楽しく学べる「知財」入門 (講談社現代新書) [Kindle]

  • 講談社 (2017年2月20日発売)
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みんなの感想まとめ

知的財産権について手軽に学べる本書は、教科書的な知識だけでなく、身近な話題を交えた軽快な語り口で構成されています。これにより、専門的な内容も楽しく理解できるため、初めて知財を学ぶ方にも適しています。著...

感想・レビュー・書評

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  • 著者は弁理士のため、知財を扱うのが本業であるが、一方で常に「面白知財ネタ」を収集するのが趣味らしい。
    知財(知的財産権)というと固いイメージがあるが、一般の人には、こういうユーモアから興味を持ってもらうことが大事だと思う。
    例え知財に詳しくないとしても、「これはどう見てもパクリじゃないか?」というものを見つけるだけでも面白い。
    知財には、著作権、商標権、特許権、実用新案権、意匠権など様々な権利の種類があるが、権利を持ちたいと思っている人は、どの点に注目すればよいか。
    重要なポイントは「差別化」だと思う。
    当たり前のことだが、権利の種類はどれでも、同じものは二重で登録できないし、似たものも登録で弾かれる可能性が高い。
    如何に差別化するかが、この権利取得の主目的なのである。
    「他と違う」ということをどう表現するのか。
    どこのどんな部分が具体的に工夫されているのか。
    それらを明確に主張できることが大切なのだ。
    これは芸術作品にしても、デザインにしても、発明にしても、この点に関して言えば共有している事項ではないだろうか。
    これだけ世界が情報に溢れている時代。
    どこかで既に見たものを、自分が発想したものと勘違いして創作した場合、その作品は一体どういう扱いになってしまうのか。
    依拠性ということで判断されるらしいが、結局似ていたらNGとなる可能性の方が高い。
    似るか似ないかで言えば、人間なんて大体思考回路そのものが同じようなものだから、私が思いつく程度のことは、人類80億人の誰かが思いついているはずだ。
    全く違うものを作るなんてそもそも無理があるのだが、発明者や創作者を守るためには、しょうがない部分だ。
    現在は特にネットワークでつながって、情報が瞬時に届いてしまう時代だ。
    前述の通り、どこかで見たものを自分の発想と勘違いすることもあるだろう。
    まずは自分で思いついたアイディアがすでに実行されているかは、ネットワークにつながった世界で検索してみれば出てくるだろう。
    それでは、検索しても出てこない場合は?
    そもそも生成AIに「この世に無いアイディアで作品を生み出してくれ」と命令したら、世界のデータベースに無いものをひたすら生み出し続けるのだろうか。
    現状の生成AIは、過去のデータを元にして生成する訳なので、普通に考えれば「この世に無い物」ではないはずだ。
    そこはひたすら組合せを変えることで、今までになさそうなものを作っていくのだろう。
    人間だって、実は同じような作業をしている。
    イノベーションとは、技術革新ではなく「新結合」である、と言ったのはシューペンターだったか。
    これからの知財の考え方はどうなっていくのだろうかと真剣に考えてしまう。
    本書では、数々の面白い知財について紹介されているが、あとがきに未来の知財の変化について、記されていた。
    本書は2017年発行なので、アルファGoが囲碁の世界チャンピオンを倒した後ではあるが、まだまだ生成AIが世で流行する以前の時代である。
    そこでも、すでに生成AIの誕生について示唆しているのだからスゴイ。
    こうして知財についても、歴史の流れを俯瞰して見てみれば、将来がこうなりそうという予測はつくものだ。
    当然その予測が外れることもあるだろう。
    正解というパターンもあるだろう。
    しかしながら、予測は概ね、その人の「願望」とも言える。
    人間の思いが、未来を創っていくのは間違いない。
    生成AIが何でもかんでも生み出していくかもしれないが、「思い」を生み出すのは人間だけだろうと思っている。
    気持ちを磨く修業をすることが大切なのだと改めて感じたのだ。
    (2024/11/21木)

  • 「おわりに」にちょろっとしか人工知能による創作についての知的財産権の話が無かったのが残念。

    例えば著作権の定義は
    『「文芸、学術、美術、音楽などの分野で、人間の思想・感情を創作的に表現したもの」』
    であるし、
    『著作権侵害の要件は、「依拠性(オリジナルを利用して作ったこと)」と「類似性(オリジナルと表現が類似していること」の両方が認められる必要がある。』
    とある。

    ただでさえ判断が難しいのにAI云々で余計ややこしくなったら収拾がつかなくなるのは明らか。デジタル署名やら何やらで対処出来たりするのだろうか。

  • 一通り知的財産を手軽に学ぶ必要があればこの本をおすすめしたい。教科書的な知識はもちろん入っているが、それのみならず、誰でも知っている身近な話題と軽快な語り口により、誰でも難なく楽しめる内容となっている。

    学生時代に知財のゼミに入っており、一通り学んでは板者の、社会に出てからは新たな動きなどが追えていなかったので、良いアップデートになった。

    可能であれば、実務上よく使う「不正競争防止法」に関する続編を望みたい。

  • 読みやすい!

  • 著作権単品の本は読んだことあったんですが、意外と知的財産権の横断的な本を読んだのは初めてで、改めて知ったことが多くて面白かったです。全然どうでもいいんですがこういう本を書く先生は引用の要件を満たす自信があるので臆さずモリモリ引用してるのちょっと面白い。

  • 入門的でとても分かりやすかった!

  • 著作権をはじめとした知的財産権について、具体的な事例をもとに解説した本。

    知的財産権5つの権利の違いから、侵害にあたるケースあたらないケースの解説まで、知的財産権のことをわかりやすく教えてくれます。

    本書で知的財産権の基本を学び、2017年以降の法改正の部分を別の書で学ぶことで、知的財産権への理解が深まります。

  • 知財関係の法律と解釈、具体例が読みやすい文章で書かれている
    どうでもいい自分のエピソードが取り除かれるともっとよくなる

  • なかなか知らない世界をわかりやすく事例を紹介しながら説明してくれる良本。

  • 分かりやすい知財入門ガイドブックだと思います。豊富な事例を使って、普段よく分からない知財についての疑問を納得させました。

  • 身近な具体例が豊富に用いられていて、知財について楽しく学ぶことができる良書。

  • 「ー」

    知財をざっと知るにはとてもいい本。
    審査請求料はいい値段がする。
    大仁田厚さんの格闘技リングも実用新案権の1つ。

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著者プロフィール

弁理士、東北大学研究推進・支援機構特任准教授、米国公認会計士(デラウェア州Certificate)、科学技術ジャーナリスト。
横浜国立大学大学院工学研究科博士前期課程修了後、大手電気機器メーカーの知的財産部門、米国研究開発拠点、新規事業プロジェクトなどで活躍。
執筆・講演・メディア出演等を通じて、知的財産権を楽しくわかりやすく伝える啓発活動を20年以上実践している。
主な著作に、『楽しく学べる「知財」入門』(講談社現代新書)、『こうして知財は炎上する』(NHK出版新書)などがある。

「2020年 『ロボジョ! 杉本麻衣のパテント・ウォーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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