人工知能の核心 (NHK出版新書) [Kindle]

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  • 二〇一六年三月人工知能の囲碁プログラム「アルファ碁」が世界ランクの棋士を破った。羽生善治はその勝利の要因を「人工知能が、人間と同じ“引き算”の思考を始めた」とする。もはや人間は人工知能に勝てないのか。そもそも勝たなくてはいけないのかー。天才棋士が人工知能と真正面から向き合い、その核心に迫る、“人工知能本”の決定版。はじめに
    第一章 人工知能が人間に追いついた――「引き算」の思考
    第二章 人間にあって、人工知能にないもの――「美意識」
    第三章 人に寄り添う人工知能――感情、倫理、創造性
    第四章なんでもできる」人工知能は作れるか――汎用性と言語
    第五章 人工知能といかにつき合えばいいのか
    レポート①ディープラーニングをさらに“深く”
    レポート②「記憶」と人工知能
    レポート③ロボットをどう教育するのか
    レポート④「汎用人工知能」実現への道
    レポート⑤人工知能、社会での活用

  • 羽生さん、凄い、と思わずうなる。

  • 1.ジニー、ソブリン
    2.知性の再定義
    3.人工知能はデータなしではなにもできない

  • 将棋指し目線からの人工知能への解説。決してはしゃぐことなく、同時に怖れすぎることもなく、冷静に技術とその影響を見渡していると感じられた。
    AIを用いた将棋ソフトの開発者 山本一成による『人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか?」と合わせて読むとおもしろい。

  • 羽生さんが、最新の人工知能に関わる人や技術などについて書かれた著。
    技術者でない羽生さんが、それぞれの技術を深くまで理解し、的確(と思う)な意見を記していた。一流の人は、別の分野でも一流になりうるものだと感じた。

  • 羽生さんの言葉が知的で読んでいて楽しかった。

  • 羽生さん自らの言葉なのか、編集者の話なのか区別が付きづらいが、羽生さんが人工知能についてかなり専門的なところまで理解していることに驚いた。

    羽生さんは人工知能と人間の違いを一生懸命に見いだそうとしているが、そのほとんどは未だ人工知能が未熟だから生じているもので、やがて人工知能にもできるようになってしまうのではないかと感じた。少なくともハサビス氏はそう考えているだろう。

    「詩は人間が作った方が面白い」という言葉も人工知能の能力の限界を示しているというよりは、受け取る人間側の限界を示していると考えられないだろうか?

  • 羽生さんの考える「美学」を垣間見ることができた。

  • 2017年上半期の時点での人工知能の立ち位置がよくわかった。

    メモ
    一つは、人工知能は、データなしに学習できない存在だということです。とすれば、データが存在しない、未知の領域に挑戦していくことは、人間にとっても人工知能にとっても、大きな意味を持つと考えています

  • アメリカの弁護士事務所では、判例検索のソフトウェアが登場した結果、アシスタント職や特許専門の弁護士などが、どんどんリストラされているという

    自分のアイデアに近い公知例探しもこんな感じで見つけられないものでしょうか。FタームやらIPCやらこねくり回しても、1〜2時間でこれと言った公知例を見つけることは至難の技です。どうしても半日くらいかかったしまいます。

    理想としてはこれを1時間以内に抑えたい、余った時間で権利化できそうなギリギリの範囲を検討することに使いたいです。

    今、過去の調査結果をデーベース化して人工知能みたくでないか画策しています。これで一生終わるかもというくらい壮大なテーマかなと思っています。

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著者プロフィール

1970年9月27日、埼玉県所沢市生まれ。1982年、関東奨励会に6級で入会。1985年12月、プロ四段に。1989年、19歳で竜王獲得。これが初タイトルとなる。以降、数々のタイトルを獲得。1996年には、当時の七大タイトル(竜王・名人・棋聖・王位・王座・棋王・王将)全冠独占の快挙を成し遂げる。2017年に、八大タイトル戦のうち永世称号の制度を設けている7タイトル戦すべてで資格を得る、史上初の「永世七冠」を達成した。タイトル獲得は通算99期、棋戦優勝45 回(ともに2022 年6月時点)。主な表彰として、2007 年特別将棋栄誉賞(通算1000 勝達成)、2018 年国民栄誉賞、同年紫綬褒章。さらに2022年、史上初の通算1500勝を達成し、特別将棋栄誉敢闘賞を受賞。将棋大賞は最優秀棋士賞など多数受賞。

「2022年 『改訂版 羽生善治のこども将棋入門 中盤の戦い方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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