アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男 [DVD]

監督 : ラース・クラウメ 
出演 : ブルクハルト・クラウスナー  ロナルト・ツェアフェルト  セバスチャン・ブロムベルク  マイケル・シェンク 
制作 : トマス・クフス 
  • アルバトロス
3.50
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4532318411927

感想・レビュー・書評

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  • 原題は「国家vs フリッツ・バウアー」(邦題は意味がよくわかりませんでした)
    1950年代のドイツが舞台。フリッツ・バウアーという実在のエッセン州の検察長官が、アルゼンチンへ逃げた、ナチス政権下で多くのユダヤ人を強制収容所に送ったアドルフ・アイヒマンを追う。
    アルゼンチンからのリークを基に、検察やインターポールを動かそうとするも、「政治犯には関わらない」という一点張り。
    已むに已まれず、重犯罪であることを承知のうえで、彼はイスラエルの情報機関モサドへ情報を渡す。
    忠臣カール・アンガーマンと協力し、複数のルートをたどり、アイヒマンの居場所を確固たるものとする。
    一方、検察内にも潜むナチスの残党はそれを阻もうとする。終戦後もナチスの残党がいたるところにおり、彼らは要職にも就いていた。
    同性愛者が有罪だった時代。バウアー自身も過去に弱みを持ち、アンガーマンも(既婚者でありながら)同性愛者であり、男娼の誘惑に負けてしまう。

    戦前の法律では合法だったナチスの残虐なふるまいの数々。
    ”法律”を独裁者の武器ではなく、人々を守るものに取り戻そうとするため、何としてもナチス残党をドイツ国内の戦後の法律で裁こうとするバウアー氏の戦いと執念がうかがえる。
    ユダヤ人としての許せないという思いだけでなく、法律家としての矜持も感じる。良い映画でした。

  • 引き続きナチス関連映画を鑑賞。アルゼンチンに逃亡・潜伏していたアイヒマンの捕獲作戦(捕獲自体はモサドだが)を実現に導いたフリッツ・バウアー検事長の執念を描く。ただ検事長の執念よりも、それを半ば公然と妨害するナチ残党高官の暗躍に、戦後ドイツの難しい立場と国際情勢に左右される迷走ぶりが非常によくわかる作りに面白さを感じた。

  • 映像はそれっぽいけどいまいちだったな。
    法を犯しても正義を貫くというのはなかなか難しいのだが、その葛藤がない。ナチスならOKって話でもなかろうよ。
    彼を妨害する側も薄っぺらいし。
    もうちょっと重厚に作って欲しいな。

  • 「検事 フリッツ・バウアー ナチスを追い詰めた男」より私的部分を描いている印象。こちらの方が観やすいかも。

  • 実話ベースの話なのかな?
    バウアー検事長の様にどんなことがあっても愚直に自分の使命を全うしようとする人間は好ましいので楽しく見れたが、少し淡々としすぎたかな。

    良作。

  • 戦後のドイツは歴史と向き合ってきたという印象でしたが、バウアー検事長のようにほとんど独りでも脅迫されても屈せず戦った人がいたからそれが出来たのだなと思いました。
    カール良い人だった…ので、彼がきっかけ持ってたけれども陥れられたの悲しい。同性愛はそんなに罪か…キリスト教圏だからかな。。
    元SSでもドイツの要職に就けるというのがびっくりでアイヒマンを追うバウアーをかなり妨害してくるのですが…しかも陰湿に。国家反逆罪で捕まるんじゃないかとヒヤヒヤしました。
    実話ベースですが、淡々と描かれていて良かったです。アイヒマンがドイツでなくイスラエルで裁かれたというところが苦かった。

    バウアーが評価されたのも彼の死後10年経ってから。それまではうようよ居た元SSが隠してたのかなぁ。

  • とても良質な作品、考えさせられる作品
    原題: Der Staat gegen Fritz Bauer

  • いや、考えさせられる作品だった。
    作中にドイツ人が誇るものはベートーヴェンやシラーの作品ではなく、ドイツ人がなす善行で誇るべきだと。
    さぁ、日本という国をいたずらに賛美・自慢する論調が目立つけれども、今の私達がなす行為によって誇れる物が何かあるだろうか?

    いまでは偉人扱いされる中村哲医師も、アフガン戦争反対を訴えたときには散々反日、左翼扱いされた。それが今では日本人の誇りともてはやされる。
    私自身を含めて、どんどん劣化している気がする。

  • ハンナ・アーレントで描かれていたアイヒマン像とは一味も二味も違う今作。

    誰の視点で、どんな切り取り方でみるかによって、ここまで同じ人のイメージが変わるなんて。

    ユダヤ人であるドイツの検事長バウワーが主演。
    彼は終戦後「ホロコーストの実態を暴き、ナチスの行ったことをドイツ国民に振り返って欲しい」という大義を抱きながら元ナチスの国外逃亡者を調べていた。

    そんな中、ユダヤ人移送に関わった中心人物であるアイヒマンがアルゼンチンに潜伏してるという情報が入る。

    検事内でもナチス側の人間が多く十分な協力が得られない中、バウワー自身が機密情報を国外に漏らすことで国家反逆罪を犯しながらも捜索を続ける。

    ナチス側の有力者に動きがバレると志半ばで自分自身が法的に裁かれる可能性も大いにある。
    そんなリスクを背負いながらも使命を全うした1人の人生がそこにあった。

    バウワーのことは全く知らないまま映画を見たので、どこの国にも自分の人生をかけて、使命を貫く人はいるもんなんだ、と思った。

    急に世界の価値基準が真逆に変わる時、人はそんな簡単に柔軟に変化できないだろう。
    そこのタイムラグをどうやって過ごしていくのか?
    自分にとっての大義はなんなのか?

    現代もどんどん「当たり前」は変化している。
    そこに通ずるものもあった。

  • 1950年代のドイツでナチ残党を追求する判事長の史実を元にしたお話。ドンパチやらカーチェイスやらの派手なシーンは全然ないものの、真綿で締め付けるような圧迫感があった。判事長が「もうだめだ~」って何度も言うところに、人間味とリアリティを感じた。LGBTの話は本当かな~と思ったら、やはりちょっと盛ってるらしい。何かというと物語の中でLGBT持ち出すのは安易だと思うが、スパイスにはなってる。ただ、あのバレたシーンは安直ではないか?あんなふうに現場に踏み込んでの脅迫はリアリティに欠けた。

    それにしても、自国でここまでやろうとしたんだから立派なもんである。日本と比べずにいられない。

  • 執念だね。

  •  アイヒマンを追い詰めたフリッツ・バウアー検事の実話を映画化。

     アルゼンチンに潜伏していたアイヒマンをモサドが無理矢理引っ張って来たのは知ってたが、こういう事情があったのか。ドイツ国内でアイヒマンを追う動きを妨害していた動きがあったというのは驚いた。
     モサドに情報を提供したものの、あくまでドイツでの裁判を主張したバウアー。どっちが正しかっただろうか。。。

     映画としては決して面白くないが、こういう事実を伝えていくことは重要。

  • ナチスの親衛隊中佐アドルフアイヒマンを捕まえようとするバウアー検事長の話。バウアー役のブルグハルトクラウスナーさん、ドイツの可愛いおじいちゃんて感じでいい。シンプルスーツにおしゃれ靴下素敵。

  • 2019/01/25 アマゾンプライム
    ナチスの残党が,戦後のドイツ社会に巣食っているのは,日本と同じ.
    まあ,ある程度の知識階級が軍に所属していたのだから,そういう人たち抜きでは,戦後復興はありえないのだろう.
    それにしても,情報ダダ漏れ,盗撮,今の時代とまったくなにも変わっていないのが恐ろしい.

  • フリッツ・バウアーのセリフに名言が多かった。こういう空気読めない人物こそが物事を動かしていくんだな、と思った。戦後のドイツは革命よりも復興を重視してしまった、とか、庶民は未来へのビジョンを描くことなく小さな家と車を手に入れることばかり考えている、とか。メモしてないので言葉は違うかもしれないけど、そんな感じのこと。

  • 勉強になった。
    案外、当時の認識ってそんなもんだったんだなぁ、

  • アイヒマンを追いかける検事長バウアーが主人公だけれども、タバコをバカスカ吸って、遅くまで仕事して、酒を飲んで、運動不足で、政敵やナチス残党による妨害工作に悩まされてストレスだらけという、生活習慣病の塊みたいな生活ぶりが気になってしかたがない。

    このままいけば確実に心筋梗塞か脳溢血かくも膜下出血で倒れてしまうだろうから、あえて手を下すまでもないかもしれない。
    実際にそんなシーンも出てきましたね。
    あるいは、敵にそう思わせて時間をかせぐ作戦か。もちろん当時はメタボリック症候群なんて概念はなかったので、そんなことはないけど。

    戦うためには、健康も大事という教訓でした。

  • なかなかの内容。
    アイヒマン裁判がイスラエルで開かれた経緯も知れたし、アイヒマンの人格も覗くことができた。そして、ヒットラーの独裁による自戒を模索していたであろう敗戦後のドイツにあっても、主流派の中にヒトラー政権の残党のような存在が残っていたということには驚きを隠せなかった。
    あのドイツでさえといった感じだ。(各所で目にし、耳にする歴代のドイツ首相たちの「ナチスが刻んだ傷跡に立ち向かい国を築き上げる姿勢を国民に訴えかける」演説に感銘を受けた記憶がある。)
    でも、バウアーのような気骨のある人が、国が進むべき方向に少しずつ影響をて与えていく。

    こういう人をクローズアップしてくれる映画は、歴史も映画もその向き合いかたがワクワクさせてくれる。

  • この映画には大切なことがたくさん描かれている。バウアーがテレビ討論会で言ったことは理想なのかもしれないけれど、それに少しでも近付くようにすることが人なんだと思う。

  • 敵とは

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