決断の本質 ― プロセス志向の意思決定マネジメント ウォートン経営戦略シリーズ [Kindle]

  • 英治出版 (2006年7月24日発売)
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みんなの感想まとめ

質の高い意思決定を実現するためには、そのプロセスの質が重要であることを説いています。著者は、意思決定の過程において反対意見が受け入れられ、公正に扱われることが欠かせないと指摘し、建設的な対立を促すリー...

感想・レビュー・書評

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  • 質の高い意思決定はどのようにしてなされるか? それは意思決定のプロセスがそうさせているから。 質の低い意思決定はなぜ起こるか? それは意思決定のプロセスが悪いから。本書は「意思決定の質」ではなく「意思決定のプロセスの質」を問い、これを正しく評価・運用することで、結果的に良質の意思決定が得られると主張する。

    村井らの「失敗の本質」でも言及されているが、物申しにくい雰囲気とか、そんな空気だった、というのは、典型的な一つの悪例として本書でも挙げられる。つまりプロセスの評価ポイントとして、反対意見がプロセス内に取り入れられているか、ノーを言える雰囲気が構成されているか、それぞれの意見が公正に扱われているか、などが挙げられる。こうした「建設的な対立」をまとめるリーダーの手腕が問われるが、ポイントとして、論点の分割と整理(複雑な問題を対応できる範囲に分割)、それぞれの議論の着地点を辛抱強く探る(事実、前提、判断基準の合意点)、各ステップで中間合意が形成されるように進める などが挙げられていた。アイゼンハワーがそうしたプロセスの遂行に熟達していたことを本書で初めて知った。

  • 組織として意思決定をする際は、決断した意思決定の良し悪し(合意・不合意)ではなく、その決定プロセスの公正さ、妥当性、透明性が何よりも重要。どの選択肢に決めるか、ではなく、どうやってその選択肢に決めたかを参加者全員に明確化・納得した上で意思決定をすることで、意思決定への共通理解醸成、ひいては、意思決定した後の組織としてのコミットメントにつながることを説いた書。

    プロセスの公正さの為には、議論の中で自分の意見を言う機会があり、且つ組織としての意見に影響を与えたと感じることが重要、妥当性の為には十分なデータが収集され、意思決定の根拠が明快に理解できることが挙げられている。

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著者プロフィール

マイケル・A・ロベルト
ブライアント大学(ロードアイランド州スミスフィールド)経営学教授
ブライアント大学(ロードアイランド州スミスフィールド)経営学教授。ハーバード・ビジネス・スクール教授、ニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネスの客員教授を務めた経験を持つ。
ケースセンターが行った最新の調査において、世界でもっともケーススタディが売れた作成者トップ25に名を連ねた。考案したシミュレーションは世界中のビジネススクールや企業で採用されている。
これまでに、『なぜ危機に気づけなかったのか』『決断の本質』(ともに英治出版)を上梓している。また、意思決定、リーダーシップ、ビジネス戦略をテーマにしたオーディオ/ビデオ講義シリーズもある。
1991年にハーバード大学で経済学の学士を取得。その後1995年にハーバード・ビジネス・スクールでMBAと博士号を取得。


「2020年 『Unlocking Creativity』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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