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- / ISBN・EAN: 4523215222006
感想・レビュー・書評
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正直よくわからない映画だった。が、すこぶるすこぶる面白かった。それぞれのシーンが愛おしくなる、脈絡のあるようでない群像劇。けれども、歴史は反復する。そんなほのめかしを、たえず受け取っていた。
本作に一貫して底流しているのは、ほのかな哀しみ(悲しみというより)をまぶしたユーモア。例えば、戦車の砲身にぶら下げられた盗んだ絨毯。まだ生きている老友人のデスマスクを作る老人。懲りずに繰り返される激しい夫婦喧嘩。
もう一つ、本作を貫くのは、水平移動の欲望。戦車、馬車、自動車、ローラースケート、そして老人たちの緩やかな歩行。
不思議なのは、時折、コマが唐突に飛ぶことがあったこと。それは、まったく偶然に委ねられているように見えた。さらに、奥行きを撮ったショット(壁に溶け込んだ扉など)が謎めいていた。それがまるで、世界、あるいは現実に、気まぐれに訪れる亀裂(それでいて無意味)を表しているようでいて、生々しかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いまいち、この手の映画が好き嫌いがある。
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クリスマスに観にってほっこりして帰った映画。
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わかんない。
でも見ちまった!
あの爆撃の中で鍋の中の何かを淡々と貪る兵士二人。
布団を砲台に引っ掛け、便座を積んで走る戦車。
風に飛ぶ帽子。
突然現れる、庭。
風にはためくスーツの裾。
まずいワインであそぶ爺さんたち。
風が面白く使われてる。