鉄塔の怪人 [Kindle]

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  • 2016年11月29日発売
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感想・レビュー・書評

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  •  ドクロが書かれた巨大カブトムシに化けた二十面相が東京中に現れるいつものやつ。なんだけど小さいドクロ背中のカブトムシがワラワラとでてきて気持ち悪い。カブトムシってなってるけどGを想像しちゃう。少年探偵団シリーズでは一番気持ち悪いと思った。
     今回の二十面相は前回に引き続いてなんかオカシイ。二十面相の青銅の魔人といった変な格好はハッタリを利かすため、世間を驚かすための遊びの一つって感じなのだが、今回は部下やさらった子供を巨大カブトムシ着ぐるみに入れて動けるように訓練したりと本気でカブトムシ軍団を作ろうとしたのか勘ぐってしまう。
     本人も手本と言ってカブトムシ着ぐるみで全力疾走して汗だくになるのを見せたり、カブトムシ衣装を着て逃げようとしたり並々ならぬカブトムシへの執着心を感じる。
     明智への挑戦状としてやったと作中指摘されてるが、その割には小林少年を拉致ってカブトムシ着ぐるみを着せて放置するとか意味不明な行動が目立つ。カネを出さなきゃ子供さらうぞと、貴重な仏像や美術品を狙ってないのも変なところ。
     四十面相の事件でメンタルがおかしくなって怪事件を起こすだけの怪人になってしまったのでは心配になる。

  • 鉄塔の王国を作った怪人が、子供をさらってカブトムシ軍隊を作る。もちろん大王は怪人二十面相。小林少年が活躍します。

    しかし、カブトムシって…

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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