ネバーランド (集英社文庫) [Kindle]

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  • 集英社 (2003年5月25日発売)
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みんなの感想まとめ

青春の複雑さと成長を描いた物語は、寮生活を共にする男子高校生たちの冬休みの共同生活を通じて展開されます。彼らはそれぞれ異なる環境や過去を抱えながらも、友情を深め、互いに支え合いながら困難を乗り越えてい...

感想・レビュー・書評

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  • 寮生活の男子高校生3人プラス通学生1人の冬休み共同生活の話。
    ありきたりだけど、みんなそれぞれに置かれている環境が違って、思った以上にドロドロしている。
    そして、みんなそれを乗り越えようとしている。
    彼らがラッキーなのは友達が皆素晴らしい。
    重いけど、青春だ。

  • 進学校の寮。冬休みは、クリスマス、お正月とほとんどの生徒が帰省する。その中で4人の男子が帰らないで寮で過ごす期間の物語。裕福な家庭で帰らない理由も気になる。設定、舞台で物語が膨らんでくるのが最初から想像できる。解説にもあるがイントロで気持ちが高まる。罰ゲームで告白か実行を選ぶ。光浩君の好きな子に対する行為が理解できないなと思った。フォローのつもりで「おまえとっろいなー」って言うなんて。でも告白を読んでいくと光浩君の気持ちが理解できた。切ないなあと思った。

  • 男子高校生の空気感ってこんな感じだよなって思う。
    そんなに重い過去はなかったけれど、たまに深刻な顔をして話をしていたような覚えもある。
    こんなに大人じゃなかったなあ。

  • 大人の階段を登る4人の男の子たち。
    1人1人が抱える重たい過去を許容するための解答を見つけていく。
    自分と向き合うために一緒に真剣になってくれる仲間がいることが青春なんだなと、過去を思い出しながら感じた一冊。

  • そもそも文章が好み。
    人の心情、内なるものが描かれていて
    読んでて そうだよね、そうやったん!
    ってなった。
    最初はの登場人物が把握しきれず
    誰が誰なのかわかならくて
    てんやわんやしたけど
    読み終わる頃にはすっかりキャラクターが
    出来上がった。
    最後の辺りに名前を書かずセリフだけ
    続く箇所がある。
    作者も同じ気持ちだったのかなと思って
    少し嬉しくなった。
    自分の心を見直したい時とか
    ゆーっくりぼんやり過ごす時に
    また読みたいなと思える一冊。

  • 私からすると、イヤミスの女王の告白やリバースよりもこの作品の方がイヤミスに感じた。

    読み終わった後もしばらく続く不穏感

    これで本当に全て解決したんだっけ?という気持ちになる

    私自身はそこまで好みではないけれど、たしかに作品の中で大きな殺人などは起きないのに、とてつもなくスリル感がある

    前半なんか読みながら震えてしまったり、悪寒がしたりもした。

    読了後だと、まるで前半と後半が違うお話だったかのように思える程、雰囲気が違った。

    かれんありがとう

  • 恩田氏の作品と出会ったのは、20年ほど前に雑誌BRUTUSでやっていた注目の小説家特集というものでした。以来、数冊読みましたが、恩田作品は本当に不思議で、優しいのにスパイシーそしてちょっぴりノスタルジックな作り、というのが私の印象です。

    私が読んだ恩田作品では、作中では殺人などの大きな事件は起きません。それでいてスリルを感じさせる過去・事件が隠れており、それが徐々に明らかになるものの、それがカタルシスとして作用し最終的に爽やかな終局を迎えるというイメージです。

    この作品は、国内有数の男子校の寮での年末居残ることになった4人の高校生の物語です。この作品も上記のようにハラハラもあり急展開あり仲間ありと、最終的に私はたっぷり満足できました。あらすじをしゃべりたいところですが、そこは是非ご自身で読んでご確認くださいませ。面白かったです。

    さて私はこれを読書が嫌いな息子、日本語が苦手な娘(どちらも中学生)に読ませようとの魂胆で購入しました。高校受験を視野に入れつつある息子には、近い世代でもありすんなり読んでもらえるといいなと思っております。娘については恋愛系の筋もあるのでそこを餌に読ませてみたいと思います。

    一部大人の汚さが出てきており中学生に読ませるには少しためらうところもありますが、こうしたものを読んでもらい少しずつ大人の世界について知ってもらいたいと思います。

  • 男の子って

  • 少年たちが抱えてる重苦しい背景、無邪気で少年らしい言動、酒や煙草で大騒ぎする姿が一般的な高校生のイメージからは乖離していて、不気味に感じた。
    登場人物も少ないため、読んでいて彼らを好きになるかどうかが評価の分かれ目だと思う。

  • 友達はこれでいい これがいい

  • 4人の人物の過去の泥々を青春と掛け合わせて描いている

  • 登場人物は全員聡明な美少年。
    みんな過去が重すぎるけれど、幽霊やちょっとしたミステリー要素、ノスタルジックな舞台で緩和され、つられて心が落ち込んだりもせずにすらすら読めた。
    あとがきで作者が書いていたけれど、なんだかんだ明るい統が私も好きです。

  • 難しい年頃の男の子4人それぞれが苦しみを抱えていて、我が事のように真剣に考えられる仲間の関係性が良いなと思いました。
    大して仲が良かった訳でもなかったところが、秘密を打ち明けてそれぞれが抱えているものをに向き合って、、こういうことって人と深い関係性を築いていく上で必要なことだよなと改めて思いました。
    暗い過去があっても自分だけの殻に閉じこもるんではなく、勇気をだして皆に伝えたことで本人自身も少し楽になったり、4人にしか分からない絆のようなものが出来て秘密を打ち明けることがなければ表面上だけの付き合いだったものがぶつかり合いながらも気持ちを吐き出すことで初めて出来た関係性だなと感じました。
    重い過去の経験もありましたが、それも最後には意外とすっきりと終わって嫌な感じが残らず良かったです。

  • 寮生活の高校生4人が実家に帰らずに寮で過ごす話。
    それぞれ複雑な事情を抱えていて、特別仲良しというわけではなかったはずなのに秘密を明かしてしまう。
    どこかのサイトでブロマンス風と書かれているのを見かけたが、あまりそうは感じなかった。
    スカッとするような内容ではないはずなのに、読了後に重い気持ちにはならなくて良かった。
    たった7日間の話だったけど、何でも話せる友人ができたのは彼らの今後の人生において大切な財産になるだろうなと思った。

  • どういう話か分からずに読んだけど、それぞれにいろいろ抱えてるんだなあと思った。

  • 2022.06.15
    きっと寮に残らなければ知ることもなかった互いの秘密。隠し通して生きていくことも出来た秘密。
    それを共有したこの4人は、大人になっても、もちつもたれつの関係になるのだろう。
    秘密を共有した彼らは本音で語り合える強いつながりをもっているように見えるが、執着?のようなものはなく、見ていて心地のいい距離感である。
    私もこんな友人たちがいたらどれだけ心強いだろう、、、
    何より恩田隆さんの情景描写は癖がなくとても鮮明にイメージできる!すき!!

  • 読み始めた時は遠回りな表現だったり文章の美しさを楽しむ系の文章に感じて自分には合わないかもと思ったけど全然すらすら読めた。
    少し暗さのある4人の背景とそれに向き合う姿を読んで皆んな幸せになってほしいと思った。

  • 松籟館(しょうらいかん)の寮で年末を過ごす4人の男子高校生の話。
    青春が所々に詰め込まれていてとってもよかった。4人それぞれの過去の話が明らかになっていき、友情もどんどん深まっていく。
    恋の視線が怖い主人公の美国。両親が離婚寸前でどっちの親についていくか迷っている寛司。実親が2人とも自分を置いて自殺し父親の妻に引き取られた光浩。元気いっぱいだが母親が自殺している統。それぞれが毎晩話し合ううちにそれぞれの胸に秘めている葛藤を告白して友情が深まっていく。思春期の難しい心情と青春が上手く混ざり合ったおもしろい作品だった。

  • 青春もの。7日間の出来事が、濃密で
    1年間の間のようにも感じる。
    会話のやり取りなどがテンポ良くて面白い。
    皆それぞれ思い過去やトラウマを抱えているが、
    そのうちの1人がかなり悲惨で重い。
    憲司の結婚はビジネスという件が
    なるほど確かにと納得出来て面白かった。

  • <再登録>冬期休暇に帰省せずに寮に残った4人の少年達の、それぞれが抱える過去や悩み。自己判断ができる年代でありながらも、結局は大人達に翻弄されてしまう姿がせつない。

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著者プロフィール

恩田 陸(おんだ・りく):1964年、宮城県出身。小説家。92年『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞および第2回本屋大賞、06年『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞、07年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞、17年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞を受賞。ほかの著書に『spring』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』『夜果つるところ』『夜明けの花園』『珈琲怪談』『酒亭DARKNESS』、エッセイ集『土曜日は灰色の馬』『日曜日は青い蜥蜴』『月曜日は水玉の犬』など多数。

「2025年 『spring another season』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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