心霊探偵八雲10 魂の道標 (角川書店単行本) [Kindle]

著者 :
制作 : 加藤 アカツキ 
  • KADOKAWA / 角川書店
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  • 死者の霊が見え、話すことができる八雲が主人公のシリーズ。
    だったんだけど、前作で八雲は赤い左目を傷つけられ、
    「見えない」普通の人状態になってしまう。

    霊が見えることでこれまで様々な苦労をしてきた八雲としては
    このままでいいと思っていたのだが、唯一の家族である奈緒が
    幽霊に憑依され、行方不明になってしまう。

    今はもう「見えない」ということに苦しみ、そして、自分の我儘の
    ために「また見えるようになりたい」と思う自身の心情にいつになく
    葛藤してしまう八雲。
    そんな彼を救おうと、晴香を始めとした仲間たちが奮闘して…


    といったお話。
    うん、面白かったな。
    主役の停滞、脇役たちの活躍、そして主役の復活。
    心霊現象が多発するマンションの謎を解決していく中で、それが
    綺麗に描かれていて、さらには真相もそこらのミステリを遥かに
    凌ぐクオリティ。あー、読み応えあったなー。

    もしかして、これでシリーズ完結か!?
    と心配したんだけど、そうじゃなくて。
    でも、とてもとっても不安な種を残して終わり・・・
    あー、どうなるんだよ、ホントにもー!
    次の話がどうなるか、というよりはむしろ、その種がちゃんと
    大きく成長してしまう前に問題なく刈り取られた結果の状態に
    早く辿り着きたい。そんな気持ちでいっぱいだ。

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著者プロフィール

2003年『赤い隻眼』でデビュー。改題した「心霊探偵八雲」シリーズでブレイク。様々なエンタテインメント作品を発表し続けている。

「2023年 『怪盗探偵山猫 深紅の虎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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