「香り」の科学 匂いの正体からその効能まで (ブルーバックス) [Kindle]

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  • ・自然から得た物質は安全、人工的な物質は毒性がある、という考えは正しくない。自然界の物質で、人工的な物質より毒性の高いものは多い。毒性を考慮する場合、毒性と実効的な摂取量との関係を要考慮。
    ・アロマ精油メーカーの多くが「自然派」を謳って安全性を強調しているが、必ずしも正しくない。
    ・合成された分子の純度は非常に高い。合成法、光学性異性体、不純物含有量なども明らか。
    ・対して、栽培地の土壌汚染等について不明の天然由来のアロマオイルに含まれる不純物は確認しようがない。成分分子のばらつきも多い。
    ・どのようにその香りの分子を入手したかではなく、どのような化学成分がどの程度その物質に含まれているかを明らかにすることが重要。
    (10-2 香りの分子の安全性)

  • 本著では「香り」とは何か、私たちはどのように「香り」を感じるのか、良い「香り」はどのようにして生まれるのかについて歴史、生物、化学など様々な視点から解説しています。高校で習ったことのある程度の知識があればこの本を楽しむことが出来ます。「香り」という身近なものから知る科学はこれまでの科学とはまた違った面白さがありますよ。科学に興味があるけど何から手を付けたら良いか分からない人におすすめです。
    【中央館3F-文庫・新書 080/BU/2020】

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著者プロフィール

1948年、茨城県生まれ。1974年、東京工業大学大学院修了。ロンドン大学博士研究員、協和発酵工業(株)東京研究所主任研究員、東海大学開発工学部教授、東海大学医学部教授、東海大学糖鎖科学研究所教授を経て、2016年より東海大学先進生命科学研究所教授。理学博士。現在のおもな研究課題は、コンピュータ科学を駆使した、より効果的で、より安全な医薬品の開発。さらに、人間のQOL向上につながる有用物質の探索・創製にも興味を持って研究活動を展開している。著書に『暗記しないで化学入門』『熱力学で理解する化学反応のしくみ』『「香り」の科学』『カラー図解 分子レベルで見た体のはたらき』『はじめての量子化学』(いずれも講談社ブルーバックス)など。

「2020年 『カラー図解 分子レベルで見た薬の働き なぜ効くのか? どのように病気を治すのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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