ファイアパンチ 5 (ジャンプコミックスDIGITAL) [Kindle]

  • 集英社 (2017年6月2日発売)
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みんなの感想まとめ

物語は、キャラクターたちの内面や過去が明かされることで、深い感情の交錯を描いています。特にトガタの外見に対する気遣いや、彼がアグニに寄せる思いが印象的で、読者は彼の真意に興味をそそられます。物語の展開...

感想・レビュー・書評

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  • ファイアパンチ5 2017

    少年ジャンプ+2017年11号〜2017年10号掲載分収録。
    第40話〜第49話

    『ファイアパンチ』(Fire Punch)は、藤本タツキによる日本の漫画作品。文明崩壊後の世界で、消えない炎に焼かれながら生き続ける青年・アグニを主人公とした物語。ウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』(集英社)2016年4月18日より2018年1月1日まで毎週月曜日更新で連載された。

    概要
    藤本の初連載作品。後に『少年ジャンプ+』の転換点として言及される改編「『少年ジャンプ+』新連載春の陣」(2016年4月~5月)において、『終末のハーレム』・『彼方のアストラ』などと共に連載が始まった。これを機に『少年ジャンプ+』の主軸は、名実共に『週刊少年ジャンプ』(集英社)電子版からオリジナル作品へシフトし、後の『SPY×FAMILY』・『怪獣8号』のヒットへと繋がっていく。

    グロテスクな表現や一般の漫画では考えられない「超展開」が多用されており、週刊少年ジャンプ副編集長の細野修平は、「タブーを全部入れしている」と語っている。復讐劇だが、暗くなりすぎないように、コメディ要素を挟み込んでいる。また、残酷描写は多いがそれが目的ではなく、「きれいな部分」や「優しいもの」を際立たせるために意識的に描かれている。藤本は「少年ジャンプ+」で連載をやるんなら、「週刊少年ジャンプ」ではできないことをやろう、“アンチ・ジャンプ”的なことをやりたい」と意気込みを述べていた。

    連載当初より藤本は、「3回か4回、ジャンルが変わります」と予告し、読者の予想を裏切る方向に物語が展開すると示唆されていた。事実、第1巻が復讐劇だったのに対して第2巻は第1巻を茶化したギャグ漫画となり、「トガタがつけいるスキ」が随所に与えられた。第3巻ではさらに第2巻を否定し、ヒーロー的ストーリーに回帰した。藤本はストレートに正義やヒーローを描くと極端になってしまうため、このような変遷を遂げたとしている。また、「一回崩さないとカタルシス的なものが得られないと思った」とも語っている。

    本作の制作現場には遠田おと、龍幸伸、遠藤達哉、賀来ゆうじらがアシスタントとして入っており、担当編集者の林は「二度とあんな凄い作家達(遠藤と賀来)を集められない」としている。また、『地獄楽』(賀来)は本作の影響を受けており、賀来が藤本の職場に入らなければ『地獄楽』は生まれなかったのではないかと振り返っている。

    ストーリー
    本作は、「序破急」の3部構成になっている。

    序章 覆われた男
    文明崩壊後の世界、地球は「氷の魔女」によって氷河期を迎え、雪と飢餓と狂気に覆われていた。そこで暮らす人々の中には稀に奇跡を使える人間がおり、祝福者と呼ばれていた。
    小さな村に暮らす少年アグニとその妹ルナは肉体の再生能力を持つ祝福者であり、妹より強力な祝福を持つアグニは、自らの肉を切り落としては村人に食料として分け与えていた。しかしベヘムドルグ王国のドマ率いる軍隊に人肉食を見咎められ、村は住民ごとドマの祝福・焼け朽ちるまで消えない炎に覆いつくされてしまう。自身の祝福のせいで燃焼と再生の苦しみを繰り返す羽目になったアグニは、生への執着を捨てることで再生が止まることに気付く。しかし同じく燃焼・再生を繰り返していた妹が「生きて」と語り力尽きたことで、アグニは生にしがみつくことになる。8年後、顔の炎の除去に成功したアグニは、依然として身体の燃焼に苦しみつつ、村と妹を奪ったドマへの復讐を目指して旅に出る。
    アグニは道中、祝福者で奴隷の少年サンをベヘムドルグ軍から救出する。サンはアグニを神と思い込んで同行するが、ベヘムドルグの高官ユダに襲撃される。ルナに瓜二つの顔を持つユダに動揺したアグニは捕らえられ、サンと共にベヘムドルグへ連れ去られる。
    ベヘムドルグ軍はアグニの首を海に投棄して処理し、サンは奴隷にすることを決定する。サンはそこで同じく捕らえられた少女ネネトや、奴隷となった他の祝福者たちと出会い、彼らにアグニという神の存在を説く。
    アグニとネネトは海へ鉄道輸送されるが、ビデオカメラを回しながら現れた謎の女性トガタに救出される。再生祝福者で映画マニアのトガタはアグニに興味を持っており、彼を主人公にした映画を撮ろうとしていた。トガタはネネトをカメラマンに指名し、アグニのドマへの復讐に手を貸す。
    「ファイアパンチ」と命名した必殺技を携え、復讐のためべヘムドルグへ入ったアグニは、途中で奴隷たちを見て「目の前の死が許せない、悪が許せない」という過去に自分が抱いていた正義を思い出す。そしてかつて妹ルナの幸せが「生きる糧」であったこと、ルナを失ってから復讐者を演じていたことに気づき、復讐を後回しにしてサンら奴隷を解放、ベヘムドルグ軍と対峙する。壮絶な戦闘の末にベヘムドルグは崩壊し、奴隷たちは異変に気付いて駆けつけたアグニ信者らの助けで脱出する。
    べヘムドルグ崩壊を目の当たりにしたユダは生きる意味を失い、アグニの消えない炎に触れて死のうとするが、ユダがルナなのではないかという望みを捨てきれないアグニはそれを許さない。ユダはアグニに、ドマがベヘムドルグ崩壊に巻きこまれて死んだであろうことと、ベヘムドルグで神のお告げを聞く者を演じてきた自身の本心を語る。復讐という生きる糧を失ったアグニは、彼女が炎を触ることを許して自身も死のうとするが、そこに突如氷の魔女を名乗る人物が現れ、ユダの死を阻止する。

    頗章 覆う男
    アグニは諸悪の根源とされる氷の魔女に戦いを挑むが、彼女はアグニを一蹴してユダを連れ去る。目覚めたユダにスーリャと名乗った魔女もまた、ルナやユダと同じ顔であった。スーリャは、氷の魔女は存在せず寒冷化は地球が朽ちかけているためであること、自分たちはかつて高度な文明を誇っていた旧世代の人類の生き残りであること、旧世代人の能力を継ぐユダの力で地球を暖かくできることを語る。
    一方、ベヘムドルグを脱出したサンやネネト、元奴隷らは、アグニを崇拝して集まって来た者たちと共に「アグニ教」の村を立ち上げていた。村に辿り着いたアグニはベヘムドルグ人を虐殺した罪悪感に苛まれつつも、村人達を救うためにトガタやネネトに補佐されながら神を演じる。
    ある日、ベヘムドルグ軍残党からドマの生存を知ったアグニは、復讐のためトガタと共に彼のもとへ向かう。しかし相対したドマはかつての所業を悔いており、孤児たちを養うために生き続けたいと語る。アグニはドマを殺せば孤児たちも死ぬと思い、復讐をやめて立ち去る。
    帰り道でアグニはトガタと話し、復讐をやめること、人を救うためなら神でも主人公にでもなることを誓う。だがその時、彼は自身の壮絶な過去を思い出し、「ファイアパンチになってドマを殺して」と言う妹の幻覚を見る。意識が途切れ気が付くと、アグニはドマを殺し、消えない炎で子供たちをも焼き尽くしていた。
    自棄になったアグニは湖氷の上に立ち、氷の解けるまま水中へ沈む。しかしトガタが焼けながらもアグニを抱きかかえて湖から助け出す。トガタは身体が燃える痛みの中で最期の言葉を考え、アグニに「生きて」と告げて息絶える。その言葉によって再び死を選べなくなったアグニは、トガタの遺体を抱えて村へ帰るが、そこには無残に壊滅した村と、根を伸ばし人々を枯らしている巨大な木があった。スーリャが地球を暖めるため、ユダを木に変え、人々からエネルギーを吸い取っていたのだ。

    旧章 負う男
    アグニは「殺して」と願うユダの木を破壊し、彼女の祝福によって炎が消え普通の身体に戻る。祝福の使い過ぎによって記憶を失い幼児退行したユダを、アグニはルナとして扱い、自身の正体を隠して、生き残ったテナらドマの元教え子たちと合流する。その後10年間、かりそめの穏やかな生活を享受し、アグニとルナ(ユダ)は絆を深めていく。一方で生き残ったサンとネネトは、スーリャやべヘムドルグ残党と合流し、アグニ教を再興していた。そしてネネトらによってユダは連れ去られ、テナらはアグニが恩師ドマを殺した「ファイアパンチ」であることを知る。テナの娘イアの祝福の炎で再び全身に炎を纏ったアグニは、テナたちと決別し、ルナ(ユダ)救出のためにアグニ教の拠点で多くのアグニ教徒を虐殺、教祖となって暴走していたサンも焼き殺す。もはや自分が何者かも分からなくなったアグニを、ユダは抱きしめて「生きて」と告げ、祝福によって彼の炎を消した。ユダは記憶を失ったアグニをネネトに託し、世界を温めるために自らの意志で再び木となる。生まれ変わったアグニは、ネネトにサンとして育てられ、教祖となる。二人は暖かくなった世界で人々を集め、豊かなコミュニティを作る。
    80年後、未だ若い姿のサン(アグニ)はネネトの死を看取り、自らも死ぬ方法を探す。側近の女性が世界の滅亡が近いことを語り、偶然発見した旧世代人用の自殺薬とトガタのカメラを彼に手渡す。サン(アグニ)は映画館でカメラの中身を上映する。壊れて白黒で音声も出ないその映画の、おそらく主人公であろう燃えている男を見たサン(アグニ)は、拳を握っていた。
    悠久の時が過ぎ、木となったユダは他の星々に根を伸ばして地球を暖め続けていた。アグニの顔を忘れ、何のために地球を暖めているのかも、地球が何なのかも忘れ、やがて地球が消滅してもユダはそこにいた。数千万年後、宇宙空間でサン(アグニ)とルナ(ユダ)は出会い、二人で寄り添うように眠って物語は終わる。


    以上のようにWikipediaで紹介される漫画作品。
    チェンソーマンで有名な藤本タツキ氏による作品だ。
    第40話〜第49話を掲載。
    第5巻の表紙はトガタ??だよな。
    燃える拳を持ち上げている。

    トガタの性同一性障害の苦しみを語る場面
    難しい所だ。
    精神的な所もあって絶対の解決はないし
    ある種折り合いをつけて生活していくしかないものに近い

    連載でこの作品を読んでいないけれども
    先の展開が全く読めない
    ある種冨樫義博氏の特徴である予想の斜め上の展開というか・・
    そういうのに近いように思う。

    トガタが戻ってアグニは共にドマの所へ出向く。
    そこでの問いかけ、対話の内容は深い。

    「自分の基礎に正しい教養がないから簡単に馬鹿になれる
    そうなればそれはもう人ではない」

    「教養がないから先の事を想像できない
    想像ができないから間違った正義を振りかざしてしまう」

    昨今のSNSで極論、陰謀論を振りかざす人々に必要なメッセージだと思う。


    ドマの独白の途中でトガタの家と映画を燃やしたのがドマであることが分かる。
    それに対して当然トガタは切れる。
    その暴れっぷりを見るとこれぞトガタという感じがする。

    そして妹からのメッセージ?の末にドマと子どもたちを虐殺する
    なんということか
    こんな展開は連載で見ていたら決して予想できない。



    印象に残った点

    いい加減
    くんなチンコ

    トガタがいなくなったら何すればいいかわかんなくなるぞ俺は

    もう俺の目の前で誰か大切な人が死ぬのは嫌なんだ

    その1ミリが私は
    キミが言う目の前で大切な人が死ぬって事と同じくらい嫌なんだよ

    嫌だから嫌なんだよ

    脳みそが男なのに体が女なんだよ

    男なのに体も声も女で
    意識するとすっげえ気持ち悪いんだよ

    寝て起きた後とか
    朝とかに
    気持ち悪くて吐きそうになるんだよ

    気持ち悪くて最悪でそれがヤでさあ
    男になる手術したいけど
    再生の祝福のせいで無理だし

    もう自分が自分を女だと思うしかないんだよ
    わかんねえだろっ!クズ!!

    皆がキミを神様だと思える理由のほとんどは
    キミがした善行でも奇跡でもない
    見た目だよ

    他人だけじゃない
    自分も自分の見た目に引っ張られて

    もしトガタさんが帰ってこなかったら
    アグニ教はダメになる
    なんで?
    私達には教養がないから

    私は祝福がないからなんでもできるようにならなくちゃいけないの

    アグニ
    今の人々に足りない物はなんだと思う
    暖かい気候でも
    大量の食料でも
    神でもない
    正しい教養だ

    命は簡単には死なない

    お前が死ねば人肉を食う文化だけが残る
    そうなれば他の村を襲い殺し人肉を作るか
    仲間内で共食いをするだろう

    自分の基礎に正しい教養がないから簡単に馬鹿になれる
    そうなればそれはもう人ではない

    妄想ではない想像だ

    教養がないから先の事を想像できない
    想像ができないから間違った正義を振りかざしてしまう

    私も洗脳された1人だ

    私が今まで見ていたのは
    映画という娯楽の為に作られた創作物だった

    てめえだろ
    私の家ごと映画燃やしたの

    あんな糞映画をパッケージで持ってるのは私しかいねーんだよ

    すまない?
    すまねーよ!

    いいよ
    許す
    テメーのチンコとケツが燃えたらなあ!!

    こっちきて復讐しろ!
    こいつのケツにファイアパンチだ!!

    汚い言葉を使うと魂が汚くなるんだよ

    先生が教えてくれたんだ
    今の世界は汚いもので溢れてるから魂だけでも
    綺麗にしなくちゃいけないって
    だから使わない方がいいよ

    アグニ
    私はね
    いつか男になって
    映画の主人公みたいに誰かを助けたかったんだ・・

    こいつ
    私が死んだら自分も死ぬ気だ
    せっかく命を助けてやったのに
    こいつはこれからも生きなければいけないのに
    なんで?
    なんでこいつは生きなければいけない?
    ドマを殺す事に成功したし
    死んだら妹にも会える
    本人も死にたがっている
    そりゃ当然だ
    こんな痛いし熱いし苦しいし
    生きていても辛いだけだ
    なのになんでアグニは生きなければいけない?

    そっか

    アグニ
    生きて・・

    私は映画を見る時
    悪役を一番見るんだ
    悪役が大好きだからね

    悪役はどちらかに凄く偏っていて
    自分の中の価値観を信じて戦う

    主人公を苦しめて見ている人をすごく嫌な気持ちにさせる
    でも最後の最後には負けてくれるんだ
    主人公に勝利と見ている人にカタルシスを与えてくれる

    2025/04/27(日)記述

  • ・トガタの招待
    ・ユダの木、成立・・・!!


    ドマの現在が分かる。
    そして、トガタさんですら外見をとても気にしていたと分かる。
    そんでもって、アグニに生きていてほしいというが、、、真意はあるのか?

  • ハートフルに落着すると思わせてしない。トガタが抱きしめる最期。

  • 記録

  • まとめ買いイッキ読み中。
    いやちょっと待て。
    どんどんわけわからんくなってきたぞ。
    ドマと会い、ドマを許したアグニ。
    そう。
    復讐は何も生まない・・・
    と思ったら暴走。
    何が起きた?
    なぜこうなった?
    そしてさらなる不幸へ・・・
    もうなに?
    どうなってるの?
    どこに向かっているの?
    わからん。
    なにもわからんのに目が離せん。

  • ジャンプ+にて読了(要再読)

  • 贅沢な漫画

  • 展開が毎回驚きすぎる

  • 王道を否定し続ける展開。この先どう落とし前をつけてくれるのか。

  • またもや、予想外の展開

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著者プロフィール

1992年秋田県出身。秋田県立仁賀保高等学校情報メディア科CGデザインコース卒、東北芸術工科大学美術科洋画コース卒業。2016年から18年にかけ「少年ジャンプ+」で『ファイアパンチ』を連載。その後、「週刊少年ジャンプ」で『チェンソーマン』の連載を開始し、20年に第66回「小学館漫画賞」少年向け部門を受賞。翌年には、同作品でハーベイ賞BestManga部門を受賞した。22年にアニメ化された。

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