天上の葦【上下 合本版】 (角川書店単行本) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 戦時中の日本と今の日本を重ね合わせて、言論弾圧の怖さを明らかにする。その阻止のために命をかける人々。
    公安と特高を対比しながら、言論を封じ込めていく構図が恐ろしい。魂を売るマスコミ。儲け優先で言論は二の次。本当に怖いと思った。
    今の日本の治安維持法についても一つ間違えば、昔と同じことが繰り返されるかもしれないと思わせる恐怖。
    渋谷のスクランブル交差点で起こった事件が、鑓水、相馬、修司と結びついていくところがやや強引ではあるが、とにかく面白かった。
    老人たちの想いが熱いが伝わってきて泣ける。

  • 老人はなぜ天を指して死んだのか?
    最初で掴んで謎が連続していく、解説や各人の過去に至るまで、描写が丁寧。
    あの時、その人は。を全員網羅する丁寧っぷり。
    疎開のくだり長ぇよ。
    最後の部分以外全部説明してるような……
    脚本家の悲しい性なのでしょうか?
    三部作とも話の展開はにてるけど、楽しく読める

  • やっと読み終えた。上巻はだらだら。下巻はぐいぐい。

  • 太田愛天才

  • 戦えるのは日が小さいうちだけ、作品の舞台は平成27年だが、2年後の今、まだ消せる火なのだろうか。日本人全員、特に若い人に読んでほしい作品。

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著者プロフィール

香川県生まれ。「相棒」「TRICK2」などの刑事ドラマやサスペンスドラマの脚本を手がけ、2012年、『犯罪者 クリミナル』(上・下)で小説家デビュー。13年には第2作『幻夏』を発表。日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補になる。17年には上下巻の大作『天上の葦』を発表。高いエンターテインメント性に加え、国家によるメディア統制と権力への忖度の危険性を予見的に描き、大きな話題となった。

「2020年 『彼らは世界にはなればなれに立っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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