星の王子さま (新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 王子さまが短い間に過ごした時。自分も物語の世界に引きずり込まれるような感覚で…不思議な感じの本でした。王子さまがいなくなってしまい、寂しさが。王子さまがまたこの地に来てくれることを願う。

  • 大人になることに切なさを感じる本。定期的に読み返しては、なんか心が洗われる。
    読後に家族サービスしたくなる。

  • 星の王子様ミュージアムに行く前の予習として読む。

    小学生の時に読んだ時は、意味がわからないまま「?不思議な少年だなぁ~」という感想しかなかったけど、大人になってからじっくり読むと全然違った。
    この本が売れるのは、大人が子供に読んでほしいと思っちゃうからなんだろうなーと思う。

    薔薇と出会い、喧嘩をして、星を出てから出会う人達と話をして、少年は自分と薔薇との関係を改めて考える。
    星の王子様と出会った飛行機乗りは、彼と砂漠で出会い、交流をしたことで絆を作った。

    少年が地球にやって来る前に出会った星の住人は大人を象徴している。
    国民がいないのに命令ばかりする王様
    自分を称賛する言葉ばかりを欲しがる人
    酒を飲む自分を恥じながら飲む酔っぱらい
    自分が沢山持つことに注力して使わない実業家
    一昔前の仕事を忠実に守り続ける点灯夫
    自分の目で確かめない地理学者

    7番目に地球にやってくるが、そこは砂漠で人間がいなかったそこで出会った飛行機乗り。
    彼と出会う前に地球の生き物と話をして、王子様は星の薔薇との関係は、どんなに美しくても沢山あっても、他の薔薇とは代替出来ないものだと気づく。

    狐が王子様に、出会う=絆を作ることだと教える。大事なことは目に見えないものだと。
    そしてそのために時間を費やしたことで良くも悪くも絆は強くなる。

    出会う人、誰のために時間を費やすのかは自分で決められなかったり、決められたりする。
    会ってない人に対して夢想するのはやめた。
    自分がどう相手と向き合いたいか、その為に誠実でありたいし、自分の感情に正直になること(口に出す出さないは別として、感じた気持ちをこんなこと思っちゃダメだ!とか殺さない)で、人と関わっていきたい。

  • 絵描きを諦めた飛行士「僕」が、宇宙のどこかの星からやってきた小さな王子さまと出会い、別れまでを描いた物語。

    最初に読んだのは高校生の時だと思う。
    有名だし、言葉の紡ぎ方は綺麗だけど
    そんなに面白いか...?と疑問に感じた印象。

    それから5年後、社会人になり再読すると
    心が締め付けられるような味わいを感じた。
    ・新しい友達ができた時 大人は数字ばかり聞く
    ・《僕の好きな花がどこかにある》と思うだけで幸せになれるんだ。

    でも、終わりはまだそんなにもしっくりとこなかった。子供の心を大切に生きていきたい。

  • 星をめぐる王子と主人公との不思議な出会いを綴った物語。絵本のキャラクターのように語る王子に対して、主人公が難しい言葉を多く使うので、決して児童向けというわけではないことにまず驚きました。それでも絵本のように抽象的だけど、人生で大切なものがなんなのかを思い出させてくる一冊

    『いちばんたいせつなことは、目に見えない』

  • どういうストーリーだったかな、と思い再読。

    狐の言葉を借りると、関わりを持って飼い慣らして、そのもの・人が特別になっていくのだな。
    確かにこれは目に見えないことだ。

    死んだら星になる、という迷信とも繋がって、改めて邦題タイトルいいなと思った。

  • 「心で見ないと物事はよく見えない。
    肝心なことは目には見えない。」
    という有名な言葉が書かれている本

    この言葉をいうキツネは王子さまに
    「ぼくを飼いならしてくれ」と言う。
    飼いならせば、お互いがこの世で唯一の存在になる、と。

    「飼いならす」という言葉が気になって
    いくつかの訳を比べると

    (小島俊明訳、中央公論社、2005)
    きみがぼくを飼いならせば、ぼくたちはお互いに相手が必要になる。きみはぼくにとって、この世で唯一の存在になるだろう。ぼくもきみにとって、この世で唯一の存在になるだろう・・・

    (内藤濯訳、岩波書店、2000、新版)
    あんたが、おれを飼いならすと、おれたちは、もう、お互いに、離れちゃいられなくなるよ。あんたは、おれにとって、この世でたった一人の人になるし、おれは、あんたにとって、かけがえのないものになるんだよ・・・

    (倉橋由美子訳、宝島社、2005)
    おれがあんたと仲良しになると、おれたちは互いに相手が必要になる。あんたはおれにとってこの世にたった一人の男の子になるし、おれはあんたにとってこの世にたった一匹の狐になる・・・

    (池澤夏樹訳、集英社、2005)
    きみがおれを飼い慣らしたら、おれときみは互いになくてはならない仲になる。きみはおれにとって世界でたった一人の人になるんだ。おれもきみにとって世界でたった1匹の・・・

    原典のフランス語は「飼いならす」という意味らしいので、やはり「飼いならす」という訳が多かった。

    また、「飼いならす、ってどういう意味?」については
    (小島俊明訳、中央公論社、2005)
    『絆を創る』って意味だよ

    (内藤濯訳、岩波書店、2000、新版)
    〈仲良くなる〉っていうことさ

    (倉橋由美子訳、宝島社、2005)
    『関係をつくる』ってことさ

    (池澤夏樹訳、集英社、2005)
    それは、絆を作る、ってことさ・・・

    それぞれ、微妙にニュアンスが違っていて、面白い

    そして、どんな訳であっても、
    『星の王子さま』は本当にステキな
    「深い井戸を隠し持っているような」本です。

  • 子供の時の感性を大切にするようにと説かれた気がする。ただ、まだ学生なので何年か後に社会に揉まれているときに読むとまた違って見えるのかも。

  • 名前は知ってるけど、読んだことない代表作。
    この本の感想を詩的に書けるようになりたいし、引用できるようになりたいと思った。

  • バレンタインデーに、妹から星の王子さまモチーフのチョコレートをもらったことがきっかけ。
    人生で一度は読んでみたくてワクワクしていたが、内容があまりに抽象的すぎて自分には合わなかった。
    もっと小さな頃にこの本と出会っていれば、違う受け取り方ができていたかもしれない。

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著者プロフィール

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ。1900年6月29日、フランスのリヨン生まれ。
幼少の頃より飛行士に憧れてその職につく。飛行士と兼業して、飛行士の体験をもとに『南方郵便機』、『夜間飛行』などを発表。
第二次世界大戦中、亡命先のニューヨークにて『星の王子さま』を執筆し、1943年に出版。同年軍に復帰し、翌1944年7月31日地中海コルシカ島から偵察飛行に飛び立ったまま、消息を絶つ。
その行方は永らく不明とされていたが、1998年地中海のマルセイユ沖にあるリュウ島近くの海域でサン=テグジュペリのブレスレットが発見される。飛行機の残骸も確認されて2003年に引き上げられ、サン=テグジュペリの搭乗機であると最終確認された。

サン=テグジュペリの作品

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