野村證券第2事業法人部 [Kindle]

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  • 講談社
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感想・レビュー・書評

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  • 「正しい価格など、誰にも定められないのだ」

    前半は著者の若い頃の話。
    野村證券での営業活動等が記述されており、とても面白い。今の時代から考えるとえげつない営業方法もある。

    後半はオリンパスの粉飾事件がメインになる。
    自分は被害者だ、というのが後半のメッセージ。

  • リアルな実体験は面白い
    客を騙すような営業手法には、眉をひそめるが

    人生どこで足をすくわれるかわからないものだと思った
    長い目で見て、清廉潔白に、危ない人と付き合わずに生きましょうということかなと。

  • の職場はこんなタイプの人だらけでした。気がつけばコンプライアンス社会になりましたね。不思議。本書はやんちゃな新人話・アレオレ詐欺・弁解っていう親父三点セットでできています。規模がやたらでかいけどね。

  • 電子書籍。オリンパス事件で粉飾決算の首謀者と言われ、上告中の本人の暴露本。この手の本は、『一体どっちがホントなんだ???』となるけど、これもそうでした。前半の野村証券時代の話が、えげつなくで面白かったけど、⭐️3つかな。

  • 「1億円しか持っていない人に2億円損させると、その客はもう自殺するしかない。かといってノルマの達成は必須だ。そうなると自分が客に示せる最大の誠意は、1億円や2億円損しても平気な人を選んで取り引きすることだった」

    上記は本書からの引用ですが、このような思考こそ、証券マンの人間性や倫理観、あるいは証券業界の驚くべきカルチャーを一言で示しているといえるでしょう。

    本書は、証券業界を知る上で欠かすことのできない大変貴重な資料ではないでしょうか。通常ほとんど知られることのない業界の内情を恥じることもなく明け透けに書きなぐってくれたご著者には、感嘆の念を禁じ得ません。こんな重要な素材を提供してくれたという意味で、本書には☆5つの価値があると考えます。

    ですが、書かれている内容自体を改めて振り返ると、「大事な客」など数多くの他人の善意や信頼をここまで踏み躙ることができるのか、と言葉を失う思いです。ですので、このような評価とさせて頂きたいと思います。

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著者プロフィール

1954年、兵庫県出身。京都大学卒業後、野村證券に入社。オリンパス巨額粉飾事件で粉飾の「指南役」とされ金融商品取引法違反等の容疑で 2012 年に逮捕される。966日(約2年8ヶ月)の未決勾留の後、最高裁まで争うも全て有罪判決を受け、本書刊行時は横須賀刑務支所にて服役中。

「2020年 『宣政 元気ですか ー 人質司法966日を耐え抜いた母と息子の往復書簡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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