ブルーに生まれついて [DVD]

監督 : ロバート・パドロー 
出演 : イーサン・ホーク  カルメン・イジョゴ  カラム・キース・レニー 
  • ポニーキャニオン
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988013287396

感想・レビュー・書評

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  • BORN TO BE BLUE
    2015年 アメリカ 97分
    監督:ロバート・パドロー
    出演:イーサン・ホーク/カルメン・イジョゴ/カラム・キース・レニー

    1950年代に“ジャズ界のジェームズ・ディーン”と呼ばれ一世を風靡したジャズ・トランペット奏者チェット・ベイカー(イーサン・ホーク)は、ドラッグを断つことができず、1966年トラブルを起こしイタリアで逮捕される。監獄にいたチェットを迎えにきたのは映画監督。チェットはアメリカに帰国し、自身で主演する自伝映画の撮影に入り、かつての妻エレイン役を演じる女優ジェーン(カルメン・イジョゴ)と良い雰囲気になるが、麻薬の売人から暴行を受け、大怪我を負う。映画は当然中断、顎の骨が砕かれた彼はもはやトランペットを吹けないかと思われたが、ジェーンはそんな彼に寄り添い…。

    実在のミュージシャンの伝記映画。映画の中でも自伝映画の撮影がおこなわれており不思議な感じ。この映画では、若かりし日のチェットの全盛期ではなく、落ちぶれ、再起不能かと思われた70年代(チェットは40代)に、奇跡の復活を遂げる部分にクローズアップしており、劇中映画は回想シーンを兼ねている。

    ジェーンの献身的な支えにより、一時は薬を断つことに成功したチェットは、かつての盟友レコード会社のディック(カラム・キース・レニー)の協力で、再び音楽の仕事に邁進する。そしてついに名門ジャズクラブ「バードランド」でのライブ開催まで漕ぎ着けるも…。

    実在の人間の話なので、ラストどうこうというのは野暮かもしれない。現実のチェットがそういう選択をしたという事実があるだけだろう。後からチェットについて調べていて知ったけれど、ジェーンはまったく架空の女性で、実際のチェットは映画以上に破天荒だったようだ。

    父親との不仲、自分を認めてくれない父への鬱屈からおそらくチェットは自己肯定感が低く、ほぼ黒人の独占場であったジャズシーンでは、白人であることのほうがコンプレックス、若い頃はイケメンで女性人気も高く、レコードは売れたし、彼自身天才だったわけだけど、根っこの部分のネガティブな性格は、薬によって紛らわせることしかできなかったのかもしれない。イーサン・ホークは、破天荒だけど孤独な男を魅力的に演じていた。

    ジェーンとのラブストーリーは、フィクションとはいえ、映画の中では唯一の癒し。そして伝記映画としてきちんと音楽の部分を聞かせる作りになっているのはとても良かった。ただイーサンの歌が、上手いのか下手なのかは正直よくわからなかった(笑)当たり前だけどホンモノのほうが味があって良いですね。「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」https://www.youtube.com/watch?v=jvXywhJpOKs

  • 音楽的才能に溢れながら、ドラッグによる私生活の乱れから名声を失う。そして家族に支えられて再起する。定型的なミュージシャンの伝記ドラマです。

    チェット・ベイカーという人の音楽に興味なければ、やや退屈かと。

    BS松竹東急「よる8銀座シネマ」にて。

  • 時代だね

  • ふと3月頃に保存したpodcastを聴き直していて、こんな幸運な機会のことを記録してなかったことに気がついた。

    IFC Centerの会員に入り本格的に通うようになった頃本作の予告を頻繁に目にして気にはなっていたのだが、そうこうしてるうちに「ご本人来場!」のお知らせが入ったので嬉々として馳せ参じた。実際のところイーサン・ホークにお目にかかるのはこれで三度目ということもあり(一度目はFilm Forumに客として彼が家族と来てたところを偶然、二度目はまたもやFilm Forumにて家族と彼自身の子役時代の作品、Explorer (1985) の公開時に!)、勝手に近所の兄さん的な親近感が増している状態である。

    冒頭で触れたPodcastはWNYCの番組、Soundcheckのことなのだが、その中で彼はいかにチェット・ベイカーを演じたかについて語ってくれており、舞台挨拶の際にも似たようなことは語ってくれたのであるが、会場に集った観客とのやりとりの中ではオフレコということもあってかもっと多岐にわたったような気がする。あー、記憶の新鮮なうちに書き留めておくべきだったといまさら後悔…。

    ただこうして記憶を掘り起こす作業をしているうちに当時決心した「Chet Baker、もっと知りたい!」の情熱が棚上げになっていることも気づいたわけでそれは良しとしよう。

    始めるぞー。

  • 終幕に向けて積み上げていくタイプの映画。とっても好きな映画で、またいつかみたい。

    全てに勝って全てに負けた時の演奏の魅力。場面ごとのBHMや劇中歌がハマりすぎ。

  • (2017年2月劇場鑑賞分の記録)

    トランペッターのチェット・ベイカーの破滅的な人生を描いている。 

    ただただ痛みを感じ取ってしまう。 
    繊細さと不器用さ。 
    主演男優のイーサン・ホークが素晴らしい。 

    恋人のジェーンって、兎に角いい女。 
    こんな女がいたら、嫌でも恋に落ちてしまうだろう! 

    劇場を出た後、茶色い酒を飲みたくなる、 
    そういう映画でした。

  • イーサン・ホークが飄々と演じるトランペッターチャック・ベイカーの物語。
    才能というギフトだけではなく、音楽に対して
    執念ともいえる努力も重ねた人だったようだ。
    自業自得と言えるかもしれないが、本人が望もうと望まず
    ともドラッグを差し出し誘惑するものは生涯ついてまわったのだろう。
    ミュージシャンに限らず、日本では芸能人の
    二世タレントなどがいい標的となっている。

    イーサン・ホークの演技が良かった。
    痛みをこらえてまで演奏する姿を、音楽だけは諦めなかった
    姿を、惨めに見えないほどに繊細に演じている。
    ミシェル・ファイファーのバレンタインが大好きだったけど
    今回の歌も、全く違うバージョンとして聴き入ってしまった。

    恋人に対しては、依存し甘えかなりのエゴイストである。
    割られたガラスが示す通り、その関係は砕け散り
    観客(私)の願いは聞き届けられずヘロインを断つことは
    できなかった。その死も謎のままその生涯を終えた。

    でもこの世に残したものは多かったのかもしれない。
    この映画ができたのだから。

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