未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 少子高齢化の進行による人口動態の変化、またその影響について様々なデータを用いて具体的に解説している。多くの課題・問題が文中で指摘され、納得する点が多い一方で、こんなところにも影響が!というような新たな視点はそれほどなかったように思う。
    後半で筆者の考える改善策も挙げられているが、こちらも斬新なものはなく、むしろ?と感じる案もあった。
    人口減少はジワジワ進行するものであるため、日々の変化を感じにくい。その意味で、データから正しい状況を理解・認識しておかなければならないと強く意識させてくれる本。
    ただ個人的には、現行の社会構造・制度や仕組みをどう維持するかよりも、価値観の変化に目を向けるべきではと感じた。 

  • お先真っ暗なことを前もって勉強するために読む。
    人口予測には変数が思いのほか少ないことがわかった。難しいでおなじみの線状降水帯の予測よりもはるかに少ない。もはや予測ですらない感もある。確実にお先真っ暗であった。

  • 少子化に関して論じている書籍でも「少子化って深刻な問題だよ」と連呼する割には、統計的な数字の増減ばかりに言及し、具体的な記述が乏しく、具体的にどんなことが起こり得るのかイメージしにくいものが多い印象がある。

    また、詳しく論じていても、ある特定の分野に起こる問題を深堀りするだけで、全体的な包括的な問題を多角的に論じることはない。
    たとえば、介護がテーマなら「介護×少子化問題」、医療がテーマなら「医療×少子化問題」、保育がテーマなら「保育×少子化問題」、仕事がテーマなら「仕事×少子化問題」のように、1つのテーマに留まり、その他のテーマと関連付けて解説するものは少ない印象がある。

    その点、本書は、人口減少と少子化・高齢化によって起こる問題を具体的に、様々な分野を多方面から解説する。たとえば、大学の運営や労働者、介護、空き家、輸血用血液、結婚など様々なことに少子化が影響を及ぼすことを説明してくれる。
    ただ、新書であるため、一つ一つのテーマに関して深堀りはされていない。そのため、この書籍は、「少子化がもたらす問題を多面的に、包括的にザックリと知りたい」と思う人に向いている。
    この本に書かれているテーマについて詳しく知りたいものがあったら、それについて書かれている別の書籍を参照することがいいだろう。

  • 日本は高齢化、少子化…というけれど、その危機感がまだまだ不十分だった、ということに気づかされました。
    日本人がいなくなる…国家の滅亡。
    侵略せずとも外国人が日本の領土を実質的に支配することになる?
    いやいや、そんなこと、考えたこともなかったですが、でも人口問題をどうにかしないと、そうなるしかない。

    日本人の魂を持った日本人を増やさなければなりません…

  • 【文章】
    とても読みやすい
    【ハマり】
     ★★★★・
    【気付き】
     ★★★★★

    少子化と高齢化、無関係ではないけれど、別の問題として扱ったほうがよい。

    すでに子供を産める人の数が少なくなってしまっているため、合計特殊出生率を上げたところで、少子化は止まらない。

    社会保険の公費負担分は国から貸与したものとし、死亡時に遺産から返還してもらう、という制度は理にかなっているかもしれない。

    ほぼ確実に人口が減少していく日本において、「戦略的に縮む」ことによってハードランディングを避けるべきだが、GDPや平均年収などの指標を持ち出して各国と比較したがる"マスコミ"は、なんとかならんもんか。

  • AUDIBLE

  • あまに当てにならない。

  • 人口が減少することで社会がどう変化するか予言する一冊。
    ベストセラーと伺っていたが、長年積読していた。何も対策しないと社会がどうなるか、いい意味で読者を怖がらせてくれる。ただし点数を僭越ながら控えめにしたのは、外国人排斥的な考えが垣間見える点、加えて処方箋が非現実的に思えた点を加味した。

  • 高齢化が進む日本の未来を具体的に予言する。日本人が減っていくのはもうしかたないことらしい。それは、これまで日本人が、少子高齢化を問題と考えてこなかった結果であり、そういう政策をとりつづけた政党を選び続けた結果であるからしかたがないことと言えるかも知れない。活力ある国を維持するために、どうすればいいか。賃金も諸外国に比べ低くなり、すでに外国人にとっても魅力的な国とは言えないだろう。「外国人が無人の国土を占拠する」「外国人参政権を認めるのは致命傷」というあたりは、さすが産経新聞論説委員というか。まぁそういう人なんだろうなぁとしか。

  • 自分の年齢と子供の年齢を踏まえ、
    日本が今後どういう道筋を辿っていくのかを考えるきっかけをくれた本。
    実際この本も転職のきっかけの一つになったと思う。

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著者プロフィール

1963年、名古屋市生まれの作家・ジャーナリスト。人口減少対策総合研究所理事長、高知大学客員教授、大正大学客員教授、産経新聞社客員論説委員のほか、厚労省や人事院など政府の有識者会議委員も務める。中央大学卒業。2014年の「ファイザー医学記事賞」大賞をはじめ受賞多数。主な著書にはベストセラーの『未来の年表』『未来の年表2』『未来の地図帳』『未来のドリル』(いずれも講談社現代新書)のほか、『日本の少子化 百年の迷走』(新潮選書)などがある。


「2022年 『未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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