今日も一日きみを見てた 角田光代 猫エッセイ (角川文庫) [Kindle]

  • KADOKAWA (2017年6月25日発売)
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みんなの感想まとめ

猫との出会いが人生を変える様子が描かれたエッセイで、著者が初めて猫を飼った日々を愛情深く綴っています。犬派だった著者が、猫を迎え入れたことで、まるで世界が二つに分かれたかのような新しい視点を得た様子が...

感想・レビュー・書評

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  • 世界観、歴史が変わった。
    BCとACでまるで世界が違う(注:CがCatだということを知らなかった…)。
    はじめは、かわいい、とか癒されるといったごく普通のイメージで接していたのに、いつのまにかACの世界観にどっぷり浸かってしまう。
    そして富士山に登った時に悟りを拓く。
    なんなんだ、いったい(←非常に面白い、と言っている)。
    助けてもらっているのは、じぶんのほうだ。

  • 本書は、人生で初めて猫を飼った著者が愛情たっぷりに綴る、猫生活体験エッセー。

    犬派を自認していた著者だが、猫を飼い始めた途端、見る世界が変わってしまったという。「猫にかぎっては理性がきかない」、「AC期とBC期の人は、その感覚において、ちょっとわかりあえないところがあると私は思う」(AC=after cat、BC=before cat)、「一匹の猫によって、私たちは、全世界の猫の幸福を祈るに至る」とかなり大袈裟に書いている。猫と出会うことで救われたのだとも。「私が自分を助けるには、自分以外の何ものかが必要だったのだ。私をごくごくシンプル、かつ具体的な意味合いで必要としてくれる何ものかが。」

    洗練されているとはいえない(気取らない)ベタな文章が、かえって著者の猫への思いを際立たせている。

    先日、夜自宅で入浴している時、網戸の外から猫にじっと見つめられていた。頭を洗っている姿をつぶらな瞳で見つめられて、ドキッとした。以来、(小憎らしいだけだった)猫の可愛さが理解できるようになった気がする。なので、著者の猫愛にも結構共感できた。

  • オーディブルで聴了しました。
    角田光代さんが初めて猫(トトちゃん)を飼い始めた日々を綴ったエッセイ。
    私は猫を飼ったことがないけれど、トトちゃんの可愛らしさが文章からしっかり伝わってきました。
    小説家である角田さんらしく、日々の何気ない出来事や猫の仕草が、丁寧に選ばれた言葉で繊細に描写されていて、聴いていてとても心地よかったです。

    特に印象的だったのは、「自分はトトちゃんの“ママ”ではなく“飼い主”だ」と断言する場面。
    メロメロに可愛がりながらも、猫との関係性を丁寧に見つめる距離感が感じられました。

    さらに、角田さんが夫とトトちゃんとの関係を「自分とは違うはず」と多く語らないところにも、同じような慎重さや丁寧さを感じました。

    最後の章で語られた、「猫が自分を具体的に必要としてくれることで、助けられている」というところも良かったです。

    この本を聴いて、角田光代さんという人にさらに興味が湧きました。
    既読の『八日目の蝉』『対岸の彼女』以外も探してみようと思います。

  • トトさんへの愛に満ちた1冊。
    私は小さい頃から実家に猫がいたが、10年前に初めて猫を飼った友人を見てるとBC(before cat)、AC(after cat)の違いは分かるような気がする。猫って凄い。
    ボーナストラックの「任務十八年」、2ヶ月前に17歳で私の元から旅立って行った最愛の猫を思い、涙が止まらなかった。(今も止まらない)

  • AmazonUnlimitedで再読了。

    とにかく、ねこのトトちゃんの描写がもう、愛しい。なんてかわいいんだ。そうだ、人間、自分の身に、ことんと頭をのっけて眠るものは、いとおしいんだ。ねこも、いぬも。赤ちゃんも、女も、男も。かわいいんだよ。解ったら読んでくれ。

    失礼……。落ち着こう。ねこは正義だ。
    だから、落ち着け私。

    愛猫トトちゃんの性格が、仕草が、鳴き声が、甘い匂いが、手にとるように感じられる一冊。ああ、幸福だ。死にたいほどめげているのに、今読んでも幸せ大爆発だ。

    noteを始めたので、その記事に活かしたくて再読了。この方のご本は、91年に大和書房から出た『愛してるなんていうわけないだろ』と、この『今日も一日きみを見てた』だけ読んでいる。愛してるなんて…の方は、恋愛エッセイばっかり読んでいて、こっちも食傷気味の時期。お若い頃の文章で、かつんと硬質な感じの文章に思え、正直あんまり面白くなかった。

    だからヒット作を連発するようになっても、源氏物語をお訳しになっても、あの本の人でしょう?って手を出さずにいた。なのになんでこれは☆5?うん。これ実は、友人に強烈プッシュされて読んだ。曰く「猫に飢えてるアンタのために買ってきた」と。表紙の愛猫トトちゃんの写真だけでご飯三杯はいける(笑)。ほんとにそうだったから恐れ入る。紙の本は猫に飢えてる次の友人のところに旅に出て、読みたくなると彼女に借りに行くという仕儀であった。

    だから今回、Kindleで懐かしの再会となったわけ。文章は、以前と違ってしっとりふんわり、人間味が増していて、角田さんの感情がとても豊かになっていたことに、初読の時は驚いた。騒がしくない文章なのに、温度がちゃんとある。それは、ねこという、自分から感情を寄り添わせて行かないと交流出来ない生き物のおかげかもしれないし、行間に見え隠れするパートナーの方との、良い空気感のおかげかもしれないし…両方かなあ?とも思う。そして、これならヒット作連発もむべなるかな、と感心したのだった。

  • 猫好きでさ、猫飼いたくなるかなと思いきや、飼いたくならんかった。

  • タイトルが最高に素晴らしい。

    猫は愛しい。

  • トトちゃんに癒されます。

  • 犬派だった作者が初めて飼った猫のトト。観察&自己分析エッセイ。静かに喜び、怒り、常に静かに飼い主を見守り鎮座する。猫に翻弄され、のめり込んでいく作者の姿が見えるようでクスッと笑いがです。猫=悪魔ですから!

  • 4年前、ひょんなことから角田家にやってきたアメショーのトト。人生にはじめてかかわった猫は、慎重でさみしがり屋で、辛抱づよく、運動音痴-。愛猫との暮らしを写真もふんだんに交えて綴る。『本の旅人』連載を単行本化。

  • 猫好きは共感

  • 著者の愛猫エッセイ。初めて飼う猫「トト」。家にくる事になったエピソードからはじまり、初めて知る猫の生態、関わり、観察、感触、におい、変化、そして妄想…。猫を飼った事がある人ならば「わかる〜」と微笑んでしまう。存在がただただ愛おしい、かけがえのないもの、と告白している本。最後のボーナストラック「任務十八年」の短篇小説、涙が溢れた。自分のところに任務に来た、ワン、ニャンたちを想い、重ねて…。「ありがとう。頑張ってるよ。また別の衣をまとって会おう!」

  • 2025/03/22

  • ねこ

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著者プロフィール

角田 光代(かくた・みつよ):1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。90年「幸福な遊戯」でデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、12年『かなたの子』で泉鏡花文学賞また『紙の月』で柴田錬三郎賞を、14年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞、21年『源氏物語』の完全新訳で読売文学賞を受賞。その他の著書に『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『わたしの容れもの』『月夜の散歩』などがある。

「2025年 『韓国ドラマ沼にハマってみたら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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