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みんなの感想まとめ
歴史の謎を追い求める冒険が繰り広げられる本作は、邪馬台国や狗奴国など、古代日本の国々にまつわる深い知識と独自の視点が魅力です。圧倒的な情報量と造形の深さに引き込まれ、時代背景や人物の関係性について考察...
感想・レビュー・書評
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蓮丈那智シリーズ唯一の長編ですが、実に実に読みごたえがありました。
確かにこじつけなんですよ、いろいろと。
だけど圧倒的な知識、造形の深さに、わくわくとひれ伏してしまう。
邪馬台国と同じ時代に日本にあった狗奴国(くなこく)が、「来な」(来るな)の国、つまり、国境を定めて一切の接触を断った国のことではないか、と書かれていればそうかと思い、邪馬台国の民は全身に刺青をしていると魏志倭人伝に描いてあることから、邪馬台国は海の民の国である(故に海なし県は邪馬台国でありえない)と書かれていれば、やっぱりまた、そうかと思う。
ただ、全体を通じて書かれる謎は、『狐闇』で宇佐見陶子が巻き込まれた陰謀の続きであり、さらに「古事記」と「日本書紀」という二種類の国史がなぜ短期間に編纂されたのかということから明らかになっていく、国譲りにまつわる陰謀でもあり、さらに皇室の南朝系統にもまつわることでもありと多岐にわたりすぎて、結局何が書かれていたのかがわかりにくくなっている。
というのも、全体の6割ほどを書いたまま作者が亡くなってしまい、続きを公私にわたるパートナーである作家の浅野里沙子が編集者たちと相談しながら書いたものだから、だと思う。
冬孤堂シリーズで、陶子を陰になり日向になり支えた雅蘭堂こと越名集治が今回大きく事件に巻き込まれるのだけど、これに対する陶子の反応が鈍い。
シリーズが違うからと言われればそれまでだけど、彼女は自分で考えて行動できる女性のはずだったのに、那智に言われるまで動かない。
東敬大学を母校であるかのような記述にも違和感。
彼女は美大出身のはず。
そしていつになく口が軽いのも、違和感。
古代の陰謀については複雑すぎて理解が追いついていないのだけど、卑弥呼と神功皇后が同時代に生きていたというのは目からウロコ。
この辺の史実はどこまで事実なのかはわからないけれど、少なくとも年表上はそういうことになる。
あと、魏志倭人伝は誰のために書かれたものなのか、という視点。
倭人のために書かれたものではない。
魏という国が、他国に対して自国を大きく見せようと話を盛るというのは確かに考えられる。
そのうえで、邪馬台国が移動国家だったのではないかという仮説も面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歴史ってその時代を見てきたわけではないから、あれこれと考えられるのが魅力。
本当のことがわかればさらに面白いだろう。
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