湾生回家 [DVD]

監督 : ホァン・ミンチェン 
出演 : 冨永勝  家倉多恵子  清水一也  松本洽盛 
  • マクザム
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4932545988351

感想・レビュー・書評

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  • 台湾で生まれた日本人を湾生という。

    太平洋戦争の際、日本が台湾を統治していた時に、日本から移民で住み着いた家族の子供たち(湾生)が、日本引き上げて70年。
    湾生達の姿を追う、ドキュメンタリー。

    皆、湾生達にとって台湾は良い思い出であり(だからこそ取材に応じるのであろうが)、台湾を訪ね、自分が住んでいたところを訪ね、少年少女時代にタイムトリップをする。
    殆どの湾生達は、敗戦によりあわてて日本に引き返してくる、台湾での生活は自らのルーツを表すものであり、ある意味日本での「生活」の前に、桃源郷的な思い出になっていったのではないかとも思う。
    台湾の人たちは皆暖かく迎えて、親身になって対応してくれる。

    特典映像の監督も言っていたが、割と台湾の方は日本に対して反感が薄いので、非常に暖かい。訪ねている湾生達も台湾に愛を持っており、相思相愛の良い感情が映画にみなぎる。

    台湾にとどまった湾生達も描写される。
    日本と台湾に別れ別れになった母と娘の断絶。遂に娘の孫たちと映画関係者たちの信念で、母の墓が見つかる。
    もうそこにはいない人間であるが、娘はいつでも憎みつつ求め続けた母親に対して、墓、戸籍に娘が子どもとして登録されていたという事実が、娘たちの救いになり、自らのルーツが確かに存在したことを確かめ、涙を流す。

    戦争を醜く描く断罪するのではなく、戦争という大きなうねりにより、台湾と日本という場所の断絶、その人の生き方の断絶、が個々の人生にどれだけ影響を与えるか、その中で発生する人生ドラマを描写する。

    特典映像でも監督が言っていたように、「人間の感情を描きだしたい。」という狙いがよく実現されていると思う。

    湾生の女性の語る、日本に引き上げる際の飼っていた猿との別れの場面の回想が印象深かった。
    別れを言っても猿がそっけなく後ろを向いたまま目を合わせない、怒っているのでもなさそうで、もしかしたら、別れの哀しみに必死に耐えていたのではないかと。

    70年前のささいな場面でも、人の感情はここまで鋭く記憶に残すのだなと。一瞬見逃すような、なんでもないようなことが大きく人生の思い出に残る。猿が本当にどう思っているかはわからない、でも少なくとも女性は同じ気持ちであったのだろう。猿は愛すべき台湾であり、不条理なとても切ない別れだったのだろう。

  • アマゾン プライムにて。

    台湾統治下に現地で生まれた日本人の人々のドキュメンタリー。

    生まれ育った場所を訪ねて行くと、懐かしい幼馴染達が快く迎えてくれる。その時代に育った人々は、今でも日本語が出来る。
    台湾人のある一定の年代以上の人は日本語の方が表現しやすい、と聞いたことがあったけど、これ観て何となくその理由が分かった気がする。日本語が母国語、第1言語だったのよ。

  • 子どもの頃、過ごした土地が台湾だったから懐かしい、子どもの頃、遊んだ友達が台湾人だったから会いたい、湾生の純粋な気持ちが良く伝わりました。映画に登場する湾生の娘の葛藤する気持ちも共感できました。植民地であった土地が父親には今でも素晴らしい思い出になってしまっていることに。湾生から霧社事件や高砂義勇軍隊のことも少し発せられるので、私ももう少し幅広く知りたいなと課題が見つかりました。花連=タロコだけではない連想になりました。

  • 2019/8/30
    面白いドキュメンタリー、頑張れ日本。

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