幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵 (講談社現代新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • NHK 百分で名著で ‘アドラー‘や ‘三木清‘の著作を紹介された岸見一郎による幸福についての著作であります。本新書を企画した編集者との対話の中から、様々な気づきや言葉が紡ぎだされたようです。 ‘責任は選ぶものにある、神にはいかなる責任も無い‘、というプラトン(国家編)の言葉を引用され、その前後で、‘自分で選択したことであればこそ、どんな結果になっても受け入れることが出来る、受け入れるには、勇気がいる‘、とも書かれてます。新書なので軽く読めそうで、結構、重い本であります、★四つ。 

  • 本書を読むことがカウンセリングのように癒された。

  • ○引用
    「邂逅」という言葉を先生から教わった。きっかけは偶然であっても、それを「縁」だと思えるような出会い、また、出会いが偶然ではあっても、その出会いに意味を見出し、必然的な出会い、会うべくして会ったと感じられるような出会いを邂逅という。ただの出会いを邂逅にまで高めるためには、出会う側の準備が必要である。

    人は幸福に「なる」のではなく、すでに幸福で「ある」。そのことを知った人は、幸福になるために何かの実現を待たなくても、日常の瞬間に幸福を感じることができるだろう。

    他者が私のために存在しているわけではないことは、誰かを愛する時に知ることになる。最初から二人の思いが一致していることはなく、自分の思いが伝わらずもどかしい時には、相手が自分とは独立した、自分の意思を持った存在であることを強く意識しないわけにはいかない。

    もしもまわりに自分を嫌う人がいるとすれば、嫌われることは自分が自由に生きていることの証であり、自由に生きるために支払わなければならない代償であると考えなければならない。

    後になって起こったことを見直せば、事が起こった時点では見えなかったことが見えてくる。これはちょうど小説を一回読んでからまた読み返すと、初めて読んだ時には見えなかったことが見えてくるのと同じである。

  • アドラー心理学の第一人者の岸見さんが書いた幸福の本。最近、幸福について考えてたのでちょうどよかった。

著者プロフィール

1956年生まれ。共著書に『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)、訳書にプラトン『ティマイオス/クリティアス』(白澤社)ほか。

「2020年 『自然と精神/出会いと決断』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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