人はどのように鉄を作ってきたか 4000年の歴史と製鉄の原理 (ブルーバックス) [Kindle]

  • 講談社 (2017年5月16日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • これほど読むのが苦痛な本も珍しい。何一つ頭に残らない。読むのを途中で諦めてしまった。

  • 鉄。

    今日では日常生活にありふれた材質であるが故に、ほとんど意識しないけれど、まわりに鉄を材質として使用しているものは多い。

    鉄の歴史は意外に古い。
    古代メソポタミア文明時代、青銅器が世界のすべてであった時代に突如現れたヒッタイトとよばれる民族が鉄を使用した初めての人類であったという。
    その高度な製鉄の技術によって瞬く間にメソポタミア~エジプトを征服した。


    青銅器の材料である銅と錫、燃料の木材がイラン高原には豊富に存在していたため、ヒッタイトも最初は青銅器を使用していたようだ。

    またヒッタイト族が暮らしていた地方には良質な鉄鉱石がとれ、青銅器を使用していた窯に鉄鉱石使用したところ鉄ができたということらしい。
    ここがまさに青銅器時代から鉄器時代の転換点である。

    本書は歴史とともに変遷してきた製鉄技術について焦点をあてる。
    化学的にいえば鉄鉱石に含まれる様々な酸化鉄から酸素を除去して鉄を残す、一種の還元反応をどのようにエンジニアリングするかという一言に尽きるが、歴史が物語っているように色々と工夫がなされてきた。
    還元させるのはそれほど難しくないのだが、いかに不純物を減らし(クオリティー)、かつ還元させるためのエネルギーを減らし(経済性)、良質な鉄を作るか(炭素の含有量)というのを両立するのが結構難しいのだ。

    時代時代で使用されていた窯の断面図が豊富に収録されており、わかりやすいが、いろいろな固有名詞がでてきて理解するのが結構大変である。
    こーゆーのは実際に、製鉄作業をしてみると身に着くのであろうが、なかなか日常生活で製鉄を見学することはない。
    しかし、興味がわいてたので機会があればぜひ見学に行きたいと思った。

    ちなみに、ホームセンターでそろえられる物を使って自宅で簡単(!?)に製鉄ができる方法を本書の最初で紹介されている。

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著者プロフィール

永田和宏(ながた・かずひろ)京都大学名誉教授、京都産業大学名誉教授。歌人・細胞生物学。

「2021年 『学問の自由が危ない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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