- note (2017年3月20日発売)
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みんなの感想まとめ
この作品は、現代社会における自己表現や評価の歪みを鋭く描写し、主人公の狂気と愛情が交錯する物語です。著者は、エンターテインメントの裏側に潜む悔しさや反発を通じて、読者に深い共感を呼び起こします。特に、...
感想・レビュー・書評
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現代の純文学私小説、と感じた。
狂気、エンタメへの渇望、笑いをやりとおす人の正義と愛、認められない悔しさ、社会の折り合いへの反発。
後半にいくにつれ、カイブツが見えてくる。
主人公を潰した「業界」は、くしくも映画が話題になっている2024年現在、その歪みが摘発されつつある。
同時代の人が書いた私小説(しかも、プロフィールを見たら同い年だった)は、近すぎて苦手なのだけど、はまった。
痛くて読めなくなる直前、自己愛と挫折、絶望が、ぎりぎりのところで表現されているからだろうか。
発売時、書店で装丁が印象に残ったのを覚えている。
でも、タイトルから、いわゆる「業界」的な売れっ子の話かと思って、手にとらなかった。
テレビとかでもてはやされる、「さすがこの人、カイブツですわぁ」みたいな、外向き破天荒なかんじを想像していた。
だから読んでみて、本当にカイブツやってたんじゃん、この人と思った。
ここまで振り切れる人は、なかなかいない。
めちゃくちゃ辛そうだけど、こんなに時間と自分の力を、愛する表現に振り切れたら、どんなに幸せだろうと思ってしまった。
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スポーツに例えるとすれば一番そのスポーツが上手いやつが一番評価される。
ただ、客観的な評価基準がなく、多くの主観が評価をする現場においてはそうではなく周囲への根回しやコネクションがモノを言う。
筆者はそこのパラメータのみが著しく低いため、いくらお笑いのネタを考えたところで評価されず鬱屈とした感情を持つ。
なにかを大きく変えられる人っていうのはこういう人なんだよなあ。
この人が普通の家庭に憧れるように、この人の才能に憧れる人は多くいるだろう。
自分の中のカイブツと折り合いをつけて、それが丁度よい塩梅になった時には世の中にもっと評価される人なのは間違いない。
こんな化け物がいるんだもんな。
あー、お笑い目指さなくて良かった。笑 -
すさまじいまでの狂気。
とんでもないヤツなんだけど
どこか共感してしまう不思議な作品。 -
ものすごい疾走感で引き込まれた。
アクが強くてエグ味が強くて毒が強くて攻撃的で挑発的。
元気なときじゃないと読むのがつらい。 -
かなり壮絶な内容。私小説とのことだが、どこまでが現実でどこまでが頭の中の世界なのか判別困難。それくらい凄まじかった。
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なんとなく興味を持ち、読んでみる。
読んでて息苦しい。
笑いに全力なのは分かるのだが、ストイックであることが正しいのではない。
全力を尽くしたから良い結果が出せるわけでもない。
なんか、違う。
星はギリギリ3つか。 -
私が恐らく死ぬまで体験しないであろう世界で面白かった。
主人公と私の相性が少々悪かったので読み物としては手放しで面白いとは言い難い感じではあった。
ひとつのことに打ち込むことは凄い。そこは間違いないし、簡単に真似なんてできないからやっぱり凄い。凄いけど、ナルシシズムの肥大化もまた凄すぎて苦手だった。
ラスト当たりの元カノと溶け合うどうのこうのの文章は個人的にめちゃくちゃ蛇足で冗長に感じる部分だったのでそこで一気に冷めてしまった。
急に何…?
あと、世の中にある創作物に対して罵詈雑言を吐く部分とか、文字を目で追うのも不快だったな。シンプルに不快だった。
映画おもしろかった。 -
読んでいて辛くなった。
無から何かを生み出すのって大変なことだと思う。
ネタ集めに読んでいた図書館の本が、いつしかつまらないのもになってくのが切ない。
若者の読書離れに対する解釈は、感覚の鋭い著者ならではだと思う。
総じて面白くて刺激になったかな。 -
2017.3.5 トーキングウィズ松尾堂
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尖った生き方とはこういう感じなのではないかと思う。
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なんだかウェブで連載中の本作をチラ見して気になってたので単行本化を知って購入。なるほど天才というか、圧倒的な努力とはこういうことかと読んでて苦しくなる内容。努力は報われず、特に良いこともなく話は終わってしまうのだが、実世界ではこんな本が出ているわけだし、筆者はその世界で結局のところそれなりに成功したのかな。
ところで、どうやらお笑いってある一定のルールがあって理論的にかなりの部分が分析可能らしい。筆者の分析した笑いの教科書が見てみたい、興味ある。 -
異次元離れして希望もない内容で読んでいて一切引き込まれない。
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お笑いに身を捧げてきたお笑い作家の自伝。
人間関係をも断ち切って毎日ネタ出し。モノはおもしろいのに対人スキルが著しく低い、と言うか実力があれば人間関係なんて必要ないと思い込んでいるため業界から干され、悪態を吐く日々。
自分の考えが正しいと思い込んで、周りを批判してばかりの内容にゲンナリする。 -
携帯大喜利レジェンドであり、オードリーのオールナイトニッポンはじめ、いろいろなラジオのハガキ職人として著名であったツチヤタカユキという人物の自伝的小説。
タイトルの通り、土屋氏は笑いに狂ったカイブツで、一日中自分で大喜利のお題を自分で設定し、回答し続けて過ごす、すべての会話が大喜利に聞こえてきて正常に会話できない、などこんなにヤバイ人が本当にいるのかと驚いた。
ケータイ大喜利、オードリーのANN、どちらかを知っている人はぜひ読んでみるといいと思います。 -
笑いにストイックに生きるには、こんなにも人生を捧げることが必要なんだなぁ。
笑いだけじゃなく、何かを突き詰めるというのは、このくらいやらないとダメなのかもしれない。
反面、興味あることだけ突き詰めて、他の部分が疎かになってしまうと、社会人として生きるのは難しいと考えさせられる内容もあった。
コミュニケーションは一番大事ですね! -
笑いに人生の全てを捧げたツチヤタカユキさんの自伝エンターテイメント。
圧倒的な努力が報われるわけではないというお笑いの世界のリアルと絶望が生きていることは何か?を読者にグイグイ突きつけてくる本です。
若さ、プライド、天才、凡人、絶望、希望、絶望。
つきつめても必ず成功をつかめるわけではないですが、成功は努力なしにあらず。
ツチヤタカユキさんもあの頃考えた成功ではないですが、何者でもないが何者も到達できない極みに到達したとは感じているのでは?。唯一絶対無二は忘れようとしても忘れられないんですよ。二郎は身体に悪くても食べたくなるんです。今後舞台裏で活躍しそうな予感。
ツチヤタカユキの作品
