進化論の最前線(インターナショナル新書) (集英社インターナショナル) [Kindle]

  • 集英社 (2017年1月17日発売)
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みんなの感想まとめ

進化論の新たな視点を提供する本書は、著者が提唱する構造主義進化論を通じて、従来のネオダーウィニズムに対する批判を展開しています。著者は、生物の進化が環境に適応する過程でどのように変化するのか、遺伝子の...

感想・レビュー・書評

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  • 池田清彦氏の本を初めて読んだ。
    池田清彦は山梨大学、早稲田大学の名誉教授であり、構造主義科学論、構造主義生物学を支持している。構造主義とは「表面に現れているあらゆる現象の背後には、必ずなんらかの深層的な構造が存在する」という考え方で、構造主義進化論を提唱する氏は、進化論、特にネオダーウィニズムを批判する。
    「構造主義」が登場した段階で止めていたが、内田樹著『寝ながら学べる構造主義』を読んだあとに再開して読了した。
    ファーブルは進化論を批判した。『ファーブル昆虫記』第二巻上(106ページ/集英社)で、「この理論では、偶然というものにいささか頼りすぎていると私は思う。もし、偶然の結果うまくいったとすれば、それが起こるためにはどれほどの組み合わせが必要だったのだろう。すべての可能性が実際に起きるのに、どれほどの時間が必要であろうか」と、進化論に対して疑問を呈している。そして、「段階的に発達していく本能などあり得ないことは明らかだ」と明確に批判している。
    ネオダーウィニストは、
    ①環境の変化
    ②突然変異と自然選択
    ③適応できたものが生き延びた
    と考えるが、池田の能動的適応は、
    ①生物の変化
    ②適した環境に移動した
    と主張する。
    遺伝子とは「遺伝形質を規定する因子」のことであり、その発現の仕方は細胞のおかれた環境による。環境が変われば発現の仕方が変わり、遺伝子そのものが変化しなくても環境に適応できる。また、それは同時的に一気に行われる。

  • ダーウィニズムに対して批判的な意見が述べられている。実際になるほどと思わせる記述もあるが、それでも大枠としてのダーウィニズムは正しいのではないかと思う。

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著者プロフィール

池田 清彦(いけだ・きよひこ):1947年東京生まれ。生物学者。東京教育大学理学部生物学科卒、東京都立大学大学院理学研究科博士課程生物学専攻単位取得満期退学、理学博士。早稲田大学、山梨大学名誉教授。専門の生物学分野のみならず、科学哲学、環境問題、生き方論など、幅広い分野で100冊以上の著書を持ち(『構造主義科学論の冒険』 講談社学術文庫ほか)、フジテレビ系「ホンマでっか!?TV」等、各メディアでも活躍。

「2024年 『老後は上機嫌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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