイモンシンの「暗号解読」も面白いから、読んでなかったらぜひ。
      次、読もうと思ってる。
      サイモンシンの「暗号解読」も面白いから、読んでなかったらぜひ。
      2020/05/19
    • Ramosさん
      > サイモンシンの「暗号解読」も面白いから、読んでなかったらぜひ。
      まさに今日Amazonから届いたw
      > サイモンシンの「暗号解読」も面白いから、読んでなかったらぜひ。
      まさに今日Amazonから届いたw
      2020/05/19
  • 少し難しかったけど、そこそこ面白かったです。

  • いや~、おもしろかった。

    フェルマーに至るまでの数学の歴史もわかりやすく、彩り豊かに描かれているし、フェルマーの人騒がせな定理が登場したあと、それに挑んでは敗れた人たちのこと、ワイルズが少しずつ証明に迫っていく様子、いったん栄光をつかんだあと欠陥が見つかってどん底に落ち、そこで苦しみもがいた末にひらめきを得たことが、ドラマチックに描かれている。

    本書を書く前、著者のサイモン・シンがディレクターをつとめたBBCのドキュメンタリーはこちら(英語)。
    https://www.dailymotion.com/video/x1btavd
    静かな声で淡々と語るワイルズの、はにかんだ笑顔が印象的。ひらめきを得たときのことを回顧して思わず声をつまらせる映像は冒頭に使われている。あと志村教授の "I told you so." (「だから言ったでしょう」)も見られます。本書の内容をぎゅっと凝縮したような番組で、本も映像もどちらもよかった。サイモン・シン、また読んでみたい。

  • 数学者たちの魂のものかだり。自分が本気になれるもの、一生懸命になれるものは何か、見つめ直すことができるきっかけになると思います。

  • 「数学者たちの物語の結集」

    フェルマーの最終定理を軸に置いているが、
    偉人たちの興味深いエピソードが盛り沢山なのに加えて、数学の歴史自体の面白さを誠実に伝えてくれている1冊。
    すばらしすぎる!

  • 逆説的にみえるかもしれないが、精密科学はどれもみな近似に支配されている、広く受け入れられている科学的〝証明〟でさえ、つねに小さなあいまいさを含んでいる

    明細書の構成、作用、効果、を考えるときに、厳密性の壁にぶち当たります。その構成は過不足なく効果を主張するに足りうる内容になっているのか、ある構成を追加しなければ、ある構成を詳細に言及しなければ、厳密に構成と効果が一対一に対応している、とはいえないのではないか。当業者=同じ業界に人が大体分かるような内容であれば良いとしても、その人は誰なんだ、大体ってなんだ、となってしまいます。

    そんなわけで、特許明細書のアンチテーゼと言いますか、最近は厳密性の極地とも言える数学に触れるのがとても心地いいです。数学の中でも数理統計学に触れております。今は趣味の領域にすぎませんが、頭の片隅で仕事に活かせたら、なんて思っています。こんなこと考えると、数学も距離を置いてしまいそうですが。

  • いや〜、面白かったわ〜。
    数学的なことが分からなくても、推理小説を楽しむかのようにはらはらドキドキと聞けました!
    超オススメ!

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