「トランプ時代」の新世界秩序 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 前回の大統領選挙時に、トランプ氏が勝利する可能性を説いていた三浦瑠麗氏による、トランプ時代についての考察。トランプ氏が勝利した時、アメリカはどうなっているのだ?と思っていたが、この本を読んで少し理解できた気がする。

    ものすごく粗く言えば、多くの日本人が抱いていると思われる「自由・平等の国アメリカ」というのは一種の幻想にすぎないということ。実際には差別も不平等も根強く残っており、中産階級は一種の「エリート」に対する嫌悪感すら持ち合わせているからこそ、それを言葉で上手く煽ったトランプ氏が勝利した図式が浮かび上がってくる。

    安全保障については、三浦氏は今後「揚々と撤退するアメリカ」というシナリオを提示する。それはかつて、イギリスが大国から普通の国へと舵を切ったのと似ているらしい。これは三浦氏が、別の著書で述べている持論でもある。

    そして、アメリカが喜んで引き揚げるなら日本はどうするのか?日本が依存してきたアメリカの存在感が薄れる中、日本独自の枠組みを新たに構築する必要性に迫られている。

  • 優先順位は明確か?
    世界中に平穏が訪れることは決してない。
    自然は巧くかどうかは疑問だけれど、
    微妙なバランス関係を生み出すようだ。
    勝ち取る以外に維持できないもの、
    状況が変わった、ここから変わらないといけない、
    攻めの提言はどこにある?
    棄てなければならないのは何?
    JAPANファースト!でいいんじゃない?
    勝ち取るためにみんなで考えよう。

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著者プロフィール

国際政治学者。1980年神奈川県生まれ。東京大学農学部卒業。東京大学公共政策大学院修了。東京大学大学院法学政治学研究科修了。博士(法学)。専門は国際政治。現在、東京大学政策ビジョン研究センター講師。著書に『シビリアンの戦争』(岩波書店)、『日本に絶望している人のための政治入門』(文春新書)、『「トランプ時代」の新世界秩序』(潮新書)。

「2017年 『国民国家のリアリズム 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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