地下道の鳩 ジョン・ル・カレ回想録 (早川書房) [Kindle]

  • 早川書房 (2017年3月15日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 読もう読もうと思ってあとまわしになっていたのだけど、読んでよかった、おもしろかった。わたしはそこまでル・カレのファンでもなく、代表作は読んでいるものの、難しいと思ったし内容はほとんど覚えてないし、という感じなんだけど。
    特におもしろかったのは、作品を書くためにした現地取材の話。中東、アフリカ、アジア、ロシアなど、政治情勢が不安定な土地を数々訪れてかなり危険そうな取材をたくさんしていたんだなと初めて気づいたというか認識したというか。なんか「イギリス」っていう印象が強いけれど、いわれてみれば多くの作品で世界各地が舞台になっているなと思って、「リトル・ドラマー・ガール」(中東)とか「ナイロビの蜂」(アフリカ)とかあらためて読んでみたくなった。今の世界情勢の基本がわかりそうな気もする。
    あと、イギリス諜報部を裏切っていた(ソ連の二重スパイだった)キム・フィルビーに対して、イギリス諜報部に所属していたこともあるル・カレが、複雑な思いというか嫌悪感を抱いていたというのを知って、もう一度キム・フィルビーを題材にした「ティンカー、テイラー~」も読みたくなってきた。あと「スパイたちの遺産」も。あと、キム・フィルビーについて書かれたベン・マッキンタイヤー「キム・フィルビー-かくも親密な裏切り」も。
    今でもこんなに興味関心をかきたてられるル・カレってやっぱり偉大なんだなと思った。

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