暗号解読(下)(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ・参考図書指定科目:「暗号技術と情報セキュリティ」

    <OPAC>
    https://opac.jp.net/Opac/NZ07RHV2FVFkRq0-73eaBwfieml/YNJSRcUxYyCs3DZltEbFRysuj-f/description.html

  • 暗号という、その時代時代でいちばんアタマのいい人たちがよってたかって取り組んだ課題を、別に端折ったり変にレベルを落としたりすることなくきちんと理路を説明しながらこれだけリーダブルな読み物にしてしまうというのは、著者もまたホントーにアタマいいってことだよなあ、と読みながら何度も唸ってしまった。紹介されているエピソードはどれも興味深いものばかりですが、私は特に「エニグマ打倒に執念を燃やすポーランドの”ビュロ・シフルフ”」「母語そのものが暗号として採用されたナヴァホ=コードトーカー」「線文字Bの解読に大きな功績を果たしながら、ともにその成果を見る前に早逝してしまったアリス・コーパーとマイケル・ヴェントリス」の話に感銘をうけました。

  • 上巻に続いて暗号作成者と解読者の物語が描かれるが、時代が近くなる分内容の難易度が上がる。

    特に最後の量子物理学をめぐる話が、平易な文章で書いてあるもののその概念は理解出来たとは言えない。

    最後の補稿は読み飛ばし。最後に示される10問への懸賞というのは面白い試みだが、自分に解けるとは到底思えなかった。

  • あまり期待せず手にとったけど、読み始めたら引き込まれて、一気に読み通してた。おもしろかった。

    さまざまな暗号技術と暗号解読の攻防を、純粋な技術的関心から解説してるだけでなく、暗号を生死を賭けた人の闘争に位置づけることで、ストーリーでありドラマでありで、多層的で多面的で、おもしろくなってるのだと感じた。量子暗号がある程度の形になってから、この本が書かれたのは良かったと思う。暗号技術の終着点であると今のところ目されてるし。

    上巻の内容は、歴史のエピソードに散発的にあらわれる暗号解読話を煮詰めた垂涎のもので、趣味の歴史モノ好きとして楽しめた。

    下巻の内容は、日々の業務で触れる技術の誕生ストーリーはグッとくるものが多く、ITエンジニアとして楽しめた。

  • 古代文字とか、今の暗号化技術とか、興味深い。暗号化の意味、やっとスッキリした気がする。

  • 実際の暗号の解読のところはトバして読んだ。物語としておもしろかった。
    次は読みかけてそのままになっている「スパイキャッチャー」を読む!

  • なんでこの人は、難しい話をわかり易く、且つ面白く伝えるのが、こんなに上手いんだろう。
    人物描写が上手いからかな。確かに、登場人物は皆好きになった気がする。
    暗号というものに興味が湧いたので、RSAを始めとする、現代の通信で用いられている暗号技術をまとめてみようかななんていう気にもなった(やるかどうかは知らない)。
    あと、RSAの根幹となる数学のトリックについては、3割くらいしか理解できていないので、もうちょっと自分で掘り下げてみたい。

  • 公開鍵の誕生の歴史は熱かった!
    読んでてワクワクしましたー!

    第一次世界大戦からの暗号に関する歴史が書いている一冊です。
    システムに関わる人は読んでて損はないですよ。

  • 暗号理論に関する本下巻である。どんどん内容が難しくなってくる。

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著者プロフィール

イラストレーター

「2021年 『世界じゅうの女の子のための日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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