ビッグデータと人工知能 可能性と罠を見極める (中公新書) [Kindle]

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  • 中央公論新社 (2016年7月25日発売)
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みんなの感想まとめ

人工知能の可能性とその限界について深く探求する本作は、技術的な側面から哲学的な考察まで幅広くカバーしています。著者は、人工知能と人間の知能の違いを明確にし、AIを単なる道具として位置付ける一方で、知能...

感想・レビュー・書評

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  • シンギュラリティここへの批判がメインか?
    シンギュラリティなど起きない。そこに西洋のロゴス中心主義を見出す著者は、現代思想さながらソシュールや構造主義を用いて批判を行う。
    人工知能(汎用型)のロジックと人類の脳には圧倒的な差異があり、置き換えは不可能(意味理解及び目標の設定といった点で)であり、むしろAIではなくIAとして我々の頭脳への補完する関係を見出す。

    演繹と機能。AIの機能は後者であり、統計学さながら「何故だかわからないが、こういった傾向になる」といった経験則を見出す以上のものではい、最後の判断は人がという主張に読めるのだが、、、、、
    経験則が数値化されて提出された場合(企業でいうなら入社時のSPIや昇格試験、売上のトレンド)その数値とは違う判断を下す人間が果たしているのであろうか?そこに責任が生じる場合、よほどの違和感を感じない限り、人は安易にAIが導き出した数値に乗っかり、異議を唱えない気がする。事実、多くの場面で経験則の有効性を認め我々は歴史を学び統計学も進化してきたのでは?

  • 第5世代コンピュータプロジェクトにも参画した著者ならではの解説。第三世代に当たる、統計をベースにした現在の人工知能関連技術について、端的にわかりやすく説明してあった。

    しかし、著者が言いたいのは、おなじみの集合知を機械との協働で(著者はIntelligence Amplifierと呼ぶ)実現するというお話。

    西洋の文明論や日本の文理独立の教育の問題など文章狭しと縦横無尽に暴れ回る。我田引水なところもあるがご愛敬といったところか。

  • 前半は人工知能の仕組みとかやや技術的な話が多くて楽しかったが、後半は文系的な話になってしまい、分からなくはないけど正直あまり面白くはなかった。

    集合知の話は、最初の例は単なる誤差の分布が集団だと小さくなるという話だったのが、後半では専門家を交えた形での集合的意思決定の話になっており、正直集合知という言葉で何を言おうとしているのかよくわからなかった。

    また人間の知能がそう単純なものではなく、シンギュラリティがそう簡単に訪れるものではないという著者の主張に同意しなくはないが、しかし知能というもののありようを我々が完全に理解していない以上、そういったものが訪れないという主張もまた結論としては早いと思う。

    知能という人間自身に大きく関係することであるため、人間は何かそこに特別なものがあると期待してしまうが、特別なものがあるかもしれないし、そんなことはなく極めて即物的なものであるかもしれない。

    そこはやはり科学者としては安易な前提を置くことなく、仮説と実験とシミュレーションを繰り返して真理を明らかにするべきではないかと感じた。

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著者プロフィール

東京経済大学コミュニケーション学部教授/東京大学名誉教授

「2018年 『基礎情報学のフロンティア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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