成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝 [Kindle]

制作 : 柳井 正  孫 正義 
  • プレジデント社
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感想・レビュー・書評

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  • 継続こそ価値。リスクをとってあきらめない。始めるのに遅すぎることはない。

  • 映画ファウンダーとは少し視点が違う。映画では、クロック氏の多方面での貪欲な一面が描かれている。自伝だからか、良い評伝が多い。その点を差し引いても思考と仕事ぶりがうかがえる良書ではある。

  • 伝説的な名著。
    マクドナルドそうししのレイクロックの自伝です。子供の頃からの話が始まりますが、なかなかマクドナルドの話になりません。
    ピアノの演奏家、紙コップのセールス、マルチミキサーのセールスをして、50歳を過ぎてからマクドナルドのフランチャイズビジネスが始まります。
    「be brave,be quick, be deferent」、「ビジネスは立ち止まったら終わる。一人ひとり、常に成長を心掛けよ」
    伝説的な経営者として、多くの社長さんたちか尊敬していることがよく分かりました。とても良い刺激をいただきました。

  • ”我々はマクドナルドを名前以上の存在にしたかった。マクドナルドを、安定した品質と、運営が標準化された、レストランのシステムの代名詞としたかったのだ。特定の店舗やフランチャイズオーナーのクオリティによって顧客を増やすのではなく、どの店に行っても同じサービスが受けられるというように、マクドナルドのシステム自体に対するリピーターをつくりたかった。”
    安定した品質、グローバルで標準化されたシステムは今なお続くマクドナルドの源泉になっていると思う。日本での「てりやきマックバーガー」の登場によるメニューの一部ローカライズ等、グローバルでまったく同じではないが、ブランドイメージやマクドナルドが推進しているQSC&Vは世界共通に感じる。

    著者のこれまでの仕事や私生活についても、ある意味赤裸々に語られていて読み物として面白い。リリー・チューリップ社のジョン・クラークとのやり取りは手に汗握るものがある。一筋縄では行かなかったマクドナルド兄弟とのフランチャイズ契約や、マクドナルド創業メンバとの確執と別れ、3回も結婚をしたそれぞれのエピソードなど次から次と展開が切り替わるので読者も追いつくのに忙しい。

    52歳から飲食業という未知の世界に飛び込む情熱も凄いが、その後も様々な困難にぶち当たりながらも決して諦めずにひとつずつ解決していったことがわかる。亡くなる直前まで、車椅子で毎日会社に顔を出したと本書でも述べられている。情熱を持って仕事に取り組むことがいかに大切かということを痛感させられた。

  • レイの商売哲学は、「顧客を儲けさせることが自分の仕事だ」なのです。常にそういう視点で物事を見ているからこそ、世の中のスキマに存在する「儲けの種」を見分けることができたのです。

    大切なのは、クオリティ、サービス、清潔度、バリュー

    お客様は、対価を払った分の価値を受け取るべきだ

    ほんの数秒の作業が、積もり積もって、かなりの時間の無駄になっていた。

    結局のところ、自分の強みを発見して、そこを鍛え、品質、サービス、清潔さ、そして付加価値に力を入れることが、競合相手を消滅させる一番の近道だと気づいたのです。

  • レイ・クロックは柳井氏も孫もアウトサイダーだから上手くいったと言っていましたが、個人的に52歳から成功したのは紙コップのセールスマン、ラジオ局のピアノ弾き、ミルクシェイクを作る機械、マルチミキサーの会社の立ち上げという異色の経歴にあると思いました。
    営業としても優秀だった人なのですが、マーケティングの知識や展望に関しても目を見張るものがあった印象です(自伝で誇張気味なとこもあるでしょうけど)。
    2007年出版の本で自伝の部分や柳井氏の解説の部分もいいのすけど、10年経ったからこそ、柳井正×孫正義の対談を最新版で読みたいなと思いました。

  • マクドナルド創業者 50歳過ぎてからのベンチャー 孫・柳井が尊敬する 

  • 映画「ファウンダー」を見たことから、本にも興味がでて読んでみた。
     
    映画は事業を乗っ取られたマクドナルド兄弟の視点で、アメリカ資本主義の権化のようなレイ・クロックの横暴さを描く代物だったが、
    本のほうはレイ・クロック本人の自伝ということで、当然、視点は180度違う。
    長々とレイクロックの成功譚が語られ、マクドナルド兄弟は頑固で理不尽な強欲お荷物野郎といった感じで描かれる。
     
    そのあたりのどっちが嫌な奴だったか。という話はとにかくどうでもよくて。
    まぁこの本は、リスクをとって、成功・発展のためにすべてを投げ打つアメリカパイオニア精神の讃美歌のような本で、
    もはや、今の時代精神とはズレかかっているビジネス指南書にはなっているが、
    1900年代戦後のアメリカ資本主義精神を感じることができる一冊になっている。 
    そして、巻末ではそれに柳井さん、孫さんの対談が華を添えていて、なんとも味わい深い一冊になっている。
     
    映画でもお気に入りの一言は実はこの本ではなく別の本みたい。
    「相手が溺れかかっていたら、そいつの口に注水ホースをねじ込んでやるね。」
     
    中々良いことも言っていて、
     
    「私は金を崇拝したこともないし、金のために働いたこともない。ただ自尊心と達成感のために働いてきた。金は厄介な代物だ。手に入れるより、追いかけているほうがずっと面白い。面白いのはゲームそのものだ。」
     
    マイナス点は、ちょっとマクドナルド社内の人物名があまりにでてくる=内輪ネタが多すぎて、そこは途中でかなり食傷気味になってしまったとこかな。
    巻末の孫さん、柳井さんの話だけでもエッセンスは十分かもしれない。
     
    映画と合わせて、興味深いストーリーを知れたので一応は満足。
    マクドナルド好きの方、孫さん、柳井さんラブの方は手を取ってもよいかもしれない一冊。
     

  • やり遂げろ──この世界で継続ほど価値のあるものはない。才能は違う──才能があっても失敗している人はたくさんいる。天才も違う──恵まれなかった天才はことわざになるほどこの世にいる。教育も違う──世界には教育を受けた落伍者があふれている。信念と継続だけが全能

    会社生活10年を経てようやく、これは取り組みたいというようなことが出てきました。逆に出過ぎて、取捨選択に一苦労です。

    やる気はあります、他の時間削ってでも取り組みたい。それでも、望む成果を達成するには時間がない、それよりも人がいない。

    部署の構造上の問題か、部下がいるわけでもなく、かなりのことを一人でやらざるを得ません。人を集めるためにプロジェクトにするには、組織全体の問題と訴える必要があり、そこまでの問題とも言い切れません。せめて、通常業務を離れた実験的な業務に使える幾ばくかのお金があればいいな、と思います。

    とは言っても、この年で、人・金・時間がないはただの言い訳にしかならないので、なんとかかき集める策を考えたいと思います。信念と継続があれば、突破口はあるはず。

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