探偵が早すぎる (上) (講談社タイガ) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • すごい遺産を手にしているわりには普通の(天然の?)一華が魅力なんだろうな。使用人の橋田、探偵の千曲川も一華の個性に負けず劣らずなのもいいんだろうなぁ。

  • 殺人に至るまでのハードルがみんな低すぎて倫理観疑う笑
    サクサク進む推理小説なのでトリックが小粒な感じはするんですが、トリック返しで犯人にお仕置きするというのが中々良かったです

  • おもしろ〜!!! 探偵ものの好きな要素が詰まっててかなりよかったし因果応報がスカッとする そのかのよりくどくなくて(もちろんあっちも好きなんだけど)文体がかなり好き 一気に読んでしまった

  • 広瀬アリスの主演で話題になったドラマの原作。
    こちらもドラマでは大分脚色が入っているようだ。ドラマの千曲川は滝藤さんの演技もあってかなりの変人キャラだったが原作では少々雰囲気が異なる。というか上巻ではホントに最後の最後になるまで姿を見せもしなかった。それに仕掛けも早い気がする。犯罪が行われる前に阻止するというのがこの作品の設定の肝なのでまずどうやって一華が狙われていることを知るのかというところが気になるわけで,ドラマでは「君はミスを犯した」とか言いながら説明をするのだが,原作ではそう言うのはなく,あらゆることに注意を払いながら不自然なことを見落とさない眼力のような形で説明されている。上巻では,アナフィラキシーを起こさせて殺害しようとする話と,毒蜘蛛を使う話,施設から逃げ出した幼い兄妹を利用して殺させようとする話のドラマ版にもあった3エピソードが掲載されている。但し,手を下した人物やストーリーは少し変更されている。ドラマ版では顕著だった千曲川の相手役がいまいち無能で小者なところはそれほど目立たなく書かれているようにも思う。

  • これ、探偵側からすると殺人未遂になるのでは?

    それを上回る犯人側のゲスっぷり。。
    不正で得たお金で娘を大学に入れようとして娘は喜ぶだろうか。。
    毒蜘蛛の話があまりにアホすぎて、この犯人短絡的すぎるし、なぜバレないと思ったのだろうか。。

  • 事件発生自体を止めてしまうので、
    事件を解決できない探偵(?)の活躍。
    なんかカッコイイ。
    あ、TVドラマは面白い方へ誇張しすぎ。

  • 読むべき本がなくなるエアポケット状態。ここは軽い
    ミステリーを読もう、ということでKindleストアのリコメ
    ンドをチェック。タイトルだけを確認してあ、コレ読もう!
    ということで購入した作品。しかし・・・。

    実は完璧な勘違い(^^;)。東川篤哉の新作だと信じて疑わな
    かったんだよね、タイトルの雰囲気から(^^;)。つまり、
    抱腹絶倒系のユーモアミステリーが読める、とばっかり思
    っていたのだけど、作家から内容から全然違っちゃった、
    ということ。ソレに買ってから気付いたのだから、読む前
    にまず乾いた苦笑いが出た(^^;)。う〜ん・・・。

    それでもまぁ、せっかく手に入れたのだから読んでみた。
    井上真偽という作家はもちろん初めて。狙いとしては作り
    込まれたミステリーの中にちょっとした笑いを散りばめる、
    という感じ。実際、ミステリーの組み方は綾辻行人ばりの
    本格派で、トリックもかなり優秀だと思う。著者プロフィ
    ールによるとなんと東大卒。なるほどなぁ、と思った。

    しかし、問題点もいくつか。
    まずはキャラクターの初期設定が荒唐無稽過ぎて、リアリ
    ティの類が一切感じられない。さすがに総額で兆を超える
    遺産を相続した女子高生が身内から命を狙われる、とか言
    われても全くピンと来ないし(^^;)。そして、キャラクター
    の氏名とか、ややバタバタする物語とか、そういうところ
    に・・・あの・・・なんというか、ラノベ臭(^^;)を感じてしまう。
    苦手っちゃあ苦手なんだよなぁ、こういうの。

    ただ、上巻だけ読んで終了、というワケにはいかない作品
    であることも確か。
    総合的な評価は下巻読んでからだな、うん。

  • 父の死によって莫大な遺産を相続した女子高生を狙い、親族が事故に見せかけて殺そうと執拗に狙う。それを阻止するために雇われた探偵は、犯人たちの計画をことごとく察知し未然に防ぐのだった…
    倒叙形式の連作短編集のような感じだが、それぞれ犯人がクズで、探偵のトリック返しで頓挫するのが爽快。
    下巻ではさらにぶっ飛んだ犯人が現れそう。

  • 1話目、あまりにも未知数で不確実な殺人計画を大真面目に立てているので面食らったが、読み進めているとギャグ的要素強めのミステリーだと、この物語との付き合い方が分かってきて面白さが加速してきた。トリック返し探偵と橋田が居れば何も怖くない?私は事件解決の内容より橋田自身が何者かが気になる~~!

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著者プロフィール

神奈川県出身。東京大学卒業。『恋と禁忌の述語論理』で第51回メフィスト賞を受賞。
第2作『その可能性はすでに考えた』は、恩田陸氏、麻耶雄嵩氏、辻真先氏、評論家諸氏などから大絶賛を受ける。同作は、2016年度第16回本格ミステリ大賞候補に選ばれた他、各ミステリ・ランキングを席捲。
続編『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』でも「2017本格ミステリ・ベスト10」第1位を獲得した他、「ミステリが読みたい!2017年版」『このミステリーがすごい!  2017年版』「週刊文春ミステリーベスト10 2016年」にランクイン。さらに2017年度第17回本格ミステリ大賞候補と「読者に勧める黄金の本格ミステリー」に選ばれる。
また同年「言の葉の子ら」が第70回日本推理作家協会賞短編部門の候補作に。
他の著書に『探偵が早すぎる』(講談社タイガ)がある。

「2018年 『恋と禁忌の述語論理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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