未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 誰でも「考えたくないこと」、「手をつけたくないこと」、
    「面倒だと思うこと」はありますが、
    今の日本社会、政府、企業、家族にとってみれば、
    それは、人口減少社会への対応です。

    日本は人口減少社会に突入しています(05年~)。
    これから(15年ベース)、2030年にかけて、人口は2500万ほど減り、
    そして労働者は1300万減ります。
    人口統計ほど、ほぼ確実に当たる統計はないので(戦争や大規模災害が発生しない限り)、
    この数字が意味することを考えるには(自身の対策含めて)、
    この本はとても役立ちます。

    人口減少社会で、日本社会はどう変わるのか?
    社会、企業、家族、個人はどう変わるのか?
    この視点で書かれた本は、意外に少ない。
    財政の面であったりとか、企業の視点で書かれたものは、
    ありましたが、「ざっくばらん」に書かれたものは、
    ほとんどなかったと思います。

    正直言うと、気が滅入る内容です。
    あまりに、現実的過ぎて、かつ確実に起こるだろうと、
    既にわかっているので、、、

    じゃあ、対策を今のうちに、、、と考えますが、
    正直、どこから手をつけていいかわからないでしょう。
    知っているけど、わかっているけど、やれないというのは、
    個人だけではなく、国もそうです。

    つまり日本の社会システムを根本から、変更しなければいけないからです。
    それは、既得権益を破壊するということとイコールなので、
    誰も手をつけたがりません。

    この著作には、数多くの統計とその数字がピックアップしているので、
    自分の今の年齢に置き換えて、読み進めていくのも、
    良いと思います。

    日本でこれから起こることは、
    過去に前例が、ほとんどありません。歴史に学ぶといっても、
    長期にわたって、人口が減り続けて、働き手が減るという社会の中で、
    どうするか?その前例はありません。
    よって、前例主義が支配している日本の官僚制では、
    対応できないということです。
    問題が発生したら、対応、発生したら、対応という感じで進めるでしょうが、
    これから、問題の発生が、四方八方から出てきます。優先順位をつけて対応とか、
    そういうレベルではなく、どれもTOPクラスに対処しなければいけない問題です。

    大変不謹慎な言い方ですが、3年おきに、大震災が起こると同じような、
    感じになります。それだけ、事の大きさが、でかいということです

    よって個人がすることは、政府や役人、政治家に期待しないということです。
    期待すると、確実に裏切られるからです(ただ、一縷の望みで選挙には行きましょう)。
    期待せずに、自分ができること、家族と協力してできることを、
    早急に考えて、実行していく他ないと思います。

  • 恐ろしい現実が待っている・・・がその恐ろしさはほとんどの日本人が意識すらしていない。この構図は、国力が圧倒的なアメリカに対して宣戦布告すると同時に確定されていた敗戦について、だれも考えようとしなかった当時の日本人と何ら変わらない。

    「真っ赤に焼けた鉄塊を腕に押し当てられるまで、その痛みが理解しようとせず、先送りする。」のが、日本人の特徴だが、その痛みを感じたとき、絶望するのか、奮起するのか、まもなく答えが分かるだろう。

  • 変化が激しく、先行きが見通せない、21世紀の世界。
    そうは言っても、現在から未来に向かって歩まなければいけない/歩んでいきたい、自らの人生。
    今後どのような世界に変わっていくのか?
    自分の人生設計を考えるためにも、未来予測的な本を意識して読むようにしています。
    未来予測に関しては、著者の主観に頼った書籍も見受けられ玉石混交ですが、その中では予測精度が高いと言われているのが、人口推移に関する予測。
    その人口推移について、日本の未来の姿を論じた新書が話題になっていると知って、読んでみることにしました。
    著者はこれまでにも複数の書籍を発表し、国や地方の政治家にも施策を提言しているという、人口問題のスペシャリスト。
    本書はまず統計データに基づく人口シミュレーションを提示し、今後の日本がどのような社会になっていくのか、年表式に予測を記述しています。
    その上で、人口が減っていくという現実にどう対峙すべきなのか、著者の10点に及ぶ提言が示されています。
    全体として2部構成になっているのですが、ページ配分は前半が四分の三を占めていて、ボリューム的にもインパクトの大きさも、「日本の危機的な状況」についての記述が本書のメインになっています。
    読み終えての感想としてまずまず頭に思い浮かんだのは、「こんなに早いペースで、日本人は減っていくのか」という驚き。
    団塊世代が75歳以上となる2025年。
    団塊ジュニア世代が高齢者となる、2042年。
    現在の年齢分布から、かなりの確度で高齢者の人口というのは推測できるのだと思います。
    そう遠くない未来がどのような姿になるのか、著者が提示する世界に正直、怖さを感じました。
    年齢構成の是正については、個人レベルでなかなか、効果的な対策はとれないと思います。
    しかし、今後社会がどのような姿になっていくのかをイメージし、経済的にも体力的にも、後に続く世代に負担をかけないように心がける。
    いつかは高齢者となる自分としては、そのように考えなければいけないのだなと、改めて認識しました。
    本書の記述の中には、さらに突っ込んだ解説を読んでみたい部分もあったので、関連する書籍を探して、読んでみたいと思います。

  • 直視できていなかった現実に迫る危機。
    具体的な策をきっと国は打てない。
    いかに危機感を持つ人が一人でも増え、自分の生き方を見直すことが大切だと感じた。

    社会の変化に敏感な目を持つ。
    新しい情報に、変化を受け入れる。

  • 2025年、ついに東京も人口減少へ。そしてさらに高齢化が進むと、東京医療・介護地獄が待っている。 老後は地方都市で過ごしたい。

  • 2040年代初頭より、就職氷河期時代を生きた団塊ジュニア世代が70代となって、その世代を支える子供の世代が少なく、様々な危機に直面する。アジアの隣国が日本を攻めるという問題の前に、合法的に日本が消滅の危機にある。全国民がこの危機を捉え、本気で対策を立てないと、日本は消滅する。くだらない芸能ニュースばかり放映している場合ではない。

  • 確かにこうなるでしょう。
    しかしそれが不幸なことかどうかは、実感がわかない。
    想像力がないと理解できないことが多い。
    また、どう対処すべきかも分からない。
    用は今を生きることか。

  • これからの日本の行く末について、年表の形式にて丁寧に、何が起こるのかについて書かれています。少なくとも少子高齢化は進展するし、それは思っている以上に深刻なことなのだと警鐘を鳴らされています。前半でこの後数年から私たちの子供のあたりまで、日本から人がいなくなることで何が起こるのか、そのために何が問題になるのかをリアルに描かれています。危機感を持った状態で、ではどうするかの提案を後半で示されています。個人個人での心構えでどうにかできる話ではなく、日本全体として変えていかなければならないということがわかります。この未来に立ち向かう人々の波が起こること。そのきっかけになりうる本書だと感じました。

  • 「人口減少経済の新しい公式」松谷明彦著が2004年。この本で日本の少子高齢化がまた少しクリアな形を見せたように思います。

    (少子化と高齢化は全く別物、との本書の指摘はその通りと思います)

    人口が減っていくのは止められない、とすれば少しでも柔軟な着地をすべく行動するしかない…。耕作放棄地問題など。

    東京がこのあと介護地獄になる、というのは戦慄。いままで若者を吸い上げてきた首都圏からどっと高齢者が吐き出される流れか。

  • 現実を見つめる。

    これから起こることを捉えた上で、何を講じるか。

    処方箋は、再考したい。

    国土交通省の 「国土のグランドデザイン 2 0 5 0 」 ( 2 0 1 4年 )

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プロフィール

1963年、名古屋市生まれ。産経新聞社論説委員、大正大学客員教授(専門は人口政策・社会保障政策)。中央大学卒業。内閣官房有識者会議委員、厚労省検討会委員、農水省第三者委員会委員、拓殖大学客員教授などを歴任。2014年、「ファイザー医学記事賞」大賞を受賞。『未来の年表』(講談社)で2018年新書大賞2位、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」政治経済部門賞受賞。

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