映画『聲の形』Blu-ray 通常版

監督 : 山田尚子 
出演 : 入野自由  早見沙織  悠木碧  小野賢章  金子有希  石川由依  潘めぐみ  豊永利行  松岡茉優 
  • ポニーキャニオン
4.04
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本棚登録 : 117
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013280991

感想・レビュー・書評

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  • 大好きなアニメ。
    人は優しさを表現することが難しい。
    でもやり直せる。自分を変えて、一歩踏み出す勇気をもとう。
    何度みても泣いてしまう。

  • コミックの方は読んでいたので、映画はどんな風に描かれているのかと思っていましたが、うまくまとめてあったと思います。石田くんが硝子に対して行なったいじめ(と、本人は思っていなかったけど)は、もっと執拗なんだけど、その部分と、そのいじめがきっかけで逆に石田くんがいじめられたり、のけ者にされる部分はあっさり。なので、他人の顔をきちんと見られないところが、分かりにくかったかな。登場人物の中で、川井さんが一番私は嫌いで、自分だけは安全な場所にいようとするところがホントに好きになれない。でも、集団の中にいるとき、人ってそうなるよね。青春って傷つきながら進んでいくんだということが、聴覚障害の硝子、ということを抜きにしても考えさせられる作品。

  • 2016年 日本

    ガキ大将だった小学6年生の石田将也は、転校生の少女、西宮硝子へ無邪気な好奇心を持つ。自分の想いを伝えられないふたりはすれ違い、分かり合えないまま、ある日硝子は転校してしまう。やがて五年の時を経て、別々の場所で高校生へと成長したふたり。あの日以来、伝えたい想いを内に抱えていた将也は硝子のもとを訪れる。再会したふたりは、今まで距離を置いていた同級生たちに会いに行く。止まっていた時間が少しずつ動きだし、ふたりの世界は変わっていったように見えたが――。
    うーん・・・なんかな・・・分かったような分からないような。この作品に感動する人って、いじめとか周りと馴染めないとか全く感じたことのない人なのでは?と思ってしまった。私だったら自分に嫌がらせしてきた奴とは二度と会いたくないし間違っても友達は無理。ましてやいくら相手が改心していても、周りが言うように自己満足としか思えないし好きにはなれないと思う。もともと自分が悪いと思ってしまう硝子だから後悔したり彼のことを気にかけたりするのかな。将也のことは軽い気持ちでやったことが原因でいじめられる側に回ってしまったことは少し同情の余地はあるけど、それでも悪いことには変わりないしだから許されるのは違うとも思う。それにしても硝子と永束くん以外みんなクズすぎて全然共感できない・・・。

  • きっかけ:樺沢紫苑さんが動画や著書で取り上げられていたので。

    ・人の「死にたい」と思えるほどの「孤独」の一例が、どのようにして生まれるのか(どうやって絆を取り戻していくのか)、
    ということをリアルに体験できるアニメだった。
    ・登場する人物は、自分にとっては好きなタイプ(中束君、佐原さん)、警戒しながら付き合うタイプ(川井さん、真柴君)、苦手なタイプ(できれば避けたいタイプ:植野さん、島田君など)が出てくるのですが、その全員の「聲」に耳を傾けることができたら、顔についていた「×」がはがれていくんだなと思います
    ・耳が聞こえないというだけで、コミュニケーションは相当大変ですが、根気よく自分のことや、気持ちを伝えていくことで一緒に生きていけるんだということが伝わった

  • 主題歌の情報から金曜ロードショーにつながって。

    見ながらたくさん泣いた。苦しくなった。途中のポカリスエットのCMでまで泣けた(笑)
    そして、こんなに美しい作品を作った人たちがあんな事件に巻き込まれてしまったことを思って、また泣けた。

    −−−−−−−−−−−−−−−−−−
    ●あやまちとしあわせ
    「過去に過ちを犯してしまった人は、幸せはもう期限切れなのか──などと思いながらこの作品を描いた」と、小さい頃に読んだ漫画の柱に書いてあったのを思い出した。互いの思いがすれ違い、自分を責め罰しようとする主人公ふたりを見ているのはたまらなかった。

    ●障害について
    ずっと前から、北朝鮮拉致被害の家族をニュースで見るたびに、条件反射的に思ってしまうことがある。「人生の中でそれを主題にせざるをえなくなってしまった人たち」。
    たぶん家族の方たちは、もし自分の家族がそうならなければ、もちろん親しい人がそうなったら手伝ったりはしたかもしれないけど、でもたぶん同じようにはビラを配ったり演説したり活動しなかったろうと思うのだ。
    そのようにめぐりあわせによって与えられてしまった生き方を見る時、そのどうしようもなさ、その生き方を生きる切実さと強さに、目の中をピンと張った糸を更に引かれる気がする。
    この映画では、障害についてもそのことを思った。彼女も彼女の周りの人も、もし彼女がそうでなければ、同じようには聴力障害のことを感じ知り思い考えはしなかったと思う。そのことの意味はなんだろう? 原因探しをしないかわりに、どうしても何かしらの意味を求めてしまう。
    そして自分にとっての主題はなぜ今向き合っているこの世界なのか、ということを考える。切実になりたい。

    ●救いの転機について
    ハッピーエンドはいいことなのだけれど、「俺が生きるのを助けてください」は良かったけど、周囲の態度について。
    まるで二人の飛び降り(自分が代わりになっても彼女を助ける、というのはあの時点では、自分の意味をまだ見出せない消極的な姿勢からくるものではなかったかと思う)を機に友人たちの態度が変わり、すれ違っていたみんながお互いを見つめることができるようになり…というふうに見えたのが少しひっかかった。
    「最悪の決断」を経なければ、すれ違いをどうにかすることはできなかったのか。あんな形で沢山の人が傷つくしかなかったのか。
    ベランダから姿が見えなくなった瞬間の、あんな苦しい気持ちにはもうなりたくない、と思ってしまった。
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−

    原作も読んでおらず、テレビで一回見ただけなので、全然分かってないよ!というところがあったらごめんなさい。
    なんか暗いレビューになっちゃったけど、全体としては心を動かされました。というか心を動かされると疲れちゃって暗くなるのかもしれない。

    着地にひとつ。主題歌はほとんど流れなかったのでした。

  • ずっと気になりながら見損なっていて、ようやくレンタル。

    小6のクラスに転入してきた耳が聞こえない少女。
    障害を持つ少女とうまくかかわることができないクラスメイトたちは、次第に少女を疎ましく思い始め、クラスの雰囲気もそれまであったはずの友情も壊れていく。

    観ていてとても痛かった。
    私自身、自分がイジメを行ったことはないけれど、それが「イジメていない」ことにはならない。
    深く傷つき、他人に心を閉ざしてしまった主人公の石田くんを見ていると、苦しくてせつなくて、悲しかった。

    子供は時に残酷で、自分のことで精一杯なところもあり、他人の心まで思いやることは出来ないかもしれない。でも、大人がしっかり見て、教えて、見守ってあげることで、石田くんたちのような思いをする子を減らすことは出来る。
    この作品は、子供たちには難しいかもしれないけれど、ぜひ見てほしい。
    そして周りや、自分のことをしっかり考えてほしい。と思った。

    帰ることが出来る「家」と守ってくれる「母」がいることは、子供にとって大きな意味を持つんだろうな。

    京アニの作品、すごく深い。

  • 聴覚障害や、周囲の人間の模様の描き方がよかった

  • 泣いた。すごく良かった。

  • 予想以上の出来。劇伴が極上。

  • 甘ったるい感じのタッチが最初は気になったが段々と入り込んでいきました。
    単なる障害者の偏見とかいじめ問題とかの紋切り型の提起どまりで無い所に好感。

    唯一主人公の自殺の動機がなんとなく・・・もう一度くらい見てみたいかな。

    2時間があっという間でした。
    実写化でも観てみたい。

  • Eテレにて。
    「自分の小さな箱から脱出する方法」を思い出した。
    良い映画。

  •  聴覚障害を持った少女と、その子をいじめていた少年のお話。ふたりの関係だけに留まらず、周囲の人たちとの関わりも細やかに描かれています。それぞれが人間臭いと言うか、人ってやっぱりひとりひとりの性格や考え方が違うものだよなあと実感させてくれました。
     コミュニケーションって難しい。声のやりとりだけではなく、それ以外の方法を取っても伝わらない場合もあれば、間違った伝わり方をしてしまうこともあります。人それぞれが考える正しさや都合もあれば、それをうまく表現できないことだってあります。だからこそ関わり合う人との距離感を大事にしたいものです。

  • こんなに重いストーリーだと思わなかった。コミュニケーションの難しさを考えさせられた。つい謝って済ませてしまう、いらいらするから苛める、周囲の顔色を見て立ち回る、どれも普通にやってしまうことだけど…。
    そもそも小学校の担任が根元か。でも変に世話焼かれても贔屓って言われそうだし。難しい。

  • レンタル
    ★4.5

  • すごく素敵な話です。
    伝えようとしていることがたくさんあるお話だと思います。

    いじめ描写が妙にリアルで胸がズキズキしました。
    障害のある子がとにかくニコニコしながら、波風立てないよう健気に振る舞うところから、周りの子が伝えたいことをいじめという歪んだ形で伝えてしまうのがリアルでした。

    いじめはよくないとか、障害を乗り越えようとか、そういったテーマではないことが伝わるストーリー。
    何かを伝えるためには、相手の声をしっかり聞くことも大切で、傷ついて大切なことがわかったりもするんだなと、いろいろと考えさせられたお話でした。

    漫画らしく、それぞれのキャラクターの役割もしっかりしていました。
    そしてなにより、石田くんと硝子ちゃんのやりとりが微笑ましい。

    京アニらしく花のある絵も可愛くて良かったです。

  • いろんなことが詰まった作品だった。最近読んだどの本とも似ている共通点をこの作品にもみつけた気がした。
    関係の希薄さの弊害を。
    もちろん濃密さにも弊害があるけど。

    主人公の石田の小学生時代から映画ははじまる。
    補聴器が必要な女の子の西宮が転校してくる。
    誰かがくればクラスの空気は変わってゆく。
    本当はそれが誰でも。
    不自由で困っているのは西宮なのに、不自由になったのは自分たちだとばかりに結果的に西宮を孤立させる石田やそのまわりの登場人物。

    石田は、器物損壊、障害と、大人じゃ逮捕レベルなことでも西宮さんを傷つけている。加害者の代表といえる。

    ただ、この映画は傍観者が存在しない。

    どう処せば火の粉が降りかからないかよく理解しているように見える。冷たい笑顔で、両方をただ眺めて笑っている生徒が島田。ただ彼は、死にかけた石田を意図的ではないけど救うことになる。好奇心や同調で、石田と一緒に西宮を傷つけてゆく植野。たぶん彼女は石田が好き。西宮を障害があるからというよりライバルと感じているように思える。孤立している西宮のそばに盾のように寄り添うが、石田達のこころない言葉に傷つき結局去ってしまう佐原。学級委員で、他者の痛みや理由を推し量らず、自分の価値観ですべてを測る川井。

    日々の生活のルールを守ることでも精いっぱいで、自分の感情のコントロールなど難しい小学生が、担任の先生という良識ある大人の助けがない状態で、少なからずつらい記憶を共有する形で高校生へと成長してゆく登場人物。
    親御さんや家族が日々どんな気持ちで愛情を注いでいるか、傷つけられたらどんな気持ちになり、また傷つけたらどう思うのかを、親の立場からも、子どもの立場からも、みえる形でちゃんと伝えられています。
    張りつめた気持ちの糸が切れそうになっても、魔がさすおそろしい瞬間がこころを覆っても、本当はひとりじゃないんだと、そんなときこそ思い出してほしい瞬間があること、を伝えている映画に思います。
    西宮家も石田家もお父さんの影がなく、事情がありそうではあるけど、このふたりだけでなく、どの生徒も愛情深い家庭に育った子供たちに思える。
    ひとりでいきているひとなどだれもいない。生かし、生かされていると伝えられているように思います。
    西宮に頼んだ石田の言葉は、みんなにもむけられていているといいなぁと思います。お姉ちゃんが心配で守り続けていた中学生の結弦も、石田に手伝ってもらいたいって伝えて、しっかり勉強にも取り組んで、自分の道を歩きだした。本当に良かった。動きだしたそれぞれの道で、ぶつかることはとても怖いことだけど、そのなかに知らなければならない大切なこともある。知ることや出会うことをおそれないで。と伝えられているように思いました♡早見さんを大好きなお兄ちゃんが借りてきたDVDをみせてもらいました。敬称略ですみません。

  • 劇場にて。

  • さすが京アニより、山田尚子愛してるって叫びたい。たまこラブストーリーから何歩もステップアップ。

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著者プロフィール

成城大学文芸学部准教授
著書・論文:『中国故事受容論考 古代中世日本における継承と展開』(勉誠出版、2009年)、『重層と連関  続中国故事受容論考』(勉誠出版、2016年)など。

「2024年 『古典文学研究の対象と方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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