心霊探偵八雲10 魂の道標 (角川書店単行本) [Kindle]
- KADOKAWA / 角川書店 (2017年3月31日発売)
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感想 : 1件
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感想・レビュー・書評
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死者の霊が見え、話すことができる八雲が主人公のシリーズ。
だったんだけど、前作で八雲は赤い左目を傷つけられ、
「見えない」普通の人状態になってしまう。
霊が見えることでこれまで様々な苦労をしてきた八雲としては
このままでいいと思っていたのだが、唯一の家族である奈緒が
幽霊に憑依され、行方不明になってしまう。
今はもう「見えない」ということに苦しみ、そして、自分の我儘の
ために「また見えるようになりたい」と思う自身の心情にいつになく
葛藤してしまう八雲。
そんな彼を救おうと、晴香を始めとした仲間たちが奮闘して…
といったお話。
うん、面白かったな。
主役の停滞、脇役たちの活躍、そして主役の復活。
心霊現象が多発するマンションの謎を解決していく中で、それが
綺麗に描かれていて、さらには真相もそこらのミステリを遥かに
凌ぐクオリティ。あー、読み応えあったなー。
もしかして、これでシリーズ完結か!?
と心配したんだけど、そうじゃなくて。
でも、とてもとっても不安な種を残して終わり・・・
あー、どうなるんだよ、ホントにもー!
次の話がどうなるか、というよりはむしろ、その種がちゃんと
大きく成長してしまう前に問題なく刈り取られた結果の状態に
早く辿り着きたい。そんな気持ちでいっぱいだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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