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Amazon.co.jp ・電子書籍 (134ページ)
みんなの感想まとめ
テーマは、主人公の幹ちゃんが自身の生い立ちや混迷を乗り越え、現世の複雑さをしなやかに生き抜く姿にあります。彼女は物事の本質を見抜く力を持ち、絶対に失われることのない幸せを知っているかのようです。作品全...
感想・レビュー・書評
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まさか引退作だとは。しかしこれまでとこれ以降の活動の境目に位置する作品だということはわかる。
私は吹上奇譚がとてもすきなので、吹上奇譚が花だとしたら、この作品は芽生えたてのふたばのようだ。
神秘的な言語と私小説のちょうど境目に位置していると思う。
主人公の幹ちゃんは、生い立ちをめぐる大きな混迷を乗り越えたためか、あまり迷いがなく、物事の本質が見えすぎるくらい見えている女の子だ。
彼女の迷いのなさは、現世のドロドロした空気をしなやかにくぐり抜ける人魚のようだった。
絶対に失われることのない、たしかにある幸せを、幹ちゃんは最初から最後まで知っていた。夢のようだけど何よりも切実な意志の力だと思う。 -
主人公の幹ちゃんが素敵なことばかり言うので、醜い人だと思って読んでみようとしたけど、どうしても美しく可愛い人になりました。腑に落ちる言葉ばかりのやさしいお話でした。
著者プロフィール
よしもとばななの作品
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