花のベッドでひるねして (幻冬舎文庫) [Kindle]

  • 幻冬舎 (2017年4月11日発売)
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みんなの感想まとめ

テーマは、主人公の幹ちゃんが自身の生い立ちや混迷を乗り越え、現世の複雑さをしなやかに生き抜く姿にあります。彼女は物事の本質を見抜く力を持ち、絶対に失われることのない幸せを知っているかのようです。作品全...

感想・レビュー・書評

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  • ひさしぶりのよしもとばなな作品。おもしろかった。
    彼女の作品を多くは読んでいないけれど、いつも、読みやすいけれど、深いなぁ。

    モチーフとしてイギリスが出てくるのも、私好み。

  • まさか引退作だとは。しかしこれまでとこれ以降の活動の境目に位置する作品だということはわかる。
    私は吹上奇譚がとてもすきなので、吹上奇譚が花だとしたら、この作品は芽生えたてのふたばのようだ。
    神秘的な言語と私小説のちょうど境目に位置していると思う。
    主人公の幹ちゃんは、生い立ちをめぐる大きな混迷を乗り越えたためか、あまり迷いがなく、物事の本質が見えすぎるくらい見えている女の子だ。
    彼女の迷いのなさは、現世のドロドロした空気をしなやかにくぐり抜ける人魚のようだった。
    絶対に失われることのない、たしかにある幸せを、幹ちゃんは最初から最後まで知っていた。夢のようだけど何よりも切実な意志の力だと思う。

  • 主人公の幹ちゃんが素敵なことばかり言うので、醜い人だと思って読んでみようとしたけど、どうしても美しく可愛い人になりました。腑に落ちる言葉ばかりのやさしいお話でした。

  • 【あらすじ】幹は、ある日海辺に捨てられていたところをある一家に拾われ、愛情いっぱいに育てられた。小さな村の、ささやかなB&Bで規則正しく働いていたが、裏の廃墟ビルの建て壊しが始まると、おかしなことが起こり始めて…。

    【感想】ばななさんがこれを機に作家を引退するという一冊。読んでみて、なんとなく納得した。これまでの集大成というかんじ。とにかくどこまでもあたたかい。ばななさんの作品を読んでいると、人は本当に何でもできるんだろうなぁ、と思わされる。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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