あひる [Kindle]

著者 :
  • 書肆侃侃房
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本棚登録 : 136
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (144ページ)

感想・レビュー・書評

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  • アメトーーークの読書芸人で紹介されていた『あひる』
    一見幸せそうに見えるが、すごく怖い話だった。
    残りの2作も、心がゾワゾワする不思議で怖い話だった。
    決してホラーとかではないけれど。
    人間のエゴとか残酷さとか哀しさをこんなふうに表現するなんてすごい作家さんだな。
    他の作品も読んでみたい。

  • なんか、あれ?これで終わり??って感じになった

  • 「あひる」は、辛いことを認められない人のぬるい悲劇を描いて秀逸。こういう一家は、日本中にいて、普通のいい人たち、という評価を受けているが、実は内部は病んでいて、本人たちも気づいているのだが、気づかないふりをしている。弟一家が越してきても、絶対幸せにはならず、最悪惨劇すら起きかねないのだが、そこは読者の想像に任せている。
    「おばあちゃんの家」も「森の兄妹」も、「普通」のなかに潜む不穏な雰囲気を巧みに描き出す。特に「森の兄妹」は、自分が子どもの頃、親が水商売で夜子どもだけで過ごしていた友達をまざまざと思い出してしまった。昼は親が寝ているので、子どもは外に行かないといけなかったから、いつも兄弟でうろうろしてて…。ああいう子どもの頃の辛さ、切なさ、やるせなさというのは、大人になってから思い出すと苦しいのだが、子どもだった当時は、周りも本人たちも、諦めて、感じないようにしていたと思う。その感じないようにしている様子も如実に描かれていて、胸が痛む。そういう子どもたちが、思春期になったら突然(考えてみれば当然なのだが)暴れ出したりしたものだ。(それは「あひる」の弟にも通じるのだが。)
    読んでいて、こんなに昔の気持ちを思い出してざわざわしたのはひさしぶり。凄い書き手だと思う。今村夏子からは目が離せない。

  • 今村夏子は怖くて懐かしくて崇高で禍々しい。
    表題作の「あひる」、語り手が冷静な観察者のようにみえて実は引きこもり。
    「おばあさんの家」、同じ敷地内に立っているのに「インキョ」と「母屋」との距離は果てしなく遠い。そして座敷童のようになったおばあさんはその距離を一気に飛び越えてやってくる。
    「森の兄弟」、窓から差し伸べられる老婆の手とささやきの哀しさ。

  • kindle unlimitedで読めるって、親切すぎやしないですか姉さん。 「あひる」には少しの謎が物語に引き込む力を持ち、表題作以外の二作は、ゆるく繋がっている仕様。人間の弱さや嫌な部分を書きながら、それをどこか許している感じ。このテイスト、この感覚を味わいたくて、この本を手に取る。

  • ざわざわとがぢゃなくて、くっきりぱっきりこわいよ!こわいよ?

    Kindleがプライム無料対象だったけど仕組みがわからない。他の電子のようにテキストでなく画像ファイルになってるし。無料だからいいけど。こえーーっ!!

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著者プロフィール

今村夏子(いまむら なつこ)
1980年広島県生まれ。2010年「あたらしい娘」で第26回太宰治賞を受賞。「こちらあみ子」と改題、同作と新作中短編「ピクニック」を収めた『こちらあみ子』で2011年に第24回三島由紀夫賞受賞。2016年、文芸誌『たべるのがおそい』で2年ぶりの作品「あひる」を発表、同作が第155回芥川龍之介賞候補にノミネート。同作を収録した短篇集『あひる』で、第5回河合隼雄物語賞受賞。2017年、「星の子」で第157回芥川龍之介賞候補ノミネート、第39回野間文芸新人賞受賞。 2019年、「むらさきのスカートの女」が第161回芥川龍之介賞を受賞した。

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