社会にとって趣味とは何か 文化社会学の方法規準 (河出ブックス) [Kindle]
- 河出書房新社 (2017年3月28日発売)
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感想・レビュー・書評
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(2017/5/13)
冒頭に「この本は読者を選ぶ」と書いてあった。
馴染み深いキーワードがたくさんあり、食らいつこうと思ったが、
残念ながら振り落とされた。
でも、自分にとって斬新なキーワードがいくつかあった。
目次にある、
テイスト、ディスタンクシオン、ブルデュー、といったところ。
どんな本、雑誌、まんがを選ぶか、服を選ぶか、
タイトルに「趣味」とあるのだから、当たり前だが、
こういう視点は新しかった。
統計的手法を駆使し、恣意性を廃していたが、
やり過ぎの感がないでもなかった。
もっと主観的でもよかった。
自分は今は趣味を
自分が走るマラソン、観るラグビー、呑む日本酒と、
能動的主体的なもの、受動的なもの、他人が作ったものをいただくという両面あるもの、
の3つを持っている。
まずはこれは幸せなことだと思う。
・・・しかし、この本が訴えたいことがなんだったかはつかめなかった。
宮台真司さんと東浩紀さんの名前はちょこちょこ出てきたが、、。
社会学は近寄りやすいが、深い。
第1部 理論篇 テイストの社会学をめぐって
第1章 テイストはなぜ社会学の問題になるのか──ポピュラーカルチャー研究におけるテイスト概念についてのエッセイ(岡澤康浩)
第2章 社会にとって「テイスト」とは何か──ブルデューの遺産をめぐる一考察(北田暁大)
第2部 分析篇1 「読む」──テイストはいかに作用する/しないのか
第3章 読者たちの「ディスタンクシオン」──小説を読むこととそれが趣味であることの差異をめぐって(岡澤康浩・團康晃)
第4章 ライトノベル、ケータイ小説、古典小説を読む若者たち──ジェンダーとオタク/サブカル自認(岡沢亮)
第5章 マンガ読書経験とジェンダー──二つの調査の分析から(團康晃)
第3部 分析篇2 「アイデンティティ」──界を生きる
第6章 「差別化という悪夢」から目ざめることはできるか?(工藤雅人)
第7章 「おたく」の概念分析──雑誌における「おたく」の使用の初期事例に着目して(團康晃)
第8章 動物たちの楽園と妄想の共同体──オタク文化受容様式とジェンダー(北田暁大)
Invitation 「趣味の/と文化社会学」のためのブックガイド
あとがき 「ふつうの社会学」のために(北田暁大)詳細をみるコメント0件をすべて表示
