エロスの種子 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) [Kindle]

著者 : もんでんあきこ

• 集英社 (2017年4月19日発売)

感想・レビュー・書評

[太田初夏さんの感想 · 2019年6月2日]

エロというよりはしっかりとしたストーリーのある漫画。短いストーリーの中に、ロマンや情緒がある。絵も美しくし、人物も魅力的。

[ちゃんなかさんの感想 · 2019年4月21日]

ただのエロスじゃない。それぞれのストーリーが切ない。

[にゃんこさんの感想 · 2021年9月4日]

タイトルの意味は「人はだれしもエロスの種をもっていて何かをきっかけに発芽しやがて脳細胞をも支配する」とのこと。

一話目は明治？大正？ぐらいの時代の話。教授の家に住み込んだ書生が、教授の代わりに妻の相手を・・・

二話目は戦時中。大きい屋敷にする主人の相手をするよう命じられた少女の話。

三話目は母の再婚相手に恋をした少女がとんでもない方法で母から男性を奪った話。⇒実はこの話がけっこう好き。少女のしたたかさに脱帽。

四話目はアプリだと前後編になっていました。
終戦から2年、ハーフで孤児の一子はストリッパー・マリーとして生きることに。戦後のストリップ劇場の盛衰と支配人・林とマリーの絆を描いたお話。

大学生の時、後輩の男の子が”ストリップは芸術”と話していて「何言ってるん」って思っていたのですがこの話を読んで、あの後輩が言っていたのは本当だったんだなと思いました。でも時代がすすみ、芸術が貶められていくのを読んでいるのは心が荒みそうな気がしました。
ラストではよくわからない感情が渦巻いてしまいました。切ない・・・？悲しい・・？どれもしっくりきません。でも「これでよかったのかも」という思いはあるような。


全編通して絵がキレイし、時代の空気感の演出が見事。
こんな時代にこんなことしてたかな？当時の倫理的にどうなん？な話は別にして、時代の雰囲気が絵から伝わってくる。
テーマは「エロス」なのにエロスとは違う部分で心にささる。

余談ですが・・・一話と二話で「ほぐす」って言葉が出てきましたがこんな意味で使うとは・・・

[yz_sさんの感想 · 2020年11月28日]

エロスたっぷりではあるが、それだけではない。
上質な短編集。
まとめ買いしたのだけど、短編集だしゆっくり味わいたい。

[あわたろうさんの感想 · 2018年12月8日]

絵は上手い。時代が描かれていて、その紹介には良いが人物の心理描写は弱い感じ。