セレモニー黒真珠 (MF文庫ダ・ヴィンチ) [Kindle]

  • KADOKAWA (2017年5月16日発売)
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  • 個性を殺して、そつなく通夜、葬儀を執り行うセレモニー黒真珠の社員たち。その一方で、それぞれのプライベートはこれでもかと生に溢れていて、その対比が印象的でした。

  • このたびはお悔やみ申し上げます。突然の訃報にお心を痛めておいででしょう。みなさまの大切なご家族が心安らかに旅立てますよう、わたくしどもが微力ながらお力添えいたします。
    どうぞ葬儀のご用命は、地域密着型葬儀社『セレモニー黒真珠』まで。喪服が似合うワケありの従業員たちが、いつでも貴方のお宅に伺います。


    紹介文はいつも自分で考えるのだが(これを書いておかないと後日どんな本だったか思い出せなくなる)、今回は喪●福造なみにうさんくさくなってしまった。
    一応断っておくと、 葬儀を押し売りする話ではない。

    とある事情から真逆の業界に飛び込んだ女、笹島。
    火葬場の煙突に焦がれて葬儀社に入った男、木崎。
    ある人の死を待ち続ける派遣の女、妹尾。
    この三人を中心に繰り広げられる人間ドラマがメイン。お仕事小説でもあるので、葬儀社の舞台裏ももちろん覗ける。

    全編通して面白いが、特に第一話は見事。
    40P弱の短編に、中心になる三人の背景や人間関係、職場の雰囲気、冒頭の意味深な女性を探るミステリー要素、おまけに恋愛までぶっ込んでくる。それでいて巻きが早いとは感じず、導入のつかみはバッチリ。そして最後はガッツリ泣かせてくる。マジか。どんな構成力だ。

    舞台が舞台なので華やかな話ではない。また三人が三人とも抱えている事情は激重。だが宮木先生お得意のアップテンポな文体のおかげで、重苦しい雰囲気にはならない。
    笑えるけど泣ける、涙雨のようなしっとりした話をお求めの方にはぜひおすすめしたい。


    余談だが、これ読んだあとに『校閲ガール』をぱらぱら眺めていたら、木崎の妹がしれっと登場していて吹いた。君、●●に就職したのかw

  • 乞う続編

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著者プロフィール

1976年神奈川県生まれ。2006年『花宵道中』で女による女のためのR-18文学賞の大賞と読者賞をW受賞しデビュー。『白蝶花』『雨の塔』『セレモニー黒真珠』『野良女』『校閲ガール』シリーズ等著書多数。

「2023年 『百合小説コレクション wiz』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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