真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話 (幻冬舎新書) [Kindle]

  • 幻冬舎 (2016年11月29日発売)
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みんなの感想まとめ

自己中心的な世界観からの脱却をテーマに、仏教と宇宙物理学が対話を繰り広げる一冊です。読者は、釈迦の教えが現代においても有効であることを実感し、苦しみの原因や生きる目的について深く考えさせられます。特に...

感想・レビュー・書評

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  • 世界は自分を中心に回っていない。当たり前なのだが、その考え方から離れることは意外と難しい。自分が病気になるはずがない、死ぬはずがない。とどこかで考えてしまう。

    「目に見えるのはそういう風景ですから」

    科学で言えば、それでも地球は回っている。中心にはない。そして釈迦も同様に、自分中心の誤った世界観が煩悩を生じさせるという。

    「正しい世界が見えるように自分を作り上げていくことが、生きる目的なんですね。」

    「老、病、死を苦に変容してアウトプットする心的システムこそが、苦しみの原因だと考えます。」

    などなど、釈迦の考え方は私にもなるほどと思えるものが多かった。何かモヤモヤすることがあるときに読み返したい。

  • 「しかし、実際に最後のゴールに行かなくても、そこに到達できるという期待を持って生きているだけでも、苦を消す作用は大変強いと私は思っています」

    「道のりの大切さ、希望を持つことの大切さ」「ゴールだけがすべてではない」ということを説いているのだと思いました。

    私は物理を学んだことがないので、理解が追いつきませんでしたが、新しい方法則や理論の成立を目指しているときのワクワク感は至上の喜びなのだろうと思いました。

  • 佐々木先生のYouTube仏教講義を視聴し、宇宙論に興味があって大栗先生の著書も(理解ができているかどうかはおいといて)読んでいる身としては、たいへんうれしい組み合わせ。

    基本的にはそれぞれがそれぞれの分野の話をされているという感じで、さらにちょっとお互いに遠慮気味かという感じもあって、少々物足りなかった。それぞれの著書が読みたくなった。うーん、私は何を期待していたんだろう?

    第3部の対談ーー「世界をちゃんと見ろ」という点で仏教場と物理場が重なり合ったかな^_^

    追伸
    帯に「人生に生きる意味はない」とあり、本書の中でもそういう話が出て、でも結局、生きる意味は自分で見つけるもんだみたいな結論で、それはないわと思った。

  • 大栗さんの宇宙物理学の話は、【重力とは何か】に詳しいので、そっちが面白いと思います。面白いのですが、その分野に明るくない私は半分も理解できませんでした。
    この本だともっと触りの部分が語られていてとっつきやすい。

    仏教は科学的なアプローチじゃないのだけど、感覚的に物理法則の真理に近い部分に触れていて、それが偶然か必然かどこまで感じ取れていたのかはさておき面白いなと思う。

    思考と心のレベルがとても高い教授お二人の高尚な会話劇を味わって、心豊かなひとときを過ごすのにとっておきの一冊。

  • 「重力とは何か」に感激し、即購入、即読了。
    内容は多少重複がある。
    どちらかというと大乗仏教と初期仏教(アビダルマ)とのちがいと、その発生期限がアショーカ王に有ったことについてよくわかった。佐々木氏の著作も読んでみたいと思った。

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著者プロフィール

1956年福井県生まれ。花園大学文学部仏教学科教授。京都大学工学部工業化学科および文学部哲学科仏教学専攻卒業。同大学大学院文学研究科博士課程満期退学。カリフォルニア大学バークレー校留学をへて現職。専門は仏教哲学、古代インド仏教学、仏教史。著書に『宗教の本性』(NHK出版新書、2021)、『「NHK100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば』(NHK出版、2012)、『科学するブッダ』(角川ソフィア文庫、2013)ほか多数。訳書に鈴木大拙著『大乗仏教概論』(岩波文庫、2016)などがある。

「2021年 『エッセンシャル仏教 教理・歴史・多様化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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