AI時代のエンタープライズ・アーキテクチャ [Kindle]

  • サイバー出版センター (2017年4月17日発売)
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  • 20年もの歴史のある企業情報システム設計、エンタープライズ・アーキテクチャ。それは決して古びた概念ではない。クラウド時代、AI 時代の企業IT戦略の現実解を、エンタープライズ・アーキテクチャのフレームワークに沿って解説する。「AI 時代の」と謳っているが、実際の内容は「クラウド時代の」EA を解説した本である。

    第1部では、情報システムに AI の果たす役割を踏まえながら、IT戦略立案を考える。IT戦略策定=エンタープライズ・アーキテクチャ設計ととらえて、人の判断・認知を一部代替するAIにより、データ・アプリケーション・テクノロジー戦略がどのようになるのかを解説する。

    第2部では具体的なソリューションとして、コンタクトセンター、チャットへのAI応用例を示す。AIによる分析を始める前に、BI による見える化を勧め、そのために必要となるデータ統合、iPaaS、SOA、 クラウド・セキュリティなどを紹介する。

    第3部では、AI にターゲットを絞るのではなく、本来の普遍的なフレームワークであるエンタープライズ・アーキテクチャについて説明する。その歴史・変遷に始まり、EA の概要・設計の進め方を知ることができる。

    第一世代のザックマンに始まり、第二世代の官公庁向けの全体最適を目的とするEA。そしてビジネスの変化に情報システムを適合させる企業向けの第三世代の EA。南波幸雄『企業情報システムアーキテクチャ』(2009)の手法が画期的であるという。

    さらにクラウドにより、EA も変わってきた。クラウド時代の EA を第四世代と位置づけ、そこで BA/DA/AA/TA がどのように設計されるのか、その概要をつかむことができる。変化するビジネスに、クラウドで対応することが求められる。

    第3部だけ読めば、クラウド時代の EA の実践について知ることができる。

    〇 クラウドによるパラダイムシフト:
    (1) 情報システムを作る観点:
    ・Salesforce に代表されるように、ユーザ部門でもノンコーディングでシステムを改修して「見たい情報の変化」に対応できる。
    (2) 情報システムを使う観点:
    ・新しいビジネスモデルに対応するシステムをクラウドで作る
    ・新ビジネスモデルのアイディアを、クラウドと周辺テクノロジーから導き出す
    (3) 情報システムを企画する観点:
    ・IT コストの変動費化
    ・災害時にも動かせる情報システム

    著者のNTTテクノクロスは、NTTソフトウェアとNTTアイティが合併してできた会社であり、2005年に出版された『よくわかる最新エンタープライズ・アーキテクチャの基本と仕組み』(NTTソフトウェア著)の続編ととらえられる本。

  • 何となく会社でEAの話が出てきて、ずっと腹落ちできないでいたので、1冊読んでみました。AIの説明もEAの説明も判り易く割と初心者向けに易しく書かれた良書のような気がしました。なるほど、クラウド化が進んでSaaSなんかが増えるとTAのところのウェートは下がるわけですね。うちの会社は小さいから、DAとかAAとか言われてもそんなにピンと来ていなくて、唯一セキュリティの観点からTAってあるかなと思っていたけど、なるほどです。少し勉強になりました。

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