星の案内人 4巻 (芳文社コミックス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  •  読み終わってしまった…… もっとゆっくり読めばよかった……

     登場人物たちが抱えているものは、全部綺麗に片づくわけではなく、でも各々少しずつ変化があって、そういうゆるい感じがよかったです。

     おじいさんは、プラネタリウムの説明中、とても嬉しそうににこにこしていたりしない。そこがいい!

     みんな少しずつ生きづらくて。でも、宇宙のなかではとても小さい存在で。でも、そこにいて舞えばいいのだと。ほんのちょっと元気がもらえる感じが、とてもよかった。

     志村さんのエピソードがもうちょっと塊であるのかと思っていたのだけど、要所要所で出てきて、トキオとの触れ合いもちょっとあるだけで、エンディングまで来てしまった。でも、それぐらいの存在感がいいのかもしれない。

     もっともっと見ていたい気もするけれども、これぐらいがちょうどいい案配のようにも思う。また機会をつくってプラネタリウムに行きたい。

  •  太陽にふたご座,フォーマルハウト。別離についてがテーマだった気がする。終わりと始まりが存在するのは宇宙の理だ。
     プラネタリウム「小宇宙」で過ごしてで成長したトキオには次のステージがある。子供なのだから次のステージまでが短いのは当然だ。みなに幸あれと思いながら読み終わる良い最終話だったと思う。
     巻末の参考資料を見て,この作品のクオリティにとても納得した。

  • 小宇宙に集まってきた人々は何やら個性豊かな面々。胸の内には何やら重いものを抱え込んでるようで。だけど、皆の頭上には等しく星は輝いている。「そうしてすべてのものに生きなさいって、言ってるんだよ」じいちゃんはいつもの熱さで星の物語なのか生きる勇気なのかを語っている。「顔あげろよ、イザワ悪くねえじゃん。人が困ってんのに笑ってる奴の方がよっぽど恥ずかしい」ナラサワ君の思いは片側通行ではあるものの、こういうふとした瞬間に背中を押す。「だから見えないものこそ尊く美しく偉大で何より魅力的なんだよ」目に見るものがすべてなのか。否。と。「この荘厳な宇宙の舞台で自らの精一杯を美しい舞いを舞えばいいんだよ!」

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