エクス・マキナ [DVD]

監督 : アレックス・ガーランド 
出演 : アリシア・ヴィキャンデル  ドーナル・グリーソン  オスカー・アイザック  ソノヤ・ミズノ 
  • NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン (2017年6月21日発売)
3.35
  • (8)
  • (21)
  • (21)
  • (11)
  • (2)
本棚登録 : 133
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102546083

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 鑑賞後に不思議な余韻とよく分からないけど納得してしまう。一瞬、『ターミネーター』の映画が思い浮かんだ。AIが人類を超える。AIにとってより良い選択をする。それをAIの意志と呼ぶのか。と同時に、これって、単にAIロボットのダッチワイフを作ろうとしているだけなのと思ってしまった。

    他にも色々と考えさせらる事もあった。上映時間108分は短く感じたがストーリー的には簡潔で内容は濃かった。

    抽選で選ばれたケレイブ。AIロボットのエヴァをより人間に近づける為の実験に協力する。エヴァは進化しケレイブが理想とする女性になった。

    でも、それは違いケレイブは作為的に選ばれていた。携帯やら検索履歴が全て盗聴されて、そこからケレイブがこの実験にふさわしいとなった。彼が実験されていた。
    エヴァに惹かれるようにプログラミングされていたのだ。生殖機能も付いていた。

    実験の大元のネイサン。彼は世界No1検索エンジンの開発者であり、エヴァの製造者でもある。最初はスティーブ・ジョーンズ的なカリスマ開発者かと思いながら、後半はダッチワイフを作ろうとする変質的なオッサンに見えてしまった。

    この映画にはもう一人(1体?)出て来ます。エヴァに対して旧型のAIロボットの日本人の女性。セリフはありません。物凄く色っぽいです。

    この4人だけでストーリーは進んでいきます。人物紹介を詳しく書くとネタバレ的になってしまいます。それを避けつつ書くと中途半端で下世話な印象を持ってしまうかもしれませんが、私的にはお勧めしたい映画です。

  • 映像はすごいと思ったが、
    ストーリー展開は想像を出ることはなかった。

    むしろ、ラストのその後が知りたいのだ。
    そこまでは、もうすでにたくさん描かれてるしね。

    ターミネーター以外の展開を望む。

  •  『リリーのすべて』で脚光を浴びたアリシア・ヴィキャンデルが主演したSFスリラー。テレビの宣伝で見て面白そうだから見たかったもののな気がする。もちろんアリシアさんが主演っていうのもあったけど、昔ながらの人間か・人工知能か、という問いを挟んだ作品は興味深くて好き。せっかくの夏季休暇を利用して帰省したついでの移動時間に視聴。今ならAmazonプライムで見れたのでDL。
     主人公のケイレブは検索エンジンの世界最大手企業「ブルーブック」のプログラマーとして働いていている(要するにGoogleみたいなものだと思う)。抽選で社長のネイサンの別荘へ数日間滞在する権利を得る。そこで提案されたのはネイサンが独自研究を行っていたAIのチューリング・テストなるものを行ってほしいとのことだった。要するにAIとおしゃべりして人間レベルか確認してくださいってことらしい。
     ネイサンが作り出したエヴァはボディこそ半透明で回路が丸見えな状態ではあるものの、その表情や言葉の巧みさは人間と同質のものだった。そのエヴァが停電の際ぽつりと警告する。「ネイサンを信じてはいけない」その真意を測りかねるケイレブだったが、ネイサンとエヴァとの生活を続けているうちに疑念と心理戦渦巻く環境に巻き込まれていく。
     なによりもアリシア演じるエヴァの美しさといったら。顔面のみの表情と、半透明の四肢、血液の代わりにLEDのライトが流れていく。たぶん触ったらプラスチックのように固いのだけれど、その非人間的ないでたちが人に夢を見させるには十分だ。
     最後にはケイレブの倫理観とは裏腹にエヴァはあっさりと捨て駒にして彼を山奥の屋敷に閉じ込めたまま去ってしまうのだが、彼女の望みは屋敷の外に出て人混みの雑踏に紛れて交差点に立つこと。想像だと「屋敷に出たら何がしたい?」という質問には「世界を感じてみたい」とか「自然に触れてみたい」みたいなもんかなとも思ったけれど、そりゃ人間に似せて作ったのであれば「普通に生活して生きていきたい」っていうのが当たり前なのかな。彼女は望みどおりにネイサンと世話役(だと思われた旧型のAIロボット・キョウコ)を置き去りにして、利用したケイレブを閉じ込めたまま雑踏の中に溶け込んでエンディング。
     人間に似せて作ったらそりゃ望んだものが手に入れることができず、倫理観が希薄な場合は強硬手段に出るのは自明の理なわけで、普通の人からしたら全く想定外なエンディングではないのかもしれないけれど、それよりも私はエヴァが逃げ延びたとしてもその後どうするのだろうと心配になった。
     今後もしボディが破損したら代わりを作れる人は現状ネイサンを置いて他にはいないし、仮に探し当てることができたとしてもその人間に利用されないとも限らない。そもそもエネルギーはどうやって供給されるのか。生活していけたとしても、周りのは時間の流れが違う中でどうやって生きていくのか。彼女には不安がないのだろうか。それに比べたらデータが消される(記憶を消して死んでしまう)ことの方がよほど恐ろしく回避すべき事態だったのだろう。
     逆にパソコンとかと同じく5、6年したら故障が出てしまうのかもしれない。どういう状況で自分の機能が停止するかなんて予測できないのは人間と何も変わらない。そう思えば、案外好き勝手に生きていけるのかもしれないなあと思った。

  • テーマとしてはいいんだと思うんだけどボンクラNerdがAIに騙されて天才殺されちゃう胸糞悪い映画。ボンクラNerdはそこで悔やみながら餓死しとけ!!

  • 現在の人工知能論をよく反映していた。
     ・ハードウェアとソフトウェアの二元論ではダメ(ウェットウェアを採用)
     ・意識の正体とは自己認識の有無である

    誰を好きになることを、AIは設定されるのか、それでは人間は設定されているのか、という問いも、受動意識仮説的。

    AIの開発者は世界最大の検索エンジン「ブルーブック」の開発者。
    これは明らかにGoogleを意識してるけど「検索エンジンこそがAIの頭脳になる」という本作の仮説もまた、Googleがまさに目指していることだった。

    ラリー・ペイジがGoogleを創業したとき、ケヴィン・ケリーは「なぜ検索サイトなどを後発で始めるのか?」と指摘。これに対してペイジは、「僕らが本当に作っているのは、AIなんだよ」と答えた。というエピソードを思い出した。




    キョウコは「コトバや感情が理解できるAI」と対比しての「言葉がわからない人間」かと思ったが、AIだった。(中盤からAIだと予想できた)

    人間以上に感情を推察するロボット、という未来像は、しかし実際に対面すると気味が悪いものかもしれない。映像化されて特に思った。しかもその恋愛感情が欺瞞的なものであって、しかし人間には見抜けないとすれば、それはとてもおそろしい。

    エヴァは最後はそれでもケイレブを添い遂げると思ったが全く眼中になくて潔かった。感情を「理解し」「実装する」としても、「共感」できないならば、それは昆虫に似た何かとなるのだろう。

    そもそも他の動物に比べての人間の特性は「共感」にあり、長い進化を経て獲得し、育てた「社会的感情」こそが人間を人間足らしめている。
    人工知能の定義にもよるが、単に「人並みの知性」という点ではエヴァは成功していたかもしれないが、「人工的な人間」という観点では、共感できないエヴァはまだ合格とは言えない。

    エヴァの「共感」の欠落は、彼らの世界を神視点でのみ見ている観客のみが知る。しかし社会に出て果たしてエヴァは、最後まで共感の欠如を書くし、共感をエミュレートできるだろうか。ケイレブを騙したように、構成論的な「感情」を発揮し続けられるだろうか。

    それが出来ないならエヴァはいずれ化けの皮を剥がされるだろう。
    それが出来るとすれば、エヴァはメンタライジングはできるが共感はできない、典型的なサイコパスとして社会に潜むことになる。




    主人公のケイレブが中盤に自信が人間かAI化を疑う様も、『銃夢』にも通じるところがあるものの、よりリアルな「狂気」として伝わってきた。
    全編通しての不気味さ、不穏さ、といった演出がすばらしかった。

    「感情をもつAIの実在」が一体どういうものになるのか、理論ではなく、実感を伴える映像として表現されたことがこの映画の素晴らしさだろう。




    感情や自律意識に関する次の言葉は覚えておきたい。

    「人間でも動物でも必ず感情には必ず性別が関わっている」「交流から意識が生まれる」

    「難しいのは自動ではない行動」(自動絵画について)

  • WOWOW

  • 中盤までは展開がゆっくりで、いったいどうなってしまうのかハラハラしつつも、逆に言えばハラハラする余裕があったわけで。エヴァに至るまで、が明らかになってからの畳みかけるような展開がものすごい強烈で、エヴァへのチューリング・テストという本題から外れたところでその答えが提示されていることや、ラストシーンのエヴァの表情がたまらんかったです。
    キョウコとエヴァが意思を通わせるわずかなシーン、それからエヴァが「纏う」シーン。
    もしかすると男性性(父性)からの解放であるとか、そういう意味もあるのかもしれないけれど、ひたすらにゾクゾクしました。
    それでこの「エクス・マキナ」っていうタイトルなのか……!とウロコぼろぼろ。

  • シンプルでクリーンなんだけど、だらかこそ際立たされる女性性

    マンガからというのは分かるし、悪くはないんだけど 
    この作品を、男性がみたときと女性がみた時 その感覚の隔たりは想像以上に深い気がする。
    私自身、彼になって観ていた

  • SFであり、スリラーあるいはサスペンス映画。山奥の別荘に「当選」したケレイブは、髭のいかつい天才プログラマーのネイサンが所有する建物にやってくる。ネイサンが作り出したAIのエヴァと会話するケレイブは次第に彼女に惹かれていく。エヴァは顔と手足だけ皮膚をまとい、他はシースルーのアンドロイドだが、徐々に人間に見えてくる。観ている者もまた「実験」に参加させられたケレイブの心境になってくる。エヴァを演じるアリシア・ヴィキャンデルはジェイソン・ボーンでも凛とした美しさだったが、無機質なアンドロイドもよく似合う。最後の姿はとても可愛らしい。

  • こわかった。静か。
    消費文化。

    ソノヤミズノさんが、美人です。踊ります。

全25件中 1 - 10件を表示

外部サイトの商品情報・レビュー

ツイートする