- 文藝春秋 (2017年3月17日発売)
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みんなの感想まとめ
発達障害について深く理解するための一冊であり、著者は日本初の「発達障害のためのデイケア」を運営する病院長です。本書は、発達障害の正しい知識や抱える課題、社会の受け入れ方を豊富な症例を交えてわかりやすく...
感想・レビュー・書評
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最近、「発達障害の同僚に苦しむ人へ」のようなインターネットの記事や本が溢れているように思う。そのようなものに触れて自分が受けた辛いことを慰めてもらうのも大切だが、本書のような発達障害について一から学ぶ本を読むことも大事だと思い、読んだ。発達障害を持っていても適切な治療につなげられれば、社会の中で生きていける事例を知った。
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本書は、日本初の「発達障害のためのデイケア」を運営する病院長が、
・発達障害とは何か?(正しい知識)
・彼らが抱えている問題は何か?(課題)
・どのように社会が受け入れていくべきか?(社会の対応)
……を、豊富な症例をもとに、初心者にもわかりやすく解説。 -
『発達障害』(岩波明著/文藝春秋)vol.421
http://shirayu.com/blog/topstory/other/4807.html -
発達障害は最近の流行ワードかもしれない。ひと頃うつ病が流行(?)したように精神医学のトレンドに挙がっている。気軽にアスペなどという言葉を使う輩もいる。
本書は流行ワードなのに皆がよく知らない「発達障害」を簡潔にまとめた本である。主にASD(自閉症スペクトラム)とADHDについて記述されている。
解説は症例を交えて平易でわかりやすい。それ以上に本書の読まれるべき点は、少し変わっている、予想と異なる行為をする、という思い込みで発達障害と判断することがどれだけ安易かということである。医学を知らない人間はともかく、医師も誤診をする例が挙げられている。それだけ難しい病とも言える。
発達障害でない者が発達障害と診断されるケース、発達障害が根底にあるのに見逃されるケース。どちらも不幸としか言いようがないが、現状発達障害を扱える医師が少ない事も問題点として挙げられている。
「発達障害」を知るために手に取るには最適の一冊であるが、この本だけで自分が発達障害かどうかはわからない。思い当たる点が多く生きづらさを常に抱えているのであれば専門外来を受診するのも手ではないかと思う。
著者プロフィール
岩波明の作品
