人はなぜ物語を求めるのか (ちくまプリマー新書) [Kindle]

著者 :
  • 筑摩書房
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感想・レビュー・書評

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  •  人は、こうあるべき、こうであるはず、これが普通、っていう物語を自分でつくってしまいがちで、それで自分を苦しめることがある、みたいな論だったと思う。哲学や思想、心理学や宗教や、古典文学や、さまざまな引用がされていて、わかりづらいことはなかったけれどもちょっと難解というか多少退屈なような、飛ばし読みしてしまったところもあって。要は認知療法みたいな、考え方の癖を治しましょう、みたいな感じ? 読む前に勝手に想像していた内容とは違っていて残念だった。想像していたのは、津村記久子さんの小説(死んだあと、フィクション消費地獄に落ちる、って話)に出てきたみたいに、なぜわたしは小説や映画やドラマといったフィクションをアホみたいに消費してしまうのか、自分の人生という現実を生きるよりもそっちに夢中みたいなのはなぜか、みたいなこと……。
     あと、もっと一般的な小説とかが引き合いに出されるのかな、とも勝手に思っていた。
     

著者プロフィール

日曜文筆家。女性誌・文芸誌・新聞などにエッセイ、書評を寄稿。著書に『人はなぜ物語を求めるのか』『物語は人生を救うのか』(いずれもちくまプリマー新書)、『俳句いきなり入門』(NHK出版新書)、『読まず嫌い。』(角川書店)、『文藝ガーリッシュ』シリーズ(2冊、河出書房新社)、『文學少女の友』(青土社)、編著『 オリンピック』『富士山』『夏休み』(いずれも角川文庫)、『ロボッチイヌ 獅子文六短篇集モダンボーイ篇』(ちくま文庫)。
自選一句「墓石にジッパーがある開けて洗う」

「2021年 『東京マッハ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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