不寛容社会 (ワニブックスPLUS新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 内容=表紙。
    多くの人がモヤモヤ感じていることを明晰に言語化しているので、今の「不寛容」な風潮に漠然とした違和感を感じている人は、読んでスッキリするかもしれない。
    でも「うんうん、ホント、そうだよね、やだねぇ」で終わってしまうので、読んで得した気がしない。
    ※新書系は学びが欲しい。

  • 面白かった。
    日本の他人叩きが横行している原因分析としては非常に的を得ているし、言語化が上手い。かつ事実を元に比較検討されていることで、非常に読みやすく納得感がある。

    個人主義か集団主義かというスタンスの違いによる、自分と他人の捉え方の前提が例えばイギリス北欧と日本は違う。

    個人主義の前提は「自分と他人は違うもの」であり、違うが故、どう説得するかがポイントでベクトルは自分である。
    集団主義の前提は「自分と他人は同じもの」であり、共通つの「あるべき姿」があり、それから外れるものは異端者であり、そいつが悪い。

    この「自分と他人は同じである」という前提の価値観が、諸悪の根源な気がする。

    どちらが絶対的に正しいということはあり得ないし、集団を尊重するのは日本人の美徳であり、必要なアイデンティティであるとは思うが、それの悪い部分が昨今の他人叩き現象として表出してしまっており、もう少し揺り戻しが必要なのではないか。

  • 谷本さんはいつもネットを見て感じるモヤモヤを言語化してくれる。
    ただ、自分に元気がない時に読む内容ではないなぁといつも思う。日本が嫌になってしまう。笑

    ヨソはヨソ!ウチはウチ!精神で気にせず自分の目的に向かって人生を謳歌したい。

  • 読了。
    著者のいう「ウチ」と「ソト」の理論、とてもわかりやすくて納得。今の世の中、何もかもそれで説明がいく。他人と自分同じ考えであるはずがないのに、同じでなければならない錯覚。同じ枠にはめようとする。読んでいて全てに納得。特に余計な正義感のくだりは笑えるくらいに的を得ている。
    私自身もイギリス人と結婚したおかげで、人と自分はそもそも違うんだということに気がついたかもしれない。
    人のすることが気になって仕方ない今の世の中。でも、そんなに人を気にしてどうする。
    そうだ、そうだと、納得したり笑えたり、楽しく読める本でした。

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著者プロフィール

谷本真由美(たにもと まゆみ)

著述家。元国連職員。
1975年、神奈川県生まれ。
シラキュース大学大学院にて国際関係論
および情報管理学修士を取得。
ITベンチャー、コンサルティングファーム、
国連専門機関、 外資系金融会社を経て、現在はロンドン在住。
日本、イギリス、アメリカ、イタリアなど世界各国での就労経験がある。
ツイッター上では、「May_Roma」(めいろま)
として舌鋒鋭いツイートで好評を博する。
趣味はハードロック/ヘビーメタル鑑賞、
漫画、料理。
著書に『キャリアポルノは人生の無駄だ』(朝日新聞出版)、
『日本が世界一「貧しい」国である件について』(祥伝社)、
『不寛容社会』(ワニブックスPLUS新書)など多数。

「2022年 『世界のニュースを日本人は何も知らない4 - 前代未聞の事態に揺らぐ価値観 -』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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